第4部3章 【簡単にわかる!】LP(ランディングページ)って何?
今回はLP(ランディングページ)について解説します。実はLPには2つの意味があるんです。LPについて話しているのに、なんだか話がかみ合わない!なんて経験ありませんか? 実はわたしはありました、、、わたしのように会話がトンチンカンなことにならないために、LPについて分かりやすく説明していきます!
目次 ・ランディングページには2つの意味がある ・ランディングページとWebページの違い ・ランディングページのメリット・デメリット
まずランディングページ(landing page)ということばを訳してみましょう。
ランディングページを直訳すると「着陸するページ」ということになります。 どういうことかというと検索エンジンで調べものをしているときや、広告・URLなどをクリックするとサイトが開きますよね。そのときに1番初めに開くページがランディングページです。 こちらの意味では、1番初めに開いたページのことをランディングページと呼ぶため、全てのWebページがランディングページになる可能性があります。これが1つ目の意味。
余談ですが、Googleアナリティクスの行動の中にあるランディングページはこちらの意味です。
それに対して2つ目の意味は、そのサイトに訪れたユーザーにコンバージョンを促すために作られたページのことを指します。 簡単にいうと、商品の購入や会員登録・お問い合わせなどをそのページ内で済ませてもらうためのページです。
広告をクリックしたらながーーい派手なデザインのページが出てくることがありますよね。まさにあれが2つ目の意味のランディングページなのです。
ではここからは2つ目の意味での話をしていきます。
ランディングページとWebページの違い
ランディングページにはいくつかの決まりがあります。この決まりには一般的にWebページの制作ではあまり使わない手法やNGとされている項目もあります。 ですがランディングページでは逆にそれが良しとされています。なぜそうなるのか、理由も一緒に説明していきますね。
その1 縦長で内容が1ページで完結している
終わりがないんじゃないかと思うほど長いレイアウトのランディングページをたまに見かけることがあります。そこまで長いものは極端ですが、基本的には何回・何十回とスクロールするぐらい長いものが多いです。 Webサイトのようにいろんなページに飛ぶこと(=回遊)はさせず、1ページだけで購入までできる作りになっています。
普通のWebサイトであれば「トップページから入って、商品ページをいくつか閲覧して検討してから購入」という流れが一般的です。しかしランディングページでは販売する商品を1つに絞り、その商品だけを買ってもらえるようにしています。情報を1ページに凝縮させるため、縦長の構成となっています。
ただし長ければよいというわけではありません。最適な長さは商材や価格・ターゲットによって異なります。
その2 リンクがほとんどない
ランディングページでのリンクは基本的に1~2つ程度で、そのうちの1つは購入ボタンです。(購入以外にもお問合せや資料請求などの場合もありますが、ここでは購入ボタンとします)
なぜこんなにもリンクが少ないのか、その理由は離脱率にあります。リンクがたくさんあるということは選択肢が増えるということでもあります。一般的に1ページ移動するごとに約30%のユーザーが離脱すると言われています。 そこで極力離脱するのを防いで購入ボタンをクリックしてもらえるように、リンクの数は最小限になっているのです。
その3 テキストより画像を多く使う
先ほどランディングページは縦長の構成とお伝えしましたが、ページが長いということは入っている情報が多いということになります。 情報量が多い場合テキストが多い方か画像が多い方、どちらが見やすいでしょうか?
もちろん後者ですよね。たくさんの情報を吸収してもらうためには、テキストよりも画像の方が効果的です。また長いページを途中で飽きずにサクサク見てもらうためにも画像を数多く使用しています。
またイメージ画像だけでなく、テキストも画像にして目立つように装飾している場合がよくあります。 普通のWebサイトでは文字を画像で表示させるなんてご法度ですよね。でもランディングページではテキスト量でSEOの効果を狙うよりも、見た目でインパクトがある方がよいとされています。
【例】
その4 購入ボタンが大きい
ネットショップの購入ボタンに比べてランディングページの購入ボタンは非常に大きなサイズです。こんなに大きくしなくても見えてるわ!!!と叫んでしまいたくなるほど大きい場合もあります(笑)
まぁ叫びたくなるぐらい大きいは言い過ぎかもしれませんが(笑)横幅いっぱいや画面の1/3ぐらいを占めるサイズなど、大きさ・形はまちまちです。
またランディングページでの購入ボタンは1つではありません。内容の切れ目ごとに購入ボタンが配置されており、ユーザーが買おうかなと気持ちが揺らいだタイミングでクリックできるように設計されています。
【例】
ランディングページのメリット・デメリット
ランディングページは使うシーンや構成がしっかり考えられていれば非常に効果的なWebページです。ですがもちろん利点ばかりではありません。 メリットとデメリットをきちんと認識して、ランディングページを有効活用できるようにしましょう。
1つの商品をじっくり宣伝できる
ランディングページでは基本的に1ページに掲載する商品は1つです。そのため商品の強みやセールスポイントを隈なくアピールできます。
離脱率が少ない
”ランディングページとWebページの違いのその2″でも少しお話ししましたが、ランディングページでは離脱する可能性が下がります。 理由としては情報が1ページに集約されているため、離脱の原因となるページの遷移という行動を取らなくても、ユーザーが欲しい情報をすべて得られるからです。
デザインを自由に決められる
ネットショップ上で商品ページを制作する場合、サイトのテイストやターゲット層などを考慮してデザインを決める必要があります。 ですがランディングページは単体のページのため、他のページのデザインを気にすることなく自由に制作することができます。そのため「フェミニンな雰囲気の女性向け美容液とスタイリッシュなデザインの男性向け化粧水」といった相対する商品のページ運用も可能になるというわけです。
効果検証がしやすい
通常は「トップページなどの1番初めに開いたページから何ページが遷移して商品を探し、商品ページから購入する」という行動パターンが多いかと思います。効果検証は行動の選択肢が多ければ多いほど時間を要します。
例えば売上げが伸び悩んでいて、その原因を探す場合。トップページのファーストビューが悪いからなのか・カテゴリー分けが悪く商品が探しづらいからなのか・商品ページの訴求力が弱いからなのか。考え得る可能性の数に比例して検証時間も増えていきます。
それに対してランディングページでは「流入・ページの閲覧・購入・離脱」とユーザーの行動が限られているので修正箇所が限定されています。 そのため問題点の改善や反応がよかったところをさらに伸ばすなどの調整がしやすくなるというわけです。
また予算や時間に余裕がある場合は、あらかじめ何パターンか用意しておくと効果検証がしやすくなるでしょう。
直帰率が高くなる
そもそもリンクが少ないので遷移するページ自体がランディングページにはほとんどありません。購入に進むか離脱するかのほぼ2択になるため、自ずと直帰率も高くなります。
1ページ作るのにコストや時間がかかる
商品ページと比べてページのボリュームが多いため、1ページあたりにかかる制作時間やコストも多くなります。またデザインは購入率の良し悪しを決める大きなポイントとなるので、構成を考える時間もかなり必要です。
検索エンジンでの順位があがりにくい
検索エンジン対策で重要視されているインデックス数やテキスト量が、ランディングページでは重要とされていません。そのため検索エンジンでの順位は上がりにくく、自然検索での流入は難しくなります。 ですがランディングページはWeb広告とセットで運用する場合がほとんどのため、集客は広告で行います。そのため自然検索での順位はそこまで重要ではありません。
次回はついに第4部の最終章!「口コミってやっぱり重要?レビュー効果とは」です。お楽しみに!
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