ECサイトリニューアルで月商が約5倍に。ゴルフ距離計のパイオニア「Shot Navi」が語る、プラットフォーム依存からの脱却と「伝えるEC」への戦略転換

多くの企業にとって、Amazonや楽天といった大手プラットフォームは、EC事業を成長させる上で強力な販売チャネルです。しかしその一方で、売上の拡大に比例して増加する販売手数料や、プラットフォームの規約に縛られるマーケティングの不自由さに、課題を感じている企業は少なくありません。「プラットフォーム依存から脱却し、自社の公式ECサイトを事業の柱として確立したい」。そう考える経営者や事業責任者の方は多いのではないでしょうか。 半導体を扱う専門商社として創業し、現在ではゴルフ距離計測器「Shot Navi」ブランドで業界のパイオニアとして知られるテクタイト株式会社様。同社もまた、モール中心のEC戦略に限界を感じ、公式オンラインショップのリニューアルを決断しました。 販促に関して十分な機能を持っていなかった旧サイトでは、売上が伸び悩んでいたと言います。そこから、当社とのリニューアルプロジェクトを経て、月平均売上は4~5倍へと飛躍。目標だった月商を達成するまでに成長しました。 本記事では、同社が抱えていた事業構造の課題から、ECサイトリニューアルという決断、そして成果を出すまでの道のりを、プロジェクトを主導された松本様、中野様のお二人に詳しく伺いました。

■テクタイト株式会社/Shot navi
■所在地:〒108-0073 東京都港区三田一丁目4番28号 三田国際ビル26階
■代表取締役:松本 能和
■オンラインショップ: https://online-shop.shotnavi.jp/
テクタイト株式会社様について
1989年創業。半導体やICチップを扱う専門商社としてスタートし、現在では飲食から家電製品まで幅広く事業を展開しています。ゴルフ距離計測器ブランド「Shot Navi」は、業界のパイオニアとして高い知名度と信頼を誇ります。
得られた成果
- ECサイトリニューアル後、月平均売上が4〜5倍に
- 目標としていた月商を達成した
- 社員が自社サイトに誇りを持ち、ブランドの顔として認識されるようになった
リニューアル前の課題
- 商品を並べているだけの状態で、ブランドの世界観を伝えるデザイン性が欠けていた
- 旧システムの販促機能が不十分で売上が伸び悩んでいた
- 顧客が商品を深く理解するための特集ページやブログ機能がなかった
株式会社これからが行った施策
- ECサイトの役割を、単に商品を売る場所から「ブランドを体験し、顧客と繋がり、事業を成長させる拠点」へと再定義
- デザインや機能の自由度が高いカートシステムへの移行
- 顧客が自身に合った製品を選べる「選び方」ページなど、有益な情報を提供するコンテンツの実装
課題:モールなどプラットフォームの手数料・ECカートシステムの限界

―卸売からECへ。時代の変化がもたらした「プラットフォーム手数料」という新たな経営課題
「Shot Navi」は、ゴルフ距離計測器というジャンルにおいて、黎明期から市場を牽引してきたパイオニアブランドです。当初、その販路は全国のゴルフショップや家電量販店への卸売が中心でした。しかし、スマートフォンの普及と大手ECプラットフォームの台頭により、同社のビジネスモデルは変革を余儀なくされました。
松本様:世の中の流れとして、インターネットで物を買うのが当たり前になる中、私たちも楽天やAmazonといったプラットフォームに出店し、ネット販売を始めました。しかし、事業が大きくなるにつれて、販売手数料の負担が看過できない経営課題となっていったのです。リアル店舗への卸売、大手プラットフォームでの販売に次ぐ“第3の柱”として、手数料のかからない自社の公式オンラインショップを確立する必要性を強く感じていました。

―「3本目の柱」としての自社EC。しかし、カートシステムの限界が成長を阻害していた
「第3の柱」を築くべく、同社は無料のECカートシステムを利用して公式オンラインショップを開設。初期投資を抑え、まずは「お試し」でスタートできる手軽さが魅力でした。しかし、この選択が、やがて事業成長の足枷となっていきます。2021年にECサイトの運営を引き継いだ中野様は、当時の状況をこう振り返ります。
中野様:私が引き継いだ時のサイトは、無料のテンプレートを使った、いわば“商品を並べているだけ”の状態でした。ブランドの世界観を伝えるデザイン性はもちろん、お客様が製品を深く理解するための特集ページやブログ機能もなく、月商は伸び悩んでいました。『公式オンラインショップを盛り上げる』という社内方針が決まる中、このままではお客様に価値を届けられないし、売上も伸ばせない。もっと機能が豊富で、デザインの自由度が高いカートシステムへの移行が必須だと感じました。

図1:事業戦略上の課題と旧サイトの課題
施策:カート移行と制作会社選定。「実績」「提案力」「熱意」という3つの決め手
カートシステムの移行を決意し、制作会社を探し始めた中野様。複数の選択肢を比較検討する中で、最終的にパートナーとして当社を選んでいただきました。その決め手は、大きく3つあったと言います。
―カート移行と制作会社選定。当社が選ばれた「実績」「提案力」「熱意」という3つの決め手
中野様:まず、ECサイト構築における実績が他社と比較して豊富という印象がありました。担当の金子さん、福田さんからは、ただきれいなサイトを作るだけではなく、データや実績に基づいた導線設計の提案があり、他の会社さんと比べてノウハウの深さや緻密さが感じられました。『そこまで考えているんだ』と、言われて初めて気づくような細かい視点でのご提案に、プロとしての信頼を感じましたね。

さらに、中野様の心を動かしたのは、当社担当者の「熱意」でした。
中野様:『絶対売れるんで、一緒に頑張りましょう』という熱い言葉をかけていただき、私たち以上に私たちの商品の可能性を信じてくれていると感じました。その熱意に励まされ、このチームとなら成功できると確信しました。
経営的な視点から松本様は、もう一つの決め手を付け加えます。
松本様: IT導入補助金の活用をサポートしていただけたことも、意思決定において大きかったです。公的なサポートを受けることで、実質的な制作費の負担を抑えることができました。サイトのクオリティだけでなく、こうしたビジネスの進め方まで提案してくれる賢さに、他社にはない魅力を感じましたね。
―「売る」だけではない。「伝える・選ばせる・支える」ECサイトへの変革
プロジェクトがスタートし、当社が目指したのは単にデザインが美しいサイトを作ることではありませんでした。「商品を並べる場所」から、「ブランドを体験し、顧客と繋がり、事業を成長させる拠点」へと、ECサイトの役割そのものを再定義することでした。

図2:TOPページのデザインBefore→After
中野様:私たちがこだわったのは、お客様に有益な情報を提供できるコンテンツ、特に『選び方』のページです。Shot NaviにはGPSタイプとレーザータイプがあり、機能も様々。お客様が『自分にはどれが合うんだろう?』と迷わないよう、簡単なモデルから高機能なモデルまで、段階的に自分に合った製品を見つけられるページを作りたかった。これは、旧サイトでは実現できなかったことです。
この想いに加え、当社からは「サイト内完結」というコンセプトを提案。商品購入だけでなく、使い方や修理に関するサポート情報もサイト内に集約し、お客様が他のサイトに離脱することなく、Shot Naviに関する全ての体験がオンラインショップ上で完結する設計を目指しました。この戦略的な設計が、後の顧客エンゲージメント向上に大きく貢献することになります。

図3:「サイト内完結」というテーマに沿ったUI設計
成果:月商約5倍に。EC売上が劇的に成長
リニューアルオープン後、Shot Navi公式オンラインショップの売上は目覚ましい成長を遂げました。
―様々な施策の結果、売上にはどのような成果が表れましたか?
中野様:成果は、明確に出ています。リニューアル後は月の平均売上が4倍~5倍まで伸びました。立ち上げ時に目標としていた月商も、昨年11月には達成することができました。本当にすごい成果が出ていると感じています。

図4:売上平均値の推移とリニューアル後の最大売上
―売上だけではない質的変化。問い合わせ内容の変化とCS機能の向上
成果は売上という数値だけに留まりませんでした。サイトのコンセプトを変革したことで、顧客とのコミュニケーションにも質の高い変化が生まれています。
中野様:リニューアル後、『選び方ページを見たのですが、これってどう違うのですか?』といった、具体的で前向きな質問が増えました。これは、旧サイトではありえなかったことです。サイトがお客様の情報収集のハブとして、しっかりと機能し始めた証拠だと感じています。

さらに、サイトが顧客サポートの拠点としても機能し始めたことで、社内の業務にも良い影響が生まれていると松本様は語ります。
松本様:お客様からのお問い合わせ対応で、カスタマーサポートの担当者がリニューアルしたサイトをお見せしながら説明している会話をよく耳にするようになりました。『このページのこのボタンを押してください』と案内することで、お客様も我々もスムーズに課題を解決できる。ECサイトが販売機能だけでなく、カスタマーサポートの一部として社内に溶け込んでいるのを感じますね。

図5:リニューアル前とリニューアル後の比較
―社内に生まれた「誇り」。ECサイトがブランドの顔になった日
リニューアルは、社外だけでなく、社内の意識にもポジティブな変化をもたらしました。
中野様:正直、以前のサイトは、あまり人に見せたいと思えるものではありませんでした。しかし、リニューアル後はデザインも情報量も格段に良くなり、社員が自社のECサイトに誇りを持てるようになったと感じます。『かっこよくなったね』と実際に声をかけてもらうこともありました。オフィスで、社員がECサイトを開いて何かを確認している姿を見かける機会も明らかに増えましたね。

展望:サイトは完成してからが本番。目標達成を当たり前にしていく。

―最後に、今後の事業展望と弊社へのご期待について、詳しくお聞かせください。
中野様:まずは、目標月商を毎月安定して達成させることが目標です。サイトにはまだ使いこなせていない機能も多く、ページの更新やテキストの改善など、やれることはまだまだあると感じています。このサイトのポテンシャルを、もっと引き出していきたいです。
松本様:将来的には、サイトのコンテンツをさらに充実させ、“肉厚”にしていく必要があります。競合サイトと比較されたときに、『Shot Naviのサイトが一番情報が充実していて、信頼できる』とお客様に評価していただけるような、盤石なサイトに育てていきたいと考えています。
中野様:今回のプロジェクトは、これからさんじゃなかったらできなかったと思っています。すごくかっこいいサイトができて、本当に嬉しいです。今後も、このサイトをさらに成長させていくために、ぜひ継続的なサポートをお願いしたいです。
松本様:制作後のコンサルティングサービスなど、PDCAを回していくための継続的なお付き合いも、今後は検討できるのかなと思っています。目標達成に向けて、ぜひまたお力添えいただきたいですね。
まとめ

テクタイト株式会社様の事例は、ECサイトリニューアルが、いかに事業全体に大きなインパクトを与えるかを明確に示してくれました。「プラットフォーム依存からの脱却」という経営課題に対し、「第3の柱」として公式ECサイトを位置づけ、その役割を「売る」だけではなく「伝え、選ばせ、支える」拠点へと戦略的に再定義したこと。そして、そのビジョンを共に実現するパートナーとして当社を選んでいただけたこと。その全ての点が、月商4~5倍増という素晴らしい成果に繋がっているのだと感じます。もし貴社が、ECサイトの伸び悩みや、プラットフォーム依存のビジネスモデルに課題を感じているなら、一度、自社ECサイトの「役割」そのものを見直してみてはいかがでしょうか。私たちこれからは、その挑戦を成功に導く、最も信頼できるパートナーでありたいと考えています。
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