売れる自社ECサイトはももクロにヒントが!!ウレロ☆未完成自社ECサイト【アイドルから学ぶ通販の世界2】

category :  EC売上UP

update :  2018/08/29(水)

staff :  とだとだ

どうも、会社でカラオケに行くときは、ももクロの『行くぜっ!怪盗少女』を踊りながら歌ってるとだです。 前回AmazonとAKB48は同じだという説を提唱したら、思いのほか 「何言ってんの?」と言われてしまったのですが、 絶対変なおかしなことを言ってないので、今度はももクロについて書きます! 昨年の今頃は、バカ騒ぎ2017に行って、異常な水かぶり席でガンガン濡れていく中、 その日鞄に引越しするために取りにいった住民票とか書類が入っていたので、濡れないかハラハラしていたのを思い出します。

ももクロと言えば、サンタさん! アイドルと言えば吉田豪さん! という理由で、トップの画像をミスid 2017で吉田豪賞を受賞した茜さやさんのサンタコスにしたのですが、 この意図気づく人はいるのか……。

そもそもももクロとは

柴咲コウや北川景子が所属する大手芸能事務所スターダストプロモーションに所属するアイドルグループ。 2008年春に結成。 グループ名は「ピュアな女の子が、幸せを運びたい」という意味を込めて「ももいろクローバー」と命名。 2009年に、いわゆるももクロのメンバーと言ったら思い浮かぶメンバー6人が揃う。 2011年に青の早見あかりの脱退を機に「ももいろクローバー」から「ももいろクローバーZ」へと改名。 2018年10周年を機に緑の有安ももかが脱退し、百田夏菜子、玉井詩織、佐々木彩夏、高城れにの4人で活動をしているアイドルグループです。

ではいったい、こんなももクロのどこに、自社ECの売り上げを上げるヒントがあるのかを解説していきたいと思います。

ももクロの販売戦略!!

ももクロの名物マネージャーの川上アキラさんがどうやってももクロを大きくしていったかを考えていきましょう。 この川上アキラという人は、アイドルのことはよくわかっていないが、 とにかく「プロレス」が好きでした。 そこで、プロレスの手法を取り入れファンを増やしていくことに。

話はさっそく余談になりますが、10代の女の子相手に「馬場と猪木では育て方が違う」という、 力道山の猪木に対する育成方針を例に出して説明していたそうです。 この馬場と猪木というのは、ジャイアント馬場とアントニオ猪木のことですが、 身体がでかい馬場は褒めて育てる、そうではない猪木はきつく当たり育てるという育成方針。 ももクロは完全に猪木。かなり厳しく育てられたそうです。 本人たちはプロレスなんて知らないからきょとんとしていたそうですが。

このようなプロレス好きにマネージメントされたももクロ。 デビューし出したタイミングは、 AKB48が「会いに行けるアイドル」として、デビューし、 07年の年末にアキバ枠として中川翔子、リア・ディゾンと一緒に紅白に出演したりと、 少しずつアイドルブームが訪れはじめたところです。 AKB48は紅白出場、専用の劇場を持ち、いわゆるスター選手です。 一方ももクロはまだ一般知名度はゼロ。勇敢な挑戦者状態!

そのため目立つにはどうしたらいいのかと考えた結果……

売れてるものを真似する!

AKB48が「会いに行けるアイドル」として秋葉原にある専用劇場で毎日公演を行う中、 「今会えるアイドル」と同じようなキャッチコピーをつけ、 ときには秋葉原のAKB劇場のそばの路上でライブやビラ配り、真裏にある劇場で5日間通しのライブを行いました。 また、今でこそ握手会のイメージなどないですが、 当時としては過激な握手会など、いわゆる接触イベントを行うなどしていました。

相手のホームグランドの秋葉原に単身乗り込み好き勝手イベントを行っているのですから、 プロレスで言えばヒールともいえるような強引な手法。

ただそんなヒール役とAKBの差は歴然。 なぜなら、かたや専用劇場、かたや近くの路上。 かたやおニャン子クラブを手がけた秋元康、かたやアイドルのことを知らないプロレス好き。 どう考えても、ももクロが負けているのは火を見るより明らか。 下手をすれば、AKBのかませ犬になってしまっていたかもしれません。 ただ、この地道な対策がアイドルファンの認知を増やしていったことも事実です。

なぜなら、秋葉原という土地にはアイドル好きが多くいるため。 そこに正しくアプローチをすることができれば集客はできるのです。

自社ECサイトの販促で活かしていくには

あなたは同業種の人がどのように集客をしているのかわかっていますか? もし、そこが明確ではないのであれば、リサーチをしていく必要があります。 EC事業者の人たちに、どういった集客対策を行っているかを伺うと、 「広告をだしている」や、「SEO対策」を行っているなど集客の方法は把握していても、 「どういうキーワード」で広告をだしているのかを質問すると把握をしていない事業者の方が実は多くいます。

ももクロで言えば、ライブやビラ配りを行うことが「広告」や「SEO」対策になりますが、 「AKB劇場の前」というのが「どういうキーワード」の部分になります。

このキーワードを間違えてしまうと、いくら良い対策をしても売り上げはあがりません。 すでに、秋葉原でAKB48がライブをしているのなら、そこには必ずアイドル好きはいるのです。 そこから、自分たちにも興味を持つ人を探し出せればそれでいいのです。 もしこれが、人がいっぱいいるからと言って、EXILEのライブ終わりにビラを配っても効果がないのと同じです。

まずは、自分のお客さんになりうる人たちがどういうキーワードを好むのかを考え直しましょう。 そして、その自分たちの商材を好む人がいるところに、全力でアプローチをしていきましょう。

↑「ももクロ フリー素材」で調べるとフリー素材サイトに掲載されている日産でのライブ画像。 ももクロのライブは常にカラフルな人がたくさんいます。

ロードマップを作る

販売戦略を作るうえで大切な点として、 売り上げを立てていく目標を明確にしたロードマップを作ることが挙げられます。 ももクロがスタートしてから、川上氏は、約5年間のロードマップを描き、 それを基に修正を加えながら活動してきたといいます

まずは最初の年は、レコード会社を決めて、CDデビューにこぎつけたいと考えた。そのため、雑誌へ積極的に出演し、知名度を高めていく。 2年目は様々な場所でライブを行っていく。 3~4年目は、テレビに出演 実際には3~4年目にはテレビの出演こそ少なかったが、ネットで話題になり5年目にはアリーナライブを行うほど大人気に。

自社ECサイトの販促で活かしていくには

実際に自社ECの運営をしていく際も、 こういった年間単位で長期のプランを明確にしていく必要があります。 売り上げを伸ばしていくには、まず「認知」→「集客」→「購入」が基本サイクルとなります。

よく、売り上げが出ないお店の話を聞いていると、

お店を知ってもらうための対策というのが行えていないお店というのをよく見ます。 ももクロの例で言えば、アイドル好きがたくさんいる路上でライブを行う。雑誌に掲載される。という「認知」を広げる部分になります。

ここの部分をおろそかにしてしまうと、 どんなにいい商品であっても売り上げを上げることが難しいです。 まずは土台の認知を広げていく施策を前提にしつつ、 中長期的視点を持ち、まっすぐ未来へ進んでいきましょう。

ももクロはとってもキャッチー!!!!

ももクロが人気になったのはそのキャッチーさ! 知らない人でも好きになりやすい仕掛けがたくさんあるのが特徴です。

「俺、アイドルが好きなんだよ」と言えない人も、 「アイドルが好きじゃなく、曲がいいんだよ!」であったり、 「パフォーマンスがかっこいいんだよ!」 などと言って、自分はアイドルが好きなんじゃなくて、あくまで音楽がいいんだよねと話をする人、 皆さんのまわりにもいませんか? 実は、曲の良さやパフォーマンスはももクロはすごいのです!

曲がすごい!

ももクロの曲といえば、クリエイターがとにかく豪華! 布袋寅泰、中島みゆき、広瀬香美、THE ALFEEの高見沢俊彦、miwa、KISS、筋肉少女帯の大槻ケンヂ など、有名アーティストとのコラボが多く、 アイドルに興味がない人もついつい興味を持つきっかけが豊富です。 なので、アイドルなんて興味がないという人も、興味をもつきっかけが豊富なのです。

パフォーマンス・イベントがすごい

ももクロといえば、「全力」「一生懸命」というイメージを持ってる人が多くいると思いますが、 その全力のパフォーマンスがすごいんです! 中でも、百田夏菜子(赤)の子が思い切りジャンプをしている動画を見て、 ももクロに興味を持った人いるのではないでしょうか。

その他、ダンスに「ドリフ」の動きを取り入れたり、 プロレスラーの「武藤敬司」の動きを取り入れたり、 当時としては画期的だった仮面をかぶってステージに上がったり と過激なパフォーマンスも行うことで、 徐々にネットを中心に話題になっていきました。

誰にとっても、興味を持たすきっかけを作るのがとても上手だったのが、ももクロになります。

背景として一定のアイドルファンからは人気を獲得することができたももクロでしたが、 AKB48と比べ、後発であった分、更なる人気の獲得をしていくには、 アイドルに興味のない層を取り込んでいく必要があったことが考えられます。

そして、そういったいあまりアイドルに詳しくない、興味が薄い人たちにも ファンになってもらえる、わかりやすいポイントが必要だったことが考えられます。

他のアーティストとのコラボやコミカルなダンスで、ももクロを一度体験してもらうきっかけを与える。 そこで、魅力を感じてもらったら、今度はライブに来てもらう。 という流れが明確なのです。

自社ECサイトでは

もちろん、これは自社ECサイトにも活かせる大切なポイントです。

あなたのサイトには、「他のお店と差別化できるわかりやすい魅力」というのはありますか。 また、それがわかりやすいところにデザインされていますか。 たとえば、「ドリフの踊りを取り入れているアイドルがいるんだけど、見たくない?」であったり、 「この派手にえび反ジャンプをしてるアイドル、見たくない?」 と言われたら、少し見てみたくなりませんか?(後半のえび反ジャンプは、各自調べてくださいね!)

自社ECサイトであれば、こういったわかりやすいキャッチーなフックを設けることが、 反響を伸ばしていく中で大切なポイントとなります。

たとえば、「日本一のモノノフ店主が運営する日本酒屋」という日本酒通販のお店があったとします。 ※モノノフというのは、ももクロのファンのことを指す言葉。

毎日、ももクロのことをSNSで投稿し、ライブも極力通い、 お店には「ライブのある日は配送をしないため、配送日時が遅れます」なんて記述もしてあったら、 ただの日本酒通販のお店よりずっと購入してみたいって思いませんか? (実際にモモノフの人が酒蔵にいるのでは?と噂をされる日本酒はあったりして、一部のモモノフ界隈で話題になったことも)

こういう、他のお店とは違うフックをきちんと作る事が大切です。 そういう特徴を持ったお店には、どうしてそういう特徴を作ったのかという背景から物語が生まれます。 そうやって、お客様とお店ごとの物語の中で物語を作っていくことが大切です。 そうして、お店に溢れる想いを全部Webサイトに綴りましょう。

また、商品であっても、名刺代わりになるような購入のハードルが低くなった商品を作ることも大切です。

アイドルが大分世の中的に浸透してきたとはいえ、まだまだアイドルが好きと言いにくい空気感は残っております。 ただアイドルが好きとは言いにくいかもしれませんが、 布袋とコラボをしてる、miwaと作った曲があるとなれば、最初に興味を持つ分には少しハードルが下がります。

自社ECであってもこういった購入の敷居を下げた「入口商品」を作ることが大切です。

入口商品とは価格が安い、送料無料など、 購入のハードルを低く設定した「とにかく買ってもらう」ための商品のことです。 はじめの1回の購入をしてもらわないと、あなたのお店の本当の魅力は伝わりません。 まず「はじめの1回」が必須なのです。 この入口商品を体験してもらうことで、一気に自社ECへと興味を持ってもらい、次の購入につなげていくのが大切です。

お店を作る際は、わかりやすいフックを作り、購入ハードルの低いお店の魅力が伝わるような商品を作ることを意識しましょう。

あっとここで文字数がいっぱい! 予想外に長くなり過ぎたももクロを使った自社ECの話。 もう少し書くべき内容があったため、それはまた次の「アイドルから学ぶ通販の世界」で

まとめ

ももクロは売れるためにAKB劇場のそばでライブを行い、アイドルファンからの認知を伸ばした

→売れてるお店の販売方法をチェック。 どういうターゲットにどのような手段を使い集客対策を行っているのかを明確にする。

明確な5年先のロードマップを作り成長をしてきた

→自社ECサイトの売り上げを上げるのには中長期的視点が必要。 まず、現状がどうなっているかを明確にし、短期的な視点だけではなく、 未来の姿をどうしたいのかを考えならサイトの運営をしていきましょう。

キャッチーでわかりやすいポイントが多い曲を作り、アイドルに興味がない人たちにも人気が広まった

→自分たちのお店のフックを明確にし、店舗にストーリーを持たす。 また初めて購入をする人にとって、買いやすいような敷居の低い商品を、用意してあげることが大切です。

こういった地道なことをしていくことで、初めて売れるお店としての幕が上がるのです。

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この記事はとだとだが書きました

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