仕事も人も好きだから、ここで働き続けたい。新卒1期生、10年目のオールラウンダー

ムードメーカーで社内のメンバーからも慕われる菊永ですが、学生時代は会社員として長く働き続けられるイメージが湧かなかったといいます。かつ「バイトですら働くことが嫌」で「アルバイト先のメンバーとプライベートの話をするのにも抵抗があった」そう。けれど、今では「仕事も人も好き」と言い切れるほどに、大きな変化を遂げています。
「組織の規模が大きくなっても、変わらない魅力がある」と語る菊永が、入社後のキャリアを振り返りながら、仕事に向き合う上で大事にしているスタンスやこれからで働き続ける理由について語ります。

菊永
kikunaga
2015年4月入社。マーケティング所属、インストラクター。2015年に、“新卒第1期生”として入社。セールス、ディレクション、「AdSIST」や「AdSIST plus」のマーケティング活動全般やカスタマーサクセスの立ち上げを担当し、「チョク採」のマーケティングなどを経て、現在は全社のマーケティング活動に携わっており、新規問い合わせ数の増加などのミッションを担っている。社内で随一の異動経験の多いメンバーであり、さまざまな部署から頼りにされるムードメーカー。
「サラリーマンはきっと面白くない」だから独立するために、早期に成長できるベンチャーを志望

ー菊永さんは、2015年に入社された新卒1期生ですよね。どんな軸で就職活動をしていたんですか。
若いうちから裁量権のある会社で働いて、人より速いスピードで成長したいと思っていたので、「設立10年以内、社員数30名以下のベンチャー企業」に絞って就職活動をしていました。あとは、IT・Webマーケティング・コンサルタントのような業界や職種にも興味があって。その中でもEC関連の事業に興味を持ったのは、地元の奈良県にあったセレクトショップが撤退したことがきっかけです。自分の好きなお店がいつ事業を畳んでもおかしくないんだってことに気付いて、「もし店舗とは別に、ECのような収益の柱があれば店舗の縮小を防ぐことができるかしれない。自分が好きなお店を手助けできる力を付けたい」と思って、EC関連事業をしている会社に興味を持ちました。
ーちなみに、そもそもなぜ「速く成長したい」と思うように?
学生あるあるだと思うんですけど、サラリーマンって面白くないんやろうなって思ってて。それなら、早いタイミングで独立できるくらいの力を付けて、会社に縛られない働き方ができたらいいなって思ってたからです。

ーなるほど。ぜひ、これからの選考でのエピソードや入社の決め手も教えていただけますか。
今でこそ、これからの新卒向けの会社説明会には100人以上が集まっていますが、僕が会社説明会に参加したときは、参加者は僕ともう1人だけで。たった2人に向けて、取締役の川村さんが、会社の今の課題や新卒採用を始める理由、会社のビジョンを語ってくれたんです。それが、自分の働きたい会社像とマッチしたのと、とにかく川村さんの話が面白くて。まだ説明会を受けただけなのに、他社にはお断りを入れて、これから1本に絞りました。「ECの展示会に出店しているから、もし興味があればおいでよ」ってチケットをもらったんですけど、その展示会の隅っこのスペースで社長と最終面接をするという“THEベンチャー感の強い選考”だったのを覚えています(笑)
社内随一の異動経験者。幅広い領域でスキルを獲得

ー入社10年目ですが、菊永さんはいろんな部署を経験されているんですよね。
社内では1~2を争う異動の多さだと思います。最初は営業職、次に立ち上がって間もないディレクションチームへ。そこでは、お客様にネットショップの提案を行い、納品までの責任を持つディレクターを務めました。その後、「次は集客を支援できるスキルを身に付けたい」と思い、ジョブチェンジ制度で手を挙げて広告運用チームに異動。その後は、「AdSIST」や「AdSIST plus」の立ち上げのタイミングでマーケティングや営業、カスタマーサクセスの立ち上げなど幅広いことを任せてもらって、さらに「チョク採」立ち上げのタイミングでもマーケティングを担当しました。そして、当社の事業やサービス全般のマーケティング業務を全社のマーケティング組織で行うことになったため、今はマーケティングサークルに所属しています。
ー新しい部署やサービスの立ち上げに伴う異動、自らジョブチェンジを申し出ての異動、そして組織再編による異動など、経緯はさまざまなんですね。
そうですね。ここ数年はずっと、役割としては自社サービスのデジタルマーケティング担当という立ち位置です。新規のお客様を獲得して、インサイドセールスやその先のフィールドセールスに連携して、ネットショップ制作やECコンサルティングのようなサービスの導入に繋げる役割ですね。もちろん、これからを知っていただくための入口を作るような役割でもあるので、集客にも注力しています。
転職を考えるも、「今の環境でやりたいことができる」チャンスが巡ってきた

ーキャリアのなかで、特にターニングポイントとなったことは?
「AdSIST」と「AdSIST plus」のマーケティングやカスタマーサクセスの立ち上げを任せてもらったことは、キャリアの中では特に転機で、刺激的な経験でした。特にカスタマーサクセスとしては、ツールの利用率向上やユーザーの売り上げ向上のために何をすべきかを考え企画して、お客様にフィードバックをもらった上で開発チームに相談して必要な機能をツールに搭載。そして、ブラッシュアップしたツールをセールスに売ってもらえるよう、社内へ啓蒙活動を行うなど、仕事内容がとても幅広くて。ツールの売り上げを伸ばすために、自分のリソースを全力で投下できたところがとても面白かったですし、いい経験になりました。
ー関われる領域が広いからこその面白さがありますよね。
そうなんです。ちなみに、実は「AdSIST」にアサインされる前の広告運用チームにいるときには、転職も考えていたんです。
ーそうなんですか?それはなぜ?
これはもしかすると、デジタルマーケティング支援会社にいる人が抱えがちな“あるある”かもしれないんですけど、「ECや広告の知識やスキルが身に付いてきたからこそ、次は自社で商品やサービスを持っている事業会社で深くマーケティングに関わってみたい」という欲求が出てきて。当時は27~28歳だったので、転職するにもいいタイミングかなと。それで、事業会社の中でも、自社でWebサービスを持っている会社のデジタルマーケティング担当に転職しようかなと考え始めていたんです。そんなときに、社長から「AdSIST」のマーケティングやカスタマーサクセスの立ち上げを任せていただいて、くしくも「自社でWebサービスを持っているデジタルマーケティング担当」のポジションになれたという。
ー転職する必要が無くなったわけですね(笑)
そうです。会社は好きやし、毎日楽しいし、この環境でやりたいことができるなら最高やんって(笑)
ー周りにやりたいことを伝えていたから叶ったんですか?
実はそうではなくて。ちょうど広告運用チームに所属していた年の年末に、社長から「来年やりたいことあるの?」と聞かれて。そのときは、「広告運用チームの数字のマネジメントや、働く環境の整備や仕組み化に力を入れたい」と話していたんです。もちろんそれも本心で、そこがひと段落したら転職を考えようかなと思っていたんですが、年明けにまさかの「AdSIST」への異動が決まって。社長は先の先を見据えて、アサインしてくれたのかもしれません(笑)

与えられた仕事に150%で取り組んで、依頼してくれた人の期待値を超えたい

ーいろんな部署や職種を経験したからこそ、よかったと感じることはありますか?
広い領域における基礎的な知識が身に付いたことですかね。ディレクター時代に身に付けたSEOの知識や「ユーザーの回遊率を上げるためにはどうすべきか」といったノウハウ、AdSIST時代に身に付けた広告の知識は、今マーケティング担当としてWebサイトやLPを作り、集客を強化するときに生かせています。簡単なコーディングなら自分でできるので、スピーディーに作業も進められますし。いろんな部署を経験したことで便利な人間になれたと思うので、何か困ったときに呼ばれやすくて、協力できることの幅が広がったところはよかったなと。
ー社歴の長さももちろんですけど、いろんな部署に知り合いがいることで、仕事も進めやすいのでは?
確かに、他の部署と連携して事を進めないといけないときに話が早くまとまったり、「この件は、まずあの人に相談してみよう」というキーマンがすぐに浮かんだりするのはプラスかもしれません。これからのメンバーは協力的な人ばかりなので、社歴が短くて異動が少なくても、そんなに困ってなかったようには思いますが、知り合いが多いとコミュニケーションを取るハードルは下がりますから。

ージョブチェンジ制度を使って異動したこともあるようですが、基本的には「これがやりたい」と自ら希望するよりも、会社側から任されたことや期待されたことに取り組む方が多いですか。
そうですね。性格的に、与えられた仕事を120%や150%の力でやり切って、依頼してくれた人の期待値を超えたいみたいな気持ちの方が強いんだと思います。与えられた仕事に対して、「俺じゃなくても別によくない?」って思ったり、「これはやりたくないです」と言ったりはしたくなくて。どうせなら、「何か理由があって、このポジションや仕事を自分に任せてくれてるのかな」とプラスに捉えて、熱量を高く全力で仕事に取り組みたいんですよね。実際、周りで活躍してる人を見てても、与えられた仕事に素直に向き合っている人が、実力を付けて、みんなから信頼を置かれるポジションになっていってる印象もあります。
組織が大きくなっても、変わらない人の魅力。「これからには、いい人が多い」

ーちなみに、これからに入社して「自分が変わった」と感じることってありますか。
働くことが好きになりました。大学生のときから、アルバイトですら働くのが嫌で。短期バイトをして、お金がある程度貯まったら辞めて…の繰り返しだったのに、今では仕事が面白いし大好きですから。あとは、人との関わり方も変わりました。学生時代は、人間関係を構築するのが苦手で、アルバイト先のメンバーにごはんや飲みに誘われると、嫌になってアルバイトを辞めてしまうくらいで。「仕事で関わるのはいいけど、プライベートに踏み込まれたくない」みたいな感じだったんです。それが今や、誰よりも会社の人と飲みに行く人間になりましたし、土日も会社の人と遊んでますから。踏み込まれるのが嫌だって感覚も不思議と無くなって、「自分変わったな」って思います。
ーかなり大きな変化ですね。一つの会社に10年も勤めるなんて、学生時代は想像してなかったのでは?
してなかったです。「3年も続くかな?」と思ってたくらいだったので。仕事が好きで、人が好きだからこそ続いてますよね。1日の大部分を占める仕事が楽しくて、好きな会社で好きな人たちと働けるのは本当に幸せだと思います。

ー菊永さんが入社された当時は30人未満だった社員数も今や200名以上になっていますが、人がこれだけ増えても働きやすさや環境の魅力は変わっていませんか。
社員の人の良さという、根っこのところは変わってないんですよ。新卒採用ではここ数年20~30人が入社してきていますし、キャリア入社の人も増えてるんですけど、みんなそれぞれ個性豊かなキャラクターでありながら、仕事に対しては一生懸命で、頑張り屋さんで素直で、周りの人を気遣う優しさや協力姿勢がベースにある部分は共通していて。何かお願いをしたときに嫌な顔をされたり、「それは自分の仕事じゃないんで」なんて言われたことないんです。本当にいい人が多い会社だと思います。
ー組織風土や会社の良さは変わってないんですね。一方で、組織や事業が拡大した今のタイミングならではの面白さはありますか。
僕らがお客様に対して提供できる提供価値がどんどん大きくなっていますし、人材領域のサービスの「チョク採」がリリースされたように事業領域も広がっていますし、海外展開に向けても動いていたりと、常に変化があるのでとても面白いですよ。経営層は常に現状維持ではなく攻めの姿勢ですし、社員もみんな「それいい!自分がやりたい!」ってスタンスなんで。新しい挑戦に対してポジティブな風土も、これからの魅力だと思います。
ー今はもう、学生時代に抱いていた独立願望は無いですか?
無いですね。もちろん、この先新しくやりたいことが出てきて、それが独立することでしかできないのなら可能性はゼロじゃないですけど、今のところは。それよりも、会社を大きくしたり、会社の業績を伸ばすところに貢献したいという気持ちが強いんです。たとえば10倍の事業成長を遂げたときに、そのうちの大きなパーセンテージを、自分の仕事や自分が所属するチームの仕事が担っていたら、すごくやりがいや存在価値を感じられるだろうなって。そうした手応えを得られた瞬間が一番うれしいと思うので、そのために日々頑張りたいと思います。

※2024年11月の情報です。
この記事は 倉本 祐美加 が書きました
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