Shopifyのおすすめテーマ10選!選び方のポイントは?

世界でのシェアNo.1と言われるShopifyは、ECサイトに必要な機能を提供するアプリや、デザイン性の高いテーマ(テンプレート)の種類が多いことも魅力です。
テーマの種類が多いので、カスタマイズをあまりしなくても作ろうとするECサイトのイメージに近いテーマが見つかる可能性も高いのですが、その反面、テーマ数が多いので選ぶのに悩んでしまうかもしれません。
この記事では、Shopifyを使ってECサイトを作ろうとしている人向けに、Shopifyテーマの選び方のポイントや、使い方などについて解説していきます。
Shopifyのテーマとは?
Shopifyには、ECサイトのデザインを簡単に変更できる「テーマ(テンプレート)」が存在します。
Shopifyのテーマはどれもカスタマイズ性が高く、パズルのようにデザインを構築できるので、複雑なプログラミングなどは必要ありません。
テーマは公式でも100種類前後、非公式のものも合わせると1,000種類以上あり、様々なジャンルのサイトにあわせてリリースされています。
Shopifyが公式に提供するテーマのどれを利用しても、ほとんどの場合簡単にクオリティの高いECサイトが作れます。
だからこそ選定時の軸をしっかりと決めないと、なかなかテーマが決まらずに無駄に時間を使ってしまうことも少なくありません。
Shopifyのテーマは、運用などの部分で大きな変化を生むわけではありません。しかし、ストアのデザインはブランドのイメージを決定づける重要な要素であり、商品の購入率に大きく影響します。
最適なテーマを効率よく見つけるためには、いかに注意しましょう。
Shopifyのテーマの選び方とは?

ECサイトにとって「よいデザイン」とは、「売れるデザイン」でもあります。では、よいデザインのサイトを作るためには、何に注意してテーマを選べばいいのでしょうか?
ストアイメージにあっているか?
ストアを作る際に最初に考えておかなければいけないことは、ストアイメージです。
ECサイトに限らず、Webサイトをデザインする時には、ユーザーに嫌われないような第一印象を与えることが重要です。
ターゲットとするユーザー層に好まれるようなデザインがより簡単に実現できるテーマは何かを考えましょう。
・販売する商品の数や並べ方はどうしたいか?
販売する商品によって、適した表示方法のできるテーマかどうかを検討しましょう。
たとえば、サイトで販売する商品の数が少なく単価が高い場合には、サイトのTOPページで商品やブランドのValue(価値)を訴えるようなサイトも多くあります。
反対に、大量の商品・カテゴリ・ブランドを販売する場合には、サイトのTOPページでは「誰向けの、どんな商品が買えるのか?」というコンセプトを全面に打ち出す必要があります。
・ユーザー層にあった導線が作れるか?
扱う商品によってユーザー層が異なり、それぞれにあった購入までの導線を描けるかどうかは重要なポイントとなります。
たとえば、若年層向けのアパレル商品であれば、「かわいいと思ったらすぐ買える」ように、画像を豊富に掲載して、スマホで見たときに「カートに入れる」ボタンが押しやすい位置になるようにします。
また、富裕層向けの高額商品であれば、「商品を購入する理由が見つかる」ように、商品の説明はもちろん、サイトや運営側の信頼感を高める説明を豊富にし、カタログ請求などのボタンも必要かもしれません。
テーマによって、これらの導線の実現しやすさに違いがあるので、意識するとよいでしょう。
・有料もしくは無料、どちらのテーマを使う?
どのテーマも、色やフォントスタイルなどはカスタマイズできるため、テーマのデフォルトカラーやフォントだけで有料か無料かを決める必要はありません。
また、Shopifyでは無料テーマだからといって機能性が低いということはなく、Shopifyのサポートも受けられるため、予算やサイト運営のフェーズ(初めたばかりかリニューアルかなど)などによって決めても問題ありません。
最初は無料テーマで始め、売上が伸びてきたら有料テーマに切り替えるという選択肢もあります。
おすすめの無料テーマ一覧
まずは無料で使えるおすすめテーマをご紹介しましょう。
2021年2月現在、無料テーマは9種類ありますが、ここではその中から5つに絞ってご紹介していきます。

Debut
Shopifyでストアを作成すると、最初に登録されている無料テーマが「Debut」です。
シンプルかつECサイトとして十分な機能を持つテーマで、商品数がそれほど多くないECサイトに適しています。
Shopify独自言語の「Liquid」を使って該当ファイルの編集をすれば、大幅なカスタマイズによってオリジナリティを出したサイト作成も可能です。
Boundless
全画面の高解像度写真の表示や、グリッドレイアウトによって多くの商品をコレクション表示させるなど、写真によってブランドやECサイトの魅力を伝えたい場合に適しています。
中規模から大規模な商品を抱えるアパレルサイトなどで、文字より写真によって商品の魅力を伝えたい場合に使いやすいテーマです。
・適用しているサイト例
https://www.theblacksteel.com/
Minimal
デバイスの種類を問わないレスポンシブデザインで、直感的で分かりやすいサイトレイアウトがされた使いやすいテーマです。
サイトTOPやカテゴリーTOPなどで商品一覧が表示され多くの商品を一度に見せることができるほか、商品詳細で画像をクリックすると画像ズームやスライドすることができるなど、商品紹介をしっかりしたいECサイトに適しています。
また、商品の表示順を「商品ジャンル」や「高い順」、「安い順」などのソートをかけることもできるなど、商品の見つけやすさや、初心者でもカスタマイズしやすいことなどから、人気の高いテーマです。
・適用しているサイト例
https://leicastoremiami.com/
https://uppercasemagazine.com/
Supply
公式サイトで紹介されているように、商品数が50点以上、5つ以上のコレクション、大型メニューを扱うといった、商品数が多いサイトに適しています。
カテゴリーやコレクションなどで、商品のグルーピングをすることができ、それぞれごとに商品一覧を表示することができるので、多くの商品の中からユーザーが求める商品を探しやすくなっています。
・適用しているサイト例
https://cenegenicslife.com/
Narrative
全画面スライドショーや動画埋め込みが前提となっているテーマで、ブランドや商品のヒストリーを語るのに適しています。画像の上にテキストを重ねて表示することもできるので、画像編集の手間もなく簡単にプロっぽい仕上がりになるのが特徴です。
テキストで語るより、視覚的にイメージを伝えやすいデザインなので、商品カタログのような小規模な商品数を扱うサイト作成に向いています。
・適用しているサイト例
https://crazyhorsecraft.com/
おすすめの有料テーマ一覧

次に、有料テーマの中からおすすめを5つご紹介していきます。
有料テーマでも、課金せずにお試しすることができるので、気軽に試してみてはいかがでしょうか。
また、有料テーマの中には、デフォルトで日本語翻訳がされていない場合もありますが、その場合には管理画面から翻訳することができます。

District
このテーマは、600件以上の評価がされていて、かつ100%ポジティブという人気のテーマです。
どんなECサイトにも必要となる機能はもちろんそなわっていますが、セールやプロモーションなどのお知らせをポップアップ表示できるなど、マーケティングも考慮されています。また、TOPページの画像表示をPCをとスマホで切り替えることができるため、デバイスによって画像の種類やサイズを変更することも可能です。
・適用しているサイト例
https://www.kingice.com/
https://myprettyprint.com/
Warehouse
中規模から大規模向けのECサイトに適したテーマです。デモを見るとシンプルなグリッドレイアウトで多くの商品を一度に見ることができるようになっています。
また、コレクションや色・価格・サイズなどのフィルター機能によって商品を絞り込むことができるほか、セールやクーポンなどのお知らせをポップアップ表示させる、在庫の残り数を表示させるなど、ショッピングモールサイトのような機能が備わっているのも特徴です。
・適用しているサイト例
https://www.tefal-shop.com.au/
https://www.garagegrowngear.com/
Sunrise
グリッドレイアウトで商品を一度に多く表示することができるほか、TOPページにプロモーションバナーを表示したり、スライドショーの表示、マルチレベルメニューに対応しているなど、ECサイトなら欲しくなるような機能が一通りそろっています。
公式サイトによると、商品数の多いECサイトに適しているテーマと言われています。メニューやグリッドの枠線の角が丸みを帯びたデザインになっているので、おもちゃや子供服などの商品を扱うポップなイメージのサイトを作りたい場合には、特にぴったりです。
・適用しているサイト例
https://www.letoyvan.co.nz/
https://realsticky.com/
Showcase
まるで海外のファッションブランドの公式HPを見ているかのような、ファッショナブルな印象を与えることができるテーマです。高解像度画像のスライドショーや動画表示、色やカテゴリーなどで商品をフィルタリングすることや、価格や商品名などでソート表示させるなど、ユーザーフレンドリーな機能がそなわっています。
商品数があまり多くなく、ブランドヒストリーやサービスの魅力をしっかりとPRしたいサイトに適しています。
・適用しているサイト例
https://junojunoarchive.com/
https://calmani-burst.myshopify.com/
Pacific
TOPページや商品一覧にサイドバーを表示することが可能なので、商品数やカテゴリー数の多いECサイトに適しています。
デザインはどんなサイトにも馴染みやすいデザインで、マルチレベルサイドバー表示やInstagramのフィード表示、FAQページのカスタムができるパーツが組み込まれているなど、気の利いた機能が備わっています。落ち着いたデザインも、幅広いジャンルのECサイトで使いやすいテーマです。
・適用しているサイト例
https://www.whitneyshelhamer.com/
https://thelittlewoodenpeg.com/
テーマを変更する方法について

気になるテーマが見つかったら、さっそくテーマを変更してみましょう。ここからは、テーマの変更方法やカスタマイズ方法などについて説明します。
テーマの追加
管理画面から [オンラインストア] > [テーマ] の順に移動します。
テーマライブラリーセクションから、 [Shopify テーマストア]の[テーマストアに行く]をクリックします。(無料テーマの場合でもこちらから選択できます)

テーマストアの[All themes]から目当てのテーマを選び、詳細ページを表示します。
テーマの詳細ページにある[Add Theme]をクリックすると「Adding Boundless to your online store themes…」と表示されて、テーマの追加が始まるので、しばらく待ちます。
テーマの追加が完了すると、管理画面のテーマライブラリーセクションに先程選んだテーマが追加されています。

有料テーマを購入する場合には、テーマのページにある[Buy theme]をクリックすると、購入画面に遷移するので、表示に従って購入手続きをします。
テーマの編集・カスタマイズの方法
Shopifyでは、テーマをカスタマイズするには2つの方法があり、ソースコードを編集する方法と、色や表示の有無・位置などを変えて見た目の印象を変える方法があります。
・編集方法
管理画面から [オンラインストア] > [テーマ] の順に移動します。
現在のテーマセクションから、 [アクション] > [コードを編集する」を選択します。もしも初めてそのテーマを編集する場合には、[複製する]を選択してバックアップをとっておきましょう。

ファイルが表示されるので、カスタマイズに関連するファイルを表示して編集します。

・カスタマイズ方法
管理画面から [オンラインストア] > [テーマ] の順に移動します。
現在のテーマセクションで、 [カスタマイズ]をクリックします。

表示エリアや色などの設定をお好みで変更します。左ペインに表示されたパーツ名と右ペインのパーツに表示されているテキストが同じなので、分かりやすいです。

Shopifyの商品ページでカスタマイズする際のポイント
商品画像(メインビジュアル)
もっとも重要なパーツの一つが商品画像です。ただの商品画像だけではなく、実際にその商品を使用している画像も見せられるとベター。
たとえば、アパレルのECサイトの商品ページであれば、実際にその服を来ている人の写真を入れるなど。
多くの訪問者はファーストビューの段階で、そのページに滞在するか離脱するかを決めます。商品詳細ページは、その商品のLPのようなもの。
ファーストビューで勝負は決すると思って、より高品質な画像を用意しましょう。
商品名(キャッチコピー)
1の商品画像と同様に大事なパーツが商品名(キャッチコピー)です。商品名だけではなく、ブランド名も一緒に記載をしておくとベター。
ユーザーが検索エンジンで検索をするときに「ブランド名 商品名」と打ち込むことが多いためです。
このようなことを考えて、SEO効果を高めるために、商品名にはH1タグを設置しておくこともオススメします。
商品説明
次に重要なのが商品説明です。商品説明のポイントは「リスト」と「ベネフィット」です。
リストを使うことで、パッとその商品の特徴が掴めます。
また、単なる商品説明ではなくベネフィット(その商品を手に入れることで得られるユーザーの価値・未来)を伝えることで、商品説明の魅力が増します。
購入ボタン
CTA(コール・トゥ・アクション)ボタンも、ページのコンバージョン率を大きく左右する要素です。
検討すべきCTAボタンの要素
- ボタンの色
- 配置場所
- 文言
- サイズ
一様にこれが正解といえるわけではないので、サイトのテーマやユーザーの好みに合わせてテストしてみる必要があります。
メタタイトルとメタディスクリプション
メタタイトル・メタディスクリプションは、検索エンジンでの検索結果に表れるタイトルと説明文です。先ほども商品名のところで触れましたが、SEO対策をすることで商品詳細ページへの直接のアクセスを見込めます。
ECサイトでは、商品のメタタイトルとメタディスクリプションが同一の設定になっていることも多いですが、しっかりと設定すべきポイントの一つです。
何万点もの商品を扱っているECサイトでは、設定が大変かと思いますが、テンプレートなどを用意しつつ効率よく設定しましょう。
商品のレビュー
商品のレビューを用意することで、商品の購入率(コンバージョン率)を高められます。
Shopifyでは商品レビューを入れるためのアプリもありますので、ぜひアプリの導入を検討しましょう。
トラストマーク
サイトの安全性や商品の信頼性などを証明するトラストマークも、ECサイトに表示させたいものの一つです。
たとえば、個人情報保護ポリシーに準拠していることを示すPマークや、セキュリティ対策証明のマークなど。
対応している支払い方法のロゴなど(Amazonペイなど)を見せることも有効。ユーザーに安心を与えることで、コンバージョン率を高めます。
クロスセルの仕組み
クロスセルの仕組みを入れることも、商品ページに欲しい要素の一つです。ECで売上を上げるために、クロスセルすることで一人当たりの購入単価を上げられます。
まとめ
Shopifyでは、見た目や雰囲気を決めるベースとなるテーマが豊富に用意されています。
作りたいECサイトのイメージや実現したい機能を考えて、一番似ているテーマを選択するとカスタマイズもしやすいです。
ECサイトのカスタマイズと同時に、考えておかなければならない重要な点が、集客です。
「問い合わせ対応や商品アップに忙しくて集客まで手が回らない!」という時は、AdSISTを活用してみてはいかがでしょうか?
AdSISTなら、1日500円からと低価格で、AIがSNSや検索エンジンに最適な広告を出してくれるので、販売にしっかりと注力することができます。
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