楽天に出店しても儲からない?4つの理由と売上アップのためにやるべきことを解説

category :  EC売上UP

update :  2024/06/17(月)

staff :  nakahara

楽天は手数料が高く競合も多いため、儲かりにくいと言われています。事実、店舗の1年以内の撤退率は3割に達していることから、簡単ではありません。しかしポイントを押さえれば、楽天に出店して売上アップは可能です。

そこで本記事では、楽天出店が儲からない理由や売上アップのためのポイントを解説します。楽天への出店で失敗する原因を回避できるため、効率良く儲けられるでしょう。

楽天に出店しても儲からないといわれる4つの理由

楽天に出店しても儲からないといわれる理由は、以下の4つです。

  • 手数料が高く利益が出にくい
  • 価格競争が激しく差別化しにくい
  • 楽天独自のルールによって売上が左右されやすい
  • 顧客対応・発送作業の負担が大きい

楽天コンサルティングによると、楽天に出店後一年未満で撤退している割合は約3割。データからも読み取れるとおり、楽天に出店すれば儲かるという時代は終わったといえます。

4つの理由について、詳しく解説します。

出典:Rakumallコンサルティング|楽天に出店して失敗する原因と対策

手数料が高く利益が出にくい

楽天には以下の3つのプランがあり、商品が売れるたびに2〜7%の手数料がかかるため、利益が出にくいです。

プラン モバイル経由 パソコン経由
がんばれ!プラン 4〜7%  3.5〜6.5%
スタンダードプラン  2.5〜4.5% 2〜4%
メガショッププラン 2.5〜4.5% 2〜4%

 出典:Rakuten|サービス・料金詳細

また、手数料に加えて月額費も発生します。せっかく頑張って売上を上げても利益が出にくく、撤退を余儀なくされる事業者も一定数います。

yamada

2024年3月に月額出店料の値上げが実施されました。楽天で発生するその他経費も上がっている傾向です。結果、売上の3割をもっていかれることも。

価格競争が激しく差別化しにくい

楽天には類似ジャンルの商品が溢れており、価格競争が激しいです。ユーザーは少しでも安い商品を買う傾向にあるため、よほどの価値がなければ差別化できません。

楽天には同じ製品コードの商品を一括で表示して、価格やレビューなどを比較できる「商品価格ナビ」と呼ばれる機能が搭載されています。ユーザーは楽天内で一番安いショップを見つけられるため、競合が値下げをすれば自社も同じように対応せざるを得ないのが現状です。

価格を下げれば集客できる可能性はありますが、売上も下がります。そのため「儲からない」と言われているのが現状です。

楽天独自のルールによって売上が左右されやすい

楽天には独自ルールが存在し、改定内容によっては出品側が不利になる場合があります。

例えば2020年3月には送料無料ラインが導入され、出店側の金銭的負担が上がりました。手数料や月額利用料などの支払いに加えて送料負担も増えたため、多数の店舗が楽天から撤退したといわれています。

なおルールは定期的に変更されるため、都度確認、対応が必要な点も出店側の負担になっています。

顧客対応・発送作業の負担が大きい

楽天は、顧客対応・発送作業を出品者側で行わなければなりません。商品の製造に加えて問い合わせ対応や梱包作業などが必要になるため、人手が足りないなどの場合は負担が大きいでしょう。

新たにスタッフを増員する場合の人件費や、梱包のための資材費などもかかります。

利益率と事業者負担の採算が取れず、儲からないと言われているのです。

楽天に出店して失敗する店舗の特徴

楽天に出店して失敗する店舗の特徴は、以下の5つです。

  • 利益率の高い商品を出品していない
  • 競合調査・分析をしていない
  • 需要のある商品を取り扱っていない
  • マーケティング戦略を立てていない
  • 楽天のシステムに対応していない

当てはまる場合は、早急に改善する必要があります。でまたこれから出店を考えている方は、事前に特徴を理解して失敗しないようにしましょう。

利益率の高い商品を出品していない

楽天において利益率が低い商品を出品しても儲かりにくいです。楽天は手数料が高いため、あらかじめ手数料を考慮した価格設定をしなければなりません。

利益率は以下の方法で計算できます。

売上総利益率(粗利率)= 売上総利益(粗利)÷ 売上高×100

例えば原価が500円のコーヒー豆を1,000円で販売したとしましょう。上記の計算式に当てはめると、売上総利益率=500円(売上総利益)÷1,000円(売上高)×100=50%で、利益率は50%です。

商品によって異なりますが、利益率は一般的に5%以上あるのが望ましいといわれています。利益率を計算し、5%を下回っている場合は早急に見直しが必要です。

競合調査・分析をしていない

楽天内には同じような商品を販売するショップが多いため、競合調査・分析は欠かせません。

ユーザーは同じような商品なら、安いショップから買う傾向にあります。競合価格が1,000円なのに対して5,000円で販売しても、売れる可能性は低いです。

調査・分析を怠ると場違いな価格設定をしてしまい、失敗につながります。

yamada

ブランドがある、知名度が高い商品は売れやすいですが、以外の商品は競合が少ないジャンルを選ぶことが無難です。

需要のある商品を取り扱っていない

そもそもユーザーが求める商品を取り扱っておらず、失敗するケースも存在します。

例えばコンビニで真冬にかき氷を売っても、大きな売上につながる可能性は低いでしょう。楽天も同様で、シーズンやトレンドに合わせて販売する商品を見極めるのが重要です。

一度ショップで取り扱っている商品を見直し、ユーザーニーズに合っているか考えてみてください。

マーケティング戦略を立てていない

楽天では競合が多いため、競り勝っていくにはマーケティング戦略を立てる必要があります。ただ何となくで出店しても、売れる可能性はかなり低いです。

楽天内やGoogleの検索画面でヒットしやすいような施策を打つ、SNSで宣伝するなどの戦略を立てていないと、なかなか売れないでしょう。

yamada

楽天内でもSEOと広告の実施は必須です。そもそも商品が露出されないと売れないからです。

楽天のシステムに対応していない

楽天は独自ルールを設けているため、システムに対応していないと売れない可能性があります。

具体的には商品ページの内容や、商品ごとの配送設定をシステムに合わせるなどの対応が必要です。システムに適した設定をしていないと、ユーザーに見つかりにくい、余計なコストが発生するリスクがあります。

商品が売れないとお悩みの方は、一度システムに対応しているか確認してみてください。

楽天に出店して儲けを出すためにやるべき6つのポイント

楽天に出店して儲けを出すためには、以下6つのポイントを意識しましょう。

  • 競合調査を徹底する
  •  利益率の高い商品を出品する
  • 需要が高い商品を出品する
  • クーポン配布をする
  • ランキングの掲載を目指す
  • ECサイトに強いコンサルタントの力を借りる

具体的な対策を解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

競合調査を徹底する

楽天内で同じような商品、単価のショップをリサーチしましょう。

リサーチ方法は、以下の手順で行ってみてください。

  1. 楽天の検索欄で検索したいキーワードを入力する(自社ショップでコーヒー豆を販売しているなら「コーヒー豆」と検索)
  2. ヒットしたページを上から開いて品揃えや価格をチェックする
  3. リサーチした情報をまとめてマーケティングなどの参考にする

競合をリサーチする際は、品揃えや価格だけでなく、ポイント還元率やクーポンの値引き額などもチェックしておくのがおすすめです。競合を参考にしつつ、自社ショップならではの施策を打ち出せれば、差別化につながり売上アップが期待できます。

利益率の高い商品を出品する

楽天で設けるには、利益率が高い商品を出品するのが重要。利益率を上げるには、どれだけ仕入れ値を抑えられるかがポイントです。

安い卸先を探したり、大量に仕入れて単価を抑えたりして、少しでも仕入れ値を下げる努力をしましょう。

また利益率を上げるためには、楽天に支払う手数料だけでなく以下の費用を考慮して、適切なプランを選ぶ必要があります。

  • 送料
  • 人件費
  • 広告費など

なお楽天では、出店プランと費用の料金シミュレーションが可能です。3つの項目を選択すれば、プランを比較検討できます。

楽天プランシュミレーション

需要が高い商品を出品する

ユーザーが求める需要の高い商品を出店するのもポイントです。

例えば2023年の「楽天年間ランキング」総合賞のトップ3は、すべてマスクが占めていました。他にはコンタクトやおむつなどがランクインしています。

ユーザーニーズをリサーチし、需要の高い商品を販売すれば売上につながる可能性があります。

クーポン配布をする

楽天には独自のクーポンやギフトなどがあるため、積極的に活用するのがおすすめです。

クーポンやギフトを贈呈すると短期的に売上は低くなりますが、長期的にみればリピーター獲得につながります。

経営には、売上の2割はリピーターによるものであるという「2対8の法則」が存在します。新規顧客の獲得コストはリピーターと比較して10倍以上と言われているため、売上を上げるには1人でも多くのリピーターを増やすのがポイントです。

クーポン・ギフト配布で「また利用したい」と思ってもらえれば、将来的に儲かるでしょう。

ランキングの掲載を目指す

楽天のデイリーランキングなどに掲載されると、ランキングページ経由でアクセス数が増えるため、売上が伸びる傾向にあります。

掲載されるには、注文数をまとめて一気に販売するような予約販売が効果的です。他にも広告を掲載するなどの手段もあります。

短期的に注文数を伸ばしてランキングの掲載を目指しましょう。

yamada

ランキングの獲得は非常に重要です。売上に直結する施策なので仕込みましょう。

ECサイトに強いコンサルタントの力を借りる

短期間で売上をアップし持続したいのであれば、ECサイトに強いコンサルタントの力を借りるのがおすすめです。初期投資がかかりますが、コンサルタントに依頼したほうが結果的に短期間で高売上が見込めます。

「COREKARA」では、ネットショップコンサルティングサービスを展開しています。ネットショップの分析・プランニングだけでなく、改善提案や改修作業も実施可能です。

実際に弊社サービスを利用したお客様からは「売上が上がった」とのお声を多くいただいております。

もし、楽天ではではなく自社ECを検討したい方は、>>COREKARAをぜひチェックしてみてください

まとめ

楽天は手数料が高く利益率が低いため、出店しても儲からないと言われています。また競合が多く価格競争が激しい点や、ルール改正で事業者負担が大きい点も儲からない原因です。

楽天で儲けるためには競合他社のリサーチを徹底し、利益率が高い商品を売るのがポイントになります。また、短期間で売上を上げるなら、コンサルタントに依頼するのが効果的です。

「COREKARA」のネットショップコンサルティングは、ネットショップの分析から改修作業まで、一貫して行います。コンサルタントやエンジニアがチームを組み、貴社専属のWebチームとしてサポートするため、短期間で売上アップが可能です。

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