カスタマージャーニーマップの作成をする際に必要なペルソナの設定
顧客行動の分析を行うのに有効なフレームワーク「カスタマージャーニーマップ」とはどういうものになるのかを解説しました。 今回から、その具体的な行い方を見ていきましょう。 まずは、一番基本となる「ペルソナ」をどのように設定していきます。
「ペルソナ」設定の重要性
ペルソナの設定は「28歳 OL 未婚」という部分の決定だけでは不十分。 年齢、性別、居住地、職業、役職、年収、休日の過ごし方 こういった詳細なパーソナル情報まで明らかにし、架空の顧客が実在しているようなところまで詳細な情報を設定していく必要があります。
こういった詳細情報まで設定しないといけないのには理由があります。
担当者間で、共通した人物像を形成することができる
担当者間で認識がズレたままでは、正しい分析はできません。 先ほどの「28歳 OL 未婚」でも 「趣味のボクササイズをし、そのまま買い物、夜は友達と飲みに行く人」 「家で海外ドラマを見ながら部屋の片付けをし、家から出ないでゆっくり休む人」 この2つはどちらも実在しうる「28歳 OL 未婚」です。
これら同一の「28歳 OL 未婚」であっても、 担当者間の認識が共通でないままマーケティング活動を進めてしまうことが、大いに起こり得ます。 それを防ぐためにも、ペルソナという1人の代表的な人格を設定することで、共通の人物像をイメージすることができます。
ユーザー視点の精度を高めることができる
多くの情報をもとに詳細な情報まで設定した ペルソナは、ある意味1つの人格のようなものです。 このペルソナのニーズを満たす販売施策を立てることを念頭に置くことで、よりユーザー視点の精度を高めた施策を立てることに繋がります。
例えば 「趣味のボクササイズをし、そのまま買い物、夜は友達と飲みに行く人」 「家で海外ドラマを見ながら部屋の片付けをし、家から出ないでゆっくり休む人」 この2人の例で言えば、前者はアウトドアな女性で、後者はインドアな女性であることが想定されます。
また2人の視点に立ち、どのようなプロモーションであれば、商品に興味を持つかを考えると、自ずと実施されるアプローチ方法は変わってきます。 この様に、どのような施策が、より顧客に対しより効果的なのかを考えるためには、 顧客がどういう人間なのかを明確にしていく必要があります。
そのため顧客視点の精度を高めていくために、 ペルソナの設定は大切なポイントです。
ペルソナ設定で決めるポイント
実際にどのような内容を決めていけばいいかを考えましょう。
ターゲットを決める
まずは商材のメインターゲットを決めましょう。 まずは、男女、年齢、職業、地域のコアなターゲットとなるカテゴリーを設定しましょう。
実際のターゲットに当てはまる人へのリサーチ
設定したターゲットに当てはまる人を知人から見つけ、 インタビューやアンケートを取り、具体的な人物像を明らかにしていきましょう。
ネットショップ改善提案を聞ける
調べた結果をまとめる
設定したターゲットの情報をまとめ、一人の架空の人物を作成します。
①基本情報 年齢:28歳、性別:女性、居住地:東京都 ②職業:会社員 ③生活パターン 朝7時起床、お昼ご飯13時、帰宅21時、就寝1時 通勤時間45分 ④食生活:朝は食べない、昼はコンビニ、夜は自炊 ⑤性格:サバサバ系 ⑥家族構成・恋人の有無:一人暮らし、彼氏なし ⑦収入:300万 ⑧貯金:30万 ⑨趣味:写真、カフェめぐり、ネット ⑩インターネット利用状況・利用時間:1日2時間 ⑪所持しているデバイス:iPhone XR ⑫流行への感度:ある程度は高い。特に最新のドラマは一通り確認をしている。ただし自分の好きなもの以外は極端に疎い。 ⑬好きなテレビ番組:バチェラージャパン ⑭休日の過ごし方:定期的に友人と街コンに通い、婚活をしている。ただうまくいかない。
これは、「28歳の未婚OL」向けの商材のプロモーション用のページの制作をした際に立てたペルソナの内容になります。 実際に私の知り合いにも質問をし、あがって来た情報をまとめたものなので、ターゲットに対してのペルソナとしは実際に使えるようなものになっています。 ここまで設定すると、この人がどういう人間であるかというのが見えてきませんか。
このように、既存顧客の情報から詳細を決めていくなどし、ペルソナを設定していくことが大切です。
まとめ
このペルソナは、あくまで代表的なターゲットがどういう姿かを明らかにした例になります。 このペルソナ分析をさらに有効的に活用する場合、 このペルソナがどのように行動するかを分析する必要があります。 株式会社これからでは、ペルソナの設定に役立つ無料分析も承っております。 ペルソナ設定があっているか不安な方は、お気軽にご相談くださいませ。
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