Shopify Paymentとは?手数料や審査について

Shopifyには、豊富な決済サービスが用意されているので、構築するECサイトのターゲットユーザーにマッチしている決済方法を選ぶことができます。
中でも、Shopify独自決済サービスのShopify Paymentは、審査を待たずにすぐに使えるうえ、コストの安さや運用上の手軽さなど運営者にとってのメリットが多く、Shopifyユーザーが選ぶ決済サービスとしては主流となっています。
この記事では、Shopify Paymentの様々な特徴やメリット、手数料などのコストについて解説していきましょう。
Shopify Paymentとは
Shopify Paymentは、2018年に導入されたShopify独自決済サービスです。
Shopify Payment を導入するだけで、VISA・Master・AMEXの主要なクレジットカードブランドに加えて、Google PayやApple Pay、Shop Payなど、多様な支払方法を使用することができます。
Shopifyで運営されているショップなら、簡単な設定をするだけですぐに利用できるようになるので、ECサイトを立ち上げたその日から、クレジットカードなどの支払方法を購入者に提供することも可能です。
しかも、システム連携がされているので、 Shopifyの管理画面を見るだけで、リアルタイムに注文の支払状況を確認することもできます。
Shopify Paymentを使うメリットは他にもあります。
商品やサービスの購入代金にかかる決済手数料が他の決済サービスを使った場合に比べて安く、日本国内では最安水準となっています。
さらに、Shopify Payment以外の決済サービスを使った場合には有料となる取引手数料が無料になるので、運営コストを圧迫しない決済方法としてもおすすめです。
Shopify Paymentの特徴8つ

ここまでShopify Paymentについて簡単に説明してきましたが、ここからは8つの特徴について説明していきます。
これを読むことで、ECサイト運営者にとって気になるコスト・運用しやすさなどの様々な面で、Shopify Paymentがいかに優れているかがお分かりいただけるかと思います。
導入することで取引手数料が無料になる
Shopifyの導入にあたり必要なコストは、加入プランごとの「月額利用料」、支払を受けた決済サービスの「決済手数料」、それと「取引手数料」だけです。
このうち、取引手数料は、Shopify Paymentを有効化すれば無料になります。
取引手数料が無料になるといっても、購入者のニーズにマッチした支払方法を提供できなければメリットは減ってしまいますが、その点でも問題ありません。
ネット決済サービス会社のSP PaymentServiceが行ったアンケート調査によると、ネットショップユーザーが最も利用する決済手段1位は圧倒的にクレジットカード決済(79.1%)という結果になっています。
Shopify Paymentを有効化すると、購入者はクレジットカードやGoogle Pay、Apple Pay、Shop Payから支払方法を選択することができるようになることから、多くの購入者のニーズをカバーできることが分かります。
他の決済サービスに比べて審査の必要がない
ECサイトでネット決済を導入する場合、主なクレジットカードブランドを一気に取り扱える決済サービスを使うことがほとんどです。
その様な決済サービスを導入する場合、一般的には「導入審査」があり、審査結果が出て利用開始できるまでに数週間〜1ヶ月程度かかります。
そのため、せっかくECサイトが完成しても、審査が完了しないためにネット決済ができないということもあります。
Shopify Paymentなら、有効化したその日からすぐにクレジットカードを始めとする支払方法を利用いただくことが可能(※)になるので、審査待ちのために販売機会を失うこともありません。
※一部の決済方法は、自動承認プロセスの承認完了後に利用可能になります。
他の決済サービスと比べて設定が簡単
ECサイトで決済サービスを使うための設定をする場合、ちょっと面倒というイメージを持つ人も多いです。
Shopify Paymentを利用する場合も設定は必要ですが、 その簡単さには驚くほどです。
比較として、まずはShopifyでKOMOJUを利用する場合の設定方法を見てみましょう
<KOMOJUの設定方法>
- ・KOMOJU管理画面で「クライアントUUID」と「非公開鍵」を確認
- ・Shopifyの設定画面で、「決済設定」をクリック
- ・「代替決済方法」セクションで「代替決済手段を選択する」をクリック
- ・「JCB クレジットカード決済- KOMOJU」をクリック
- ・表示画面で1.で確認した、「クライアントUUID」と「非公開鍵」を入力
- ・「お支払い方法」のセクションで、アイコンをチェック
- ・「JCB クレジットカード決済 – KOMOJU を有効化する」をクリック
ネット決済サービスの設定を経験したことのある人なら、これでも簡単な方だと感じるかもしれません。しかしながら、Shopify Paymentの設定方法は、次のようにもっとシンプルで簡単です。
<Shopify Paymentの設定方法>
- ・Shopifyの設定画面で、「決済設定」をクリック
- ・「Shopify Paymentを有効にする」をクリック
- ・住所や氏名などのストア情報を入力
- ・「アカウントの設定を完了する」をクリック
以上で設定が完了し、テストモードでの購入シミュレーションも行うことができるようになります。
決済手数料が国内でも最安水準
決済サービスを利用した場合にかかる決済手数料は、決済サービス事業者やクレジットカードブランド、取扱高によって変わります。
Shopify Paymentの決済手数料は、国内発行クレジットカード3.2%〜、海外発行クレジットカード3.8%〜と、国内では最安水準なっています。
さらに、Shopify Paymentを使えば、既に説明したとおり取引手数料が無料になるので、 Shopifyで決済サービスを使うならShopify Paymentが最もお得です。
( 2021年1月時点の情報を元にしています。)
決済手数料は売上規模に比例して大きくなっていくため、売上規模を大きくしていくつもりなら、手数料を安くおさえることができるShopify Paymentを積極的に利用していくのがよいでしょう。
Apple Pay、Google Payも選択可能
街中のショッピングや電車に乗るときに便利なApple payやGoogle Pay。
お財布代わりとして、便利に活用しているユーザーも多いです。
スマホユーザーは、電車の中や街中などでもネットショッピングを利用するという調査結果があります。
JR東日本の行った調査によると、過去一週間に通勤電車内でネットショッピングで買い物をした、もしくは閲覧したという人は、女性では45.3%、男性では35.7%にも登るのだそうです。
Apple PayやGoogle Payなら、わざわざ財布からクレジットカードを出さずにスマホを見たままチェックアウトができるため、こうしたユーザーの購入機会を逃しにくくなります。
海外の顧客にもクレジットカード決済の提供が可能

海外のECサイトを初めて利用する場合、クレジットカードの番号を伝えることに抵抗を感じる人は非常に多いと言われています。
そのため、海外の顧客に向けた越境ECを行うのであれば、安心感の得られる決済サービスの導入が必須と言えるでしょう。
Shopify Paymentなら、VISA・Master・AMEXの主要なクレジットカード国際ブランドが最安水準の決済手数料で導入することができます。
決済手数料はプラン(BASIC、Standard、Premium、Shopify Plus)によって異なり、上位のプランになるほど決済手数料が安くなります。以下がそれぞれのプランの決済手数料です。
BASIC | Standard | Premium | Shopify Plus | |
VISA・Mastercard | 3.4% | 3.3% | 3.25% | 3.15% |
American Express | 3.9% | 3.85% | 3.8% | 3.75% |
JCB | 4.15% | 4.1% | 4.05% | 3.75% |
また、Shopifyでは、カート画面やストア情報も多言語に対応することができるため、越境ECによって販路を拡大したいというなら、Shopify+Shopify Paymentの組み合わせには大きなメリットがあります。
リアルタイムで支払い額を確認できる
決済サービスを利用すると、多くの場合は注文情報と決済金額を同時に確認することができません。
ECサイトと決済サービスそれぞれの管理画面にログインして確認する必要があります。
そのため、導入した決済サービスが多ければ、それだけ運用が煩雑になってしまいます。
Shopify Paymentなら、Shopifyの管理画面でリアルタイムに個々の注文がいくら支払完了したのか確認することができます。
さらに、保留中の支払額や次の支払日の追跡、口座振込がされたらメールで知らせるなどの機能もあるので、運営上の手間もかかりません。
不正注文防止機能でリスクを回避!
ECサイトを運営する上で、考慮しておきたいリスクの一つに「不正注文」があります。
不正注文とは、注文者が認識していない取引を第三者が行う詐欺行為の一種で、ECサイトの場合ではクレジットカードの「なりすまし」を指すことが多いです。
ECサイトで不正注文が発生した場合、クレジットカード会社へのチャージバックによる返金や発送済み商品が戻ってこないことによる損失は、決して小さくはありません。
ECサイト運営者が不正注文に対してとり得る防止策はいくつかあり、そのうちの1つが不正注文を検知する仕組みの導入です。
Shopifyでは、ベーシックプラン以上、もしくはShopify Paymentを利用していれば、不正解析機能が不正注文を防止してくれます。
この機能では、不正が疑われる注文に勧告を出してくれるので、勧告の出た注文の調査やキャンセルなどを行うことができるようになります。
Shopify Paymentの設定方法について

Shopifyユーザーの多くが便利に使えるShopify Paymentは、初めてECサイトに取り組まれる方でも簡単に設定することができます。ここでは、設定方法について詳細に説明していきましょう。
設定の前に、まずはストア通貨を設定しておく必要があります。後からでも変更可能ですが、注文が入ってしまった後はサポートに連絡しなければ変更できなくなってしまいます。最初に行っておきましょう。
次に、Shopify Paymentの設定方法は次の手順になります。
- 管理画面から、[設定] > [決済] に移動
- 次のいずれかの方法で設定(別のクレジットカード決済サービスを使用していない場合)
- Shopify Paymentセクションで [アカウントの設定を完了する] をクリック
- 別のクレジットカード決済サービスを有効にしている場合
- Shopify Paymentボックスで [Shopify Paymentを有効にする] をクリックし、ダイアログでShopify Paymentを有効にする
- ストアと銀行情報を入力し、[保存] をクリック
( 2021年1月時点の情報を元に記載しています。)
Shopify Paymentの注意点
決済を複数選択する場合は要注意
Shopify Paymentとその他の決済サービスを合わせて利用する場合、チェックアウト画面に2つの決済サービスが表示されてしまうことがあります。
例えばShopify Paymentと別決済(KomojuやGMOイプシロンなど)を利用している場合、共に導入している「VISA」が重複して表示されてしまうことがあります。
どちらを使えばよいのかエンドユーザーが判断に迷ってしまい、最悪の場合サイトから離脱する可能性もあるので、複数の決済サービスを利用する場合は注意しましょう。
まとめ
簡単な設定をするだけで、ECサイトを立ち上げたその日からすぐに使えるShopify Paymentは、多くのShopifyユーザーから選ばれています。
国内最安水準の決済手数料やリアルタイム連携による運用の手軽さ、不正注文解析など、コスト・運用・セキュリティの点で、運営者にとって多くのメリットがあります。
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記事中の参考サイト
・決済代行サービスのKOMOJU|初期費用・月額費用無料:https://ja.komoju.com/
・Shopifyブログ「【保存版】Shopifyで使える決済サービスをご紹介」:https://www.shopify.jp/blog/payments-list
・Shopifyブログ「Shopify ペイメントが日本上陸!」:https://www.shopify.jp/blog/shopify-payments-launches-in-japan
・Shopifyヘルプセンター「Shopifyペイメントの設定」:https://help.shopify.com/ja/manual/payments/shopify-payments/setting-up-shopify-payments
・SP PaymentService「【調査結果】通販サイトで最も利用される決済手段とは?決済手段導入のポイントを解説」:https://www.sbpayment.jp/support/ec/survey/onlineshopping-payment
・ネットショップ担当者フォーラム「共働きのパパとママは「電車で通販サイト利用」が3割超え」:https://netshop.impress.co.jp/node/4426
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