モール型ECサイトと自社ECサイト。それぞれ違いと特徴とは

category :  自社EC売上UP

update :  2021/12/01(水)

staff :  とだとだ

EC サイトのカートシステムには、EC モールに出店するものと、自社で EC サイトを構築するものと 2 種類があります。それぞれのメリット・デメリットをおさえることで、自社がどちらの EC サイトに適しているかがわかります。

そこで今回は、それぞれのカートの特徴について解説します。

モール型 EC サイトと自社 EC サイトと違いは、実店舗に合わせイメージするとわかりやすいです。
モール型 EC サイトはショッピングモールなどに出店をするイメージ、
自社 EC サイトは、自分たちのお店を構える路面店のようなものになります。

では、それぞれの特徴について見ていきましょう。

モール型ECサイトの特徴

まずモール型 EC サイトについてです。
モール型 EC サイト代表的なものに楽天市場やYahoo!ショッピング 、Amazonがあります。

代表的なECモールカート
↑そのほか代表的なECモール

EC モールの中に出店をするには、楽天市場やYahoo!ショッピング という Web 上のショッピングモール内に自分のお店を作ります。
ただし Amazon はこのようなモールの運営とは異なる特徴を持っています。
Amazon はもともと、自社で本や CD を販売する巨大な EC サイトでした。
それが 2002 年に Amazon が運営する EC サイトの中で商品の販売を許可する「マーケットプレイス」というサービスが展開されるようになり、
誰でも Amazon のサイト内に商品の出品ができるようになりました。

つまり、Amazon は EC モール型サイトを出店するのではなく、販売したい自分たちの商品を、Amazon という大きな EC サイトの棚に一緒に並べて販売というイメージなのです。
ショッピングモールというよりは、アンテナショップに商品を並べてもらうというほうが近いかもしれません。

ともあれ出店の形式は違えど、モールへの出店は同様のメリットとデメリットを持っています。
最大のメリットは、楽天市場やYahoo!ショッピング というEC モール自体にすでに集客力があるので、自分たちのブランド力に関係なく一定の集客が見込めるという点です。
しかし、デメリットとしてEC モールのブランド力に集客を依存してしまう点や、EC モールの運営ルールに出店側が振り回されてしまうなどがあげられます。。

最近では 2020 年に楽天市場が送料を無料にするというルールの変更が話題になりました。

楽天市場ルール変更現在は特定のお店に限り3,980円以上の買い物で送料無料にするルールに

また、EC モールに対応していない機能やデザインで制限がかかる場合もあります。
あくまで、EC モールができる機能のなかでしか販売ができないため、自由度は高くありません。

さらに、EC モールへの出店にお金がかかるだけでなく、売上件数によってロイヤリティが発生するケースも多くあります。
このように、EC モールへの出店は集客に期待はできるものの、モール側に依存をしてしまうことで発生するデメリットがあります。

自社ECサイトの特徴

一方、自社 EC サイトは、文字通り自社の EC サイトを立ち上げる方法です。
最大のメリットは、ブランディングがきちんとできる点です。
自社 EC サイトは、自分で EC サイトを立ち上げ、それを自分の力で運営をしていくので、サイト運営に基本的に制限はありません。
販売のルールやサイト更新の方針などすべて決められます。

デメリットも当然あります。
1番のデメリットは、立ち上げた直後は、EC モールと違い自社の集客力だけで販売をしていかないといけない点です。
楽天市場に出店をすれば、まずは楽天市場に訪れる人が一定数いるため見つけてもらいやすいです。
しかし、自社 EC サイトの場合は検索エンジンで見つけてもらったり、SNSやWeb広告を使ってサイトの存在を認知させる必要があります。
このような集客対策が必要となります。

自社 EC サイトを立ち上げると言っても、EC サイトのすべてを自分たちで作るわけではありません。
注文を処理する「カートシステム」に関しては、自社 EC 専用のカートシステムを使うのが一般的です。

このカートシステムは大きく
・サーバーをレンタルできる「ASP 型」
・公開されているソースコードを無償で利用できる「オープンソース型」
・個別に EC サイトを構築する「パッケージ型」
の3種類にわけられます。

ASP型カートのシステムとは

最もポピュラーなのが「ASP 型」のカートシステムです。これは、あらかじめカートシステムがインストールされているサーバーをレンタルできるサービスです。
また、ホームページ作成機能が付随しているものも多く、契約することで簡単に EC サイトを立ち上げられます。
少し誤解を招く言い方かもしれませんが簡単にいうと、
契約すれば誰でもすぐに自社 EC サイトが開けます! というシステムだと思ってください。

ただし、使える機能やサイトのカスタマイズは、あくまでカートシステム側の提供する機能に限られるため、他のシステムと比べ多少の制限があります。

代表的な ASP 型カートには、香取慎吾さんの CM でもおなじみの「BASE」をはじめ「カラーミーショップ」「MakeShop」「Futureshop2」が挙げられます。
なかには定期通販専用の「サブスクストア」や「リピスト」「EC Force」
BtoBに特化したカートシステム「Bカート」など販売方法に応じて、カートシステムを選定するのが大切です。

BASE↑最近ではテレビCMでもおなじみのBASEもASP型のカートシステムです

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オープンソース型のカートシステムとは

次に利用者の多いのが「オープンソース型」です。
カートシステムを構築するのに必要なソースコードが公開されており、誰でも無償で利用できます。
契約をしたらすぐに開店準備ができている ASP 型と違い、オープンソース型は EC サイトの立ち上げに必要なソースコードを自分でカスタマイズする必要があるため、専門知識と技術が必須になります。
また、プラグインという機能を拡張させるアプリも多数公開されているため、それを組み合わせることで自分だけの自社 EC サイトが作れます。
代表的なものに「EC CUBE」があります。

パッケージ型のカートシステムとは

資本力のある大企業向け「パッケージ型」のASPがあります。
「パッケージ型」は、システム提供事業者が顧客の要望に合わせて個別にイチから EC サイトを構築するサービス。
オープンソースの場合は機能を拡張させるためには公開されているプラグインを利用します。それがパッケージ型の場合、追加したい機能もオリジナルで企画し作り上げていくカートです。
サイトごとにすべえをオーダーメイドで開発するため導入費用は高額です。またデメリットとして、部分改修する際もシステムの開発者でないと行えないこともあり、提供事業者への依存が大きくなります。
代表的なものに「ecbeing」や「ebisumart」があります。

これらのカートシステムの中から、自分たちに最適なものを選ぶことが自社 EC サイトの制作では大切です。

モール型ECサイトと自社ECサイトに向いている商品とは

モール型ECサイトでとくに相性のいいものは、価格競争で勝てる商材です。

モール型ECサイトは、すでにある程度欲しい商材が決まっている状態で訪問する人が多いため、ユーザーの行動としては
1:モール内で欲しい商材を検索
2:ウィンドウショッピングのように回遊
3:商品を複数比較し検討
4:購入
という流れをとるケースが多いです。

そのため他社比較した際に、価格での優位性があるような商品は相性がいいとされます。
ただし、モールのなかでも見つけてもらいやすくするために、モール内での集客対策は必要となるうえ、
手数料も発生するため、そこのバランスを考えた価格設定が大切になります。

一方自社 EC サイトの場合は
そのお店で購入する意味を作れるお店と相性がいいとされます。
たとえばメーカーであれば
・公式サイトという安心感
・モールと同様ですが価格の優位性
・品ぞろえやセンス
・安心感のある作り
というようなものです。

ライバルなる店舗の数も無数にいるため、しっかりと自分のお店に集客する方法と、自分のお店で買うべき理由付けを用意しましょう。

自社ECサイトカート↑ワインを販売する通販サイト松澤屋。あまり店頭や一般的なECサイトでは販売しないワインを会員限定で販売。こうした施策が他店との差別化に繋がり、ECサイトにアクセスするキッカケ作りの1つとなる。

ただし、モールと自社 EC サイトどちらが優れているわけではありません。
ユーザーの中には、通販で何かを購入する際は Amazon や楽天市場など、使い慣れた EC モールでしか購入しないという人もいれば、自社EC サイトのほうが安心できるという理由で自社 EC サイトを多く使うという人もいます。

ユーザーの取りこぼしを防ぐためにも両方しっかりと運営する多店舗展開も、販促施策のひとつとして視野に入れておきましょう。

toda

この記事はとだとだが書きました

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