ECサイトの分析方法|顧客分析や売上分析・アクセス解析の指標やツールを紹介
近年、ECサイトの競争が激化する中で、効果的なサイト運営はますます重要になっています。売上を伸ばし、顧客を獲得するためには、ただ商品を並べるだけでは不十分です。
では「どうすればサイトのパフォーマンスを最大化できるか」と悩む企業の方も多いでしょう。
そこで提案したいのが、ECサイト分析です。本記事では、ECサイト分析の目的や基本的な流れ、主な手法、見るべき指標、そして分析に役立つツールについて詳しく解説します。
ECサイト分析を行う目的
ECサイト分析を行う目的には、下記のようなものがあげられます。
● 売上向上に繋げるため
● 顧客理解を深化するため
● 課題を発見し解決するため
ここでは、それぞれの目的について詳しく説明します。
売上向上に繋げるため
ECサイト分析を通じて売上向上を目指すには、顧客のニーズを正確に把握し、それに基づいて商品やサービスを改善することが不可欠です。
例えば、サイト内の検索データや購入履歴を分析することで、顧客がどのような商品に興味を持っているかを把握し、その情報をもとに品揃えを最適化できます。また、マーケティング施策の効果を測定することも重要です。
広告キャンペーンやプロモーションの効果を定量的に評価し、効果的な戦略を導き出すことで、費用対効果の高いマーケティング活動を実現できます。
顧客理解を深化するため
顧客理解を深化するためのECサイト分析では、顧客の多様な属性を詳細に分析します。例えば、性別、年齢、住所、職業、興味関心などのデータを収集し、顧客セグメントごとの行動パターンや購買傾向を明らかにすることが大切です。
結果的に、ターゲット顧客に対してよりパーソナライズされた商品提案やマーケティングメッセージを送ることができ、顧客満足度を高められます。また、顧客のフィードバックを収集・分析することで、サービスや商品の改善点を明確にし、顧客のニーズにより一層応えることが可能です。
顧客の理解はCRM領域にも関わるためLTV(顧客生涯価値)を高めることにつながります。
課題を発見し解決するため
ECサイトの運営においては、様々な課題が日々発生します。例えば、サイトの訪問者数が減少している場合、その原因を分析することで、どのページやコンテンツが問題となっているかを特定できます。
また、カート放棄率が高い場合、購入プロセスのどの部分で顧客が離脱しているかを調査し、ユーザビリティの改善やリマインド施策を講じていけるでしょう。こうした取り組みにより、顧客体験を向上させ、最終的には売上の増加につなげられます。
分析はあくまでも手段であり目的ではありません。闇雲にデータを分析しても非効率なので注意が必要です。
ECサイト分析の基本の流れ
ECサイト分析は、効果的なサイト運営のために欠かせないプロセスです。具体的には下記のような流れです。
- 目的の明確化
- 仮説の洗い出し
- 分析方法の定義
- データ収集
- 分析
それぞれ詳細に解説します。
1.目的の明確化
まずは、分析の目的を明確にすることが不可欠です。目的が曖昧なままでは、どのデータを収集すべきか、どのように分析すべきかが不明確になってしまいます。例えば、以下のような具体的な目標を設定することが重要です。
● 新規顧客の獲得を増やすために、どのマーケティングチャネルが最も効果的かを分析する。
● 既存顧客のリピート購入を促進するために、どのような施策が有効かを明らかにする。
● 特定の商品カテゴリーの売上を伸ばすために、顧客の購買行動を理解する。
目的を具体的に設定することで、分析の焦点が明確になり、より効果的なデータ収集と分析が可能となります。
2.仮説の洗い出し
次に、設定した目的に基づいて仮説を立てます。仮説を立てることにより、どのようなデータを収集し、どのように分析するかが具体的になります。
例えば、「特定のプロモーションを実施すれば新規顧客の獲得が増える」、「サイトのユーザビリティを改善すればカート放棄率が減少する」などの仮説を立てましょう。
仮説は、データ分析の方向性を示す重要な要素であり、効果的な分析を行うための出発点です。仮説を複数立てることで、より広範囲な視点から問題を捉えることができ、精度の高い分析が可能になります。
3.分析方法の定義
仮説を立てた後は、それを検証するための分析方法を定義します。分析方法には、主に定量分析と定性分析があります。
定量分析では、売上データ、アクセスデータ、クリック数などの数値データを扱うことが多いです。具体的には、以下のような手法が用いられます。
● 回帰分析:変数間の関係性を明らかにし、予測モデルを構築する。
● 相関分析:異なる変数間の相関関係を調査する。
一方、定性分析では、顧客のフィードバックやレビューなどの質的データを元に、顧客の意見や感情を分析することが多いです。例えば、アンケート調査の結果をコード化し、頻出するテーマやパターンを抽出します。目的に応じて適切な分析方法を選択し、データの収集・解析を進めましょう。
分析は、利用しているECカートシステムに組み込まれている機能も活用することで効率化できる場合があります。
4.データ収集
分析方法が決まったら、次に必要なデータを収集します。データの収集には、ウェブ解析ツールやCRMシステムなどが利用されるケースが多いです。具体的には、以下のようなツールが使用されます。
● Googleアナリティクス:ウェブサイトのトラフィックデータを詳細に分析するツール。
● Adobe Analytics:高度なデータ解析機能を持つウェブ解析ツール。
● CRMシステム:顧客の行動履歴や購入履歴を管理・分析するためのシステム。
これらのツールを使って、サイトのアクセスデータやユーザーの行動データを収集しましょう。また、アンケート調査やインタビューを通じて、顧客の意見や感想を収集することも欠かせません。正確で豊富なデータを収集することで、分析の精度が向上し、より信頼性の高い結果を得られます。
サイトの売上規模に応じて利用するツールを取捨選択しましょう。月商100万未満のサイトならGA4・ECカートの分析機能があれば事足りることが多いです。
5.分析
最後に、収集したデータを基に分析を行います。分析の目的は、設定した仮説を検証し、具体的なインサイトを得ることです。例えば、以下のような分析を行います。
● 売上データを分析し、どの商品の売上が伸びているのか、逆に減少しているのかを明らかにする。
● アクセスデータを分析し、どのページがよく見られているのか、どこでユーザーが離脱しているのかを特定する。
● 顧客の行動データを分析し、購入プロセスのどの部分で顧客が離脱しているのかを調査する。
これらのインサイトを基に、具体的な改善策を考え、実行に移すことで、ECサイトのパフォーマンスを向上させられます。
例えば、ユーザーが多く離脱しているページのデザインを改善する、人気のある商品の在庫を増やす、プロモーションの内容を見直すなどの施策を講じていけるでしょう。このように、データに基づいたアプローチでECサイトを運営することで、より高い成果を得られます。
重点的に確認すべき指標はアクセス数・コンバージョン率・平均客単価です。
ECサイト分析で用いられる主な手法
ECサイト分析を効果的に行うためには、さまざまな手法を適切に活用することが重要です。以下では、主要な分析手法について詳しく説明します。
- 定量分析
- 定性分析
- ユーザー行動分析
- 競合分析
- SEO分析
定量分析
定量分析は、数値データを用いて現状を把握し、問題点や改善点を見つけ出す手法です。ECサイト分析においては、以下の指標が主な分析対象となります。
● 売上高:ECサイト全体の売上金額を測定します。月次や四半期ごとに売上高を追跡することで、成長トレンドや季節的な影響を把握できます。
● 利益:総収入から経費を差し引いた純利益を分析します。利益率を把握することで、ビジネスの健全性を評価できます。
● アクセス数:サイトに訪問したユーザーの数を測定します。訪問者数の変動を分析することで、マーケティング施策の効果を評価できます。
● コンバージョン率:訪問者のうち、実際に購入や問い合わせなどの目標行動を取ったユーザーの割合を示します。コンバージョン率の向上は直接的に売上に影響します。
● 顧客単価:一人の顧客が平均してどれだけの金額を支払っているかを測定します。顧客単価を上げる施策を考えるための基礎データとなります。
● リピート率:既存顧客が再度購入する割合を示します。リピート率の向上は長期的な収益性を高めます。
● 離脱率:ユーザーが特定のページでサイトを離れる割合を測定します。離脱率が高いページは改善の余地があることを示します。
これらの指標を定期的に追跡し、異常値やトレンドを早期に発見することで、迅速な対応が可能になります。
売上の方程式=アクセス数×コンバージョン率×平均客単価です。これらの指標をまずは確認しましょう。
定性分析
定性分析は、数値では捉えきれない顧客の感情や意見、行動パターンを深く理解するための手法です。以下のような方法で実施されます。
● 顧客アンケート:顧客の満足度や購買行動の背景を把握するために質問項目を設け、回答を収集します。定性的なデータを数値化することも可能です。
● インタビュー:顧客と直接対話し、詳細な意見や感想を引き出します。インタビューは深い洞察を得るのに非常に効果的です。
● フォーカスグループ:少人数のグループでディスカッションを行い、商品やサービスに対する意見を収集します。多様な視点を得られます。
● ソーシャルメディア分析:XやFacebookなどのソーシャルメディア上で顧客の発言を分析します。顧客の生の声をリアルタイムで把握できます。
● レビュー分析:商品のレビューを分析し、顧客の満足度や不満点を把握します。特定の商品やサービスに対する反応を知ることができます。
これらの手法を組み合わせて用いることで、顧客の真のニーズや課題を明らかにし、具体的な改善策を導き出すことが可能です。
ユーザー行動分析
ユーザー行動分析は、ECサイト上でのユーザーの動きを詳細に追跡し、行動パターンを明らかにする手法です。具体的には、以下のような分析を行います。
● クリック分析:ユーザーがどのリンクやボタンをクリックしたかを追跡し、サイト内のナビゲーションの効果を評価します。
● スクロール分析:ユーザーがページをどこまでスクロールしたかを分析し、コンテンツの配置や長さの最適化に役立てます。
● ヒートマップ分析:ユーザーがよくクリックするエリアを視覚的に表示することで、ページのデザインやレイアウトの改善に活用します。
● アイトラッキング分析:ユーザーの視線の動きを追跡し、視覚的な関心の高いエリアを特定します。アイトラッキングは直感的なデザイン改善に役立ちます。
これらの分析を通じて、ユーザーがどのようにサイトを利用しているのかを理解し、UX(ユーザーエクスペリエンス)の向上につなげられます。
サイト売上規模が小さい場合において優先順位は定量的な分析です。
競合分析
競合分析は、自社のECサイトを競合他社と比較し、強みや弱みを把握するための手法です。具体的には、以下のような分析を行います。
● 競合サイトの売上:公開されている情報や推定データを基に、競合他社の売上を把握し、自社の市場シェアを評価します。
● 競合サイトの商品:競合他社がどのような商品を取り扱っているかを分析し、自社の商品ラインナップの改善に役立てます。
● 競合サイトの価格:価格設定を比較し、自社の商品が競争力を持っているかを評価します。必要に応じて価格戦略を見直します。
● 競合サイトのマーケティング施策:競合他社が実施しているマーケティングキャンペーンや広告戦略を分析し、成功事例を参考にすることで、自社のマーケティング活動を強化します。
競合分析を定期的に行うことで、市場の動向を把握し、迅速に対応することが可能になります。
SEO分析
SEO分析は、ECサイトが検索エンジンで上位に表示されるための施策を分析・最適化する手法です。具体的には、以下のような分析を行います。
● キーワード分析:ターゲットとするキーワードの検索ボリュームや競合状況を調査し、最適なキーワードを選定します。これにより、検索エンジンからの流入を増やせます。
● 被リンク分析:他のサイトからのリンクを分析し、被リンクの質と量を評価します。被リンクはSEOにおいて重要な要素です。
● コンテンツ分析:サイト内のコンテンツを評価し、ユーザーにとって有益で検索エンジンに評価されやすいコンテンツを作成します。具体的には、タイトルタグ、メタディスクリプション、ヘッダータグの最適化などを行います。
これらのSEO分析を通じて、検索エンジンからのトラフィックを増加させ、ECサイトの露出を高めることが可能です。
集客施策としてSEOは有効ですが、売上の規模まだが小さい場合はWeb広告の施策を優先してください。広告は即効性が高いです。
ECサイト分析で見るべき指標
ECサイトのパフォーマンスを最適化するためには、様々な指標を継続的にモニタリングすることが重要です。ここでは、売上分析、顧客分析、商品分析、マーケティング分析、その他の指標に分けて解説します。
売上分析に関する指標
売上分析では、サイトの収益性を評価するために重要な指標を確認します。
売上高
売上高は、特定の期間中における総売上額を示します。サイトの収益力を最も直接的に示す指標であり、月次や四半期ごとのトレンドを把握するために重要です。売上高の増減を分析することで、施策の効果や市場の変動を評価できます。
利益
利益は、売上高から商品の仕入れコストや運営経費を差し引いた金額です。利益を把握することで、ビジネスの実際の収益性を評価できます。利益が増加している場合は、コスト管理や価格設定が適切であることを示します。
粗利益率
粗利益率は、売上高に対する粗利益(売上高から商品の仕入れコストを差し引いたもの)の割合を示します。商品販売がどれだけ収益性が高いかを示し、価格設定や仕入れ戦略の見直しに役立ちます。
利益率
利益率は、売上高に対する最終的な利益の割合です。全体的な運営効率やコスト管理の状況を評価できます。
顧客分析に関する指標
顧客分析では、顧客の行動や属性を詳細に把握し、ターゲティングやマーケティング戦略の最適化を図ることが大切です。
新規顧客数
新規顧客数は、特定の期間中に初めて購入した顧客の数を示します。マーケティング活動の新規顧客獲得効果を評価するのに役立ちます。
既存顧客数
既存顧客数は、過去に購入履歴のある顧客の数を示します。リピーターの育成や顧客維持施策の効果を評価するために重要です。
顧客単価
顧客単価は、1人あたりの平均購入金額を示します。顧客単価の増減を分析することで、顧客がどの程度の金額を支出しているかを把握できます。
購入頻度
購入頻度は、顧客が一定期間内にどれくらいの頻度で購入しているかを示します。リピート購入の促進や顧客ロイヤルティの評価に役立ちます。
顧客生涯価値
顧客生涯価値(LTV)は、顧客が生涯にわたってサイトにもたらす総収益を示します。LTVを高めることは、長期的なビジネス成長に直結します。
商品分析に関する指標
商品分析では、商品ごとのパフォーマンスを詳細に評価し、在庫管理や品揃えの最適化を図ります。
売上商品数
売上商品数は、特定の期間中に販売された商品の数を示します。商品ごとの人気度や売れ行きを評価するのに役立ちます。
売上商品構成比
売上商品構成比は、売上高に対する各商品の売上の割合を示します。分析することで、どの商品が売上に貢献しているかを把握できます。
商品回転率
商品回転率は、在庫がどれくらいの頻度で売れているかを示す指標です。在庫管理や仕入れ戦略の最適化に役立ちます。
粗利益率
商品ごとの粗利益率は、特定の商品がどれだけ収益性が高いかを示します。指標を元に、利益率の高い商品の販売促進を行うことができます。
マーケティング分析に関する指標
マーケティング分析では、サイトへのトラフィックやユーザーの行動を評価し、マーケティング施策の効果を測定します。
アクセス数
アクセス数は、サイトへの訪問者数を示します。マーケティング活動の効果やサイトの人気度を評価するために重要です。
セッション数
セッション数は、1人の訪問者がサイトで行うページ閲覧の総数を示します。訪問者がどれだけサイトに興味を持っているかを測定するのに役立ちます。
平均滞在時間
平均滞在時間は、1人の訪問者がサイトに滞在する平均時間を示します。コンテンツの魅力やサイトのユーザビリティを評価するために重要です。
コンバージョン率
コンバージョン率は、サイトを訪問したユーザーのうち、購入などの目標行動を取ったユーザーの割合を示します。コンバージョン率の向上は、売上の増加に直結します。
クリック率
クリック率は、広告やバナーがクリックされた割合を示します。広告の効果を評価し、改善策を講じるために重要です。
顧客獲得単価
顧客獲得単価は、1人の顧客を獲得するために必要な費用を示します。低く抑えることは、マーケティングコストの効率化に繋がります。
その他の指標
これらの指標に加えて、ECサイトのパフォーマンスをより深く理解するために、以下の指標も重要です。
離脱率
離脱率は、サイトを訪問したユーザーのうち、すぐに離脱したユーザーの割合を示します。サイトの初期印象やユーザビリティを評価するために重要です。
カート放棄率
カート放棄率は、商品をカートに入れたものの、購入せずに離脱したユーザーの割合を示します。カート放棄率の分析は、購入プロセスの改善に役立ちます。
返品率
返品率は、販売した商品が返品された割合を示します。指標を分析することで、商品品質や顧客満足度の評価が可能になります。
ECサイト分析に役立つツール
ECサイトの分析を効果的に行うためには、適切なツールを活用することが不可欠です。以下では、ECサイト分析に役立つ主要なツールを紹介し、それぞれの特徴や利点について詳しく解説します。
Googleアナリティクス | Adobe Analytics | 忍者アナリティクス | SimilarWeb | SpyFu | |
費用 | 基本的に無料 | 基本的に有料 | 基本的に無料 | 基本的に有料 | 基本的に有料 |
主な用途 |
経路別のアクセス数・売上の分析 |
経路別のアクセス数・売上の分析。詳細なデータ分析やカスタマイズ | 基本的なアクセス分析 | マーケティングを重視した競合サイトの分析 | SEOを重視した競合サイトの分析 |
向いているECサイト | 小規模~大規模 | 大規模 | 小規模 | 中規模~大規模 | 小規模~中規模 |
Googleアナリティクス
Googleアナリティクスは、無料で利用できるアクセス解析ツールです。サイトのトラフィックやユーザーの行動を詳細に分析できます。
主な機能には、アクセス数、コンバージョン率、顧客単価など、様々な指標の分析が含まれています。また、ユーザーの行動をトラッキングし、どのページがよく見られているか、どこでユーザーが離脱しているかなどを把握可能です。
基本的な機能は無料で利用できますが、より高度な分析機能を持つGoogleアナリティクス360は有料となっています。多くのサイトで使用されており、他のGoogleサービスとの連携もスムーズです。さらに、豊富なチュートリアルやサポートがあり、初心者でも使いやすいのが特徴です。
合わせてSEOに必須のGoogleサーチコンソールも利用しましょう。
Adobe Analytics
Adobe Analyticsは、有料のアクセス解析ツールで、Googleアナリティクスよりも高度な機能を備えています。大規模なデータ解析やマーケティング活動の効果測定に適しており、リアルタイムデータ解析、カスタマイズ可能なダッシュボード、セグメント化されたユーザー行動分析など、詳細な分析機能を提供します。
また、他のAdobe製品と連携して、マーケティングオートメーションやコンテンツ管理を行えるのも大きな特徴です。費用は企業の規模や利用する機能によって異なり、基本的には有料です。
高度な分析機能により、より深いインサイトを得ることができ、大規模なECサイト運営に適しています。また、Adobe製品とのシームレスな連携により、統合されたマーケティング戦略を実現できます。
分析機能はGAよりも強力です。それゆえデータの深掘りが求められる大規模サイトが向いています。
忍者アナリティクス
忍者アナリティクスは、国産のアクセス解析ツールで、日本語のサポートが充実しており、初心者にも使いやすいのが特徴です。基本的なアクセス解析に加えて、SEO対策や広告分析などの機能も備えています。
特に、日本市場に特化したデータ解析やレポートが可能で、日本語でのサポートが充実しているため、初心者でも簡単に使い始められるのがメリットです。無料プランと有料プランがありますが、機能面での差はありません。有料プランの場合、バナーを非表示にできるのが特徴です。
SimilarWeb
SimilarWebは、競合分析ツールで、他のサイトと比較して自サイトのパフォーマンスを評価するのに役立ちます。SimilarWebを使用することで、競合サイトのトラフィック量、検索流入キーワード、ソーシャルメディアからの流入など、様々な情報を提供します。これにより、競合他社の戦略や市場のトレンドを把握可能です。
SimilarWebには無料プランと有料プランがあり、有料プランではより詳細なデータとカスタマイズ可能なレポートが利用できます。競合分析に特化しており、市場の動向をリアルタイムで把握することができ、迅速な戦略変更や新たな機会の発見が可能となります。
SpyFu
SpyFuは、競合サイトの被リンク情報、キーワードランク、広告戦略などを分析できるツールです。競合他社がターゲットとしているキーワードや広告のパフォーマンスを追跡することができ、自サイトのSEO戦略を強化可能です。
さらに、広告戦略の最適化にも役立ちます。SpyFuは主に有料プランが中心ですが、無料で一部の機能を試すことができ、料金は機能や使用頻度によって異なります。
SEOをさらに強化したいならプロ向けツール「Ahrefs」がオススメです。
まとめ
ECサイトの成功は、データに基づいた適切な分析とその結果を反映した戦略にかかっています。様々なツールを駆使することで、売上分析、顧客分析、商品分析、マーケティング分析などを継続的に行い、改善点を特定し、迅速に対応できます。
まずはGoogleアナリティクスの導入からスタートし、次に自社のニーズに合った他のツールを順次取り入れてみてください。
※当社2024年1月実績
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