Yahooショッピングに出店する手順|初期費用や審査に通過するためのポイントを紹介!
「自社のECの他に大手ECモールへ出店を考えている」「事業主になる、または副業でECモールへ出店したい」このように考えている人は、Yahooショッピングがおすすめです。
初期費用が無料のため出典のリスクが少なく、事業の拡大や立ち上げの足掛かりとして欠かせません。本記事ではYahooショッピングの「特徴」「出店の手順」「審査時のポイント」について詳しく解説していきます。
Yahooショッピングの特徴
yahooショッピングは、法人でも個人でも出店可能です。国内最大級のECモールであり、月間8,600万人(2022年4月時点※公式HPによる公表)が訪れています。
自社サイトや他ECモールで出店している人でも、Yahooショッピングでは外部リンクの貼り付けが自由にできるため、送客も可能となり、新たな顧客獲得に一定の成果が期待できるでしょう。
また初期費用・月額費用が無料の成果報酬型を採用しているため、出店したものの売れずに費用のみが発生してしまうリスクがないことも大きな特徴です。
Yahooショッピングに出店するメリット
次にYahooショッピングには、どのようなメリットがあるかを解説します。
【Yahooショッピングに出店するメリット】
- 出店料・月額費用が無料
- 外部リンクの貼り付けOK(自社サイトや他のECモールへ送客可能)
- 他ECモールと併用して使いやすい
- やり方次第では上位表示も十分に狙える
- 出店作業が自社の立ち上げより簡単に行える
- 無料の電話サポートが受けられる
- 分析ツールや統計情報が得られるので経営戦略に役立つ
「やり方次第では上位表示も十分に狙える」項目について補足すると、Yahooショッピングは3大ECモールの1つですが、3番目のイメージを持っている人も多いでしょう。
実際に売り上げを確認すると楽天市場が5兆6,000億円(2022年)に対し、Yahooショッピングは8,700億円と少なく市場規模は楽天市場の方が大きいため、楽天市場やAmazonにも出店している大きな企業の多くは、市場規模の大きい楽天市場の方に注力しているのかもしれません。
その点を生かし、上位表示の仕組みを分析したうえで、大手の競合が少ない市場をあえて狙うことで最大集客が狙える可能性は高くなります。さらに無料の部分が多いため、浮いた費用を広告費に上乗せすることも難しくはありません。
Yahooショッピングは初期費用が無料
費用 |
価格 |
初期費用 |
無料 |
月額利用料 |
無料 |
売上ロイヤルティ |
無料 |
ストアポイントの負担 |
1%~15%(現在は1%必須) |
キャンペーンの負担 |
1.5%必須 |
アフィリエイトパートナー報酬 |
1%~50%(1%は必須) |
アフィリエイト手数料 |
アフィリエイトパートナー報酬原資の30% |
※Yahoo!ショッピング
上のメリットの部分でも少し触れましたが、一番注目すべきポイントは、初期費用が無料というところです。特に少ない資本で始めた規模の小さい会社や、個人事業主の人でも出店できる場があるということは嬉しいことでしょう。
Yahooショッピングが初期費用無料で始められることに対して、楽天市場で出店する場合は低い価格設定の「がんばれ!プラン」でも、初期費用60,000円と月額利用料19,500円を1年分支払う必要があるため、合計で294,000円の費用が発生します。
Yahooショッピングで使える決済手段
【yahooショッピングで利用できる決済手段】
- クレジットカード(決済金額の24%、ペイペイカードは3.0%)
- PayPay残高払い(決済金額の0%)
- PayPay後払い(決済金額の0%)
- ゆっくり払い(決済金額の24%)
- キャリア決済(決済金額の48%)
- コンビニ決済(150円/件~300円/件)
- ペイジー(150円/件)
※Yahoo!ショッピング(決済サービス)
その他にも銀行振込や代金引換など任意の支払い方法を設定できます。多彩な決済に対応しており、決済手段についてはほぼ困ることはありません。
Yahooショッピングに出店する手順
ここまでの解説で実際にYahooショッピングの出店に、興味が出てきたという方も多いのではないでしょうか。知名度の高いECモールに出店するメリットは、直接的に集客ができるだけでなく会社としての信頼性も上がります。
出店の決断をされた方は、今から紹介する手順に習って準備を進めてください。
- ※Yahooショッピングでは取り扱いを禁止している商品(タバコ・動物・不動産など)があります。出店申請する前に、取り扱い禁止に該当していないか、こちらYahoo!JAPANでネットショップ開業(約款・ガイドライン)からYahoo!ショッピングストア運用ガイドラインのPDFをダウンロードして確認してください。
【Yahooショッピングに出店する手順】 1. 出店申請に必要な情報を揃える 2. 出店の審査を受ける 3. 審査に通過後、開店準備を行う 4. 開店審査を通過したらオープン完了 |
Yahooショッピングでは、審査から開店まで全ての手続きを、オンライン上で完結可能です。
それでは出店の手順を、それぞれ細かく解説していきますので、参考にしてください。
1.出店申請に必要な情報を揃える
Yahooショッピングの審査には、契約審査と開店審査の2つの審査があります。
契約審査は出店者の情報や扱う商品について審査を行い、開店審査では実際の出店状況を見て審査を行います。
契約審査を受けるためには以下の情報が必要なため、準備をしてから申請手続きに移りましょう。
【審査時に必要な情報】
|
また取り扱う商品によっては免許が必要になります。その場合は情報の入力や必要な提出書類がありますので、別途準備してください。
扱う商品 |
必要な提出書類 |
医薬品 |
一般医療品販売業許可証のコピー |
コンタクトレンズ |
高度管理医療機器等販売業許可証のコピー |
※詳細はこちら
2.出店の審査を受ける
出店申請に必要な書類を準備次第、Yahooショッピングの出店申し込みフォームに入力して、申請を行ってください。入力にかかる時間は大体15分~20分です。
申請するとYahooショッピング側で審査が始まり、審査にかかる期間は約2日~2週間となっています。問題なければ審査は完了し、開店準備に取り掛かれます。
免許や許認可が必要な場合、審査が長くなる傾向にあるため、該当する際はあらかじめ想定しておきましょう。
3.審査通過後、開店準備を行う
申請から2日~2週間経つと、審査結果がメールで届きます。その後審査を通過した場合は、登録した電話番号にYahooショッピングから確認の電話が届き、登録した口座へ確認のため数円(1円か2円)の入金がされます。入金を確認次第、審査通過と解釈して問題はありません。
次に、開店審査の準備をしていきましょう。
まずは、出店者専用のツール「ストアクリエイターPro」にログインしてください。ログインに必要なIDやパスワードは、審査結果の通知と一緒にメールに記載されていますので、確認しましょう。
【開店に必要な設定】
|
これらの設定をマニュアル通りに行い、完了した後、開店審査を受ける必要があります。
設定自体をスムーズに行えれば1時間程度で終わらせることも可能ですが、慣れていない場合や拘って設定する場合には1日以上かかることもあります。
4.開店審査を通過したらオープン完了
全ての設定が終わり、開店申請ボタンを押すと開店審査が始まります。
開店審査の結果はメールで届き、期間は2日~5日程度です。問題なければ開店審査に通過し、晴れてオープンとなりますが、多くの場合、一度で通ることはあまりなく、審査の結果と共に修正の依頼が記載されています。
修正箇所を直して再度申請を行い、修正が無くなるまで繰り返していき審査通過を目指しましょう。
Yahooショッピングの審査に通りやすくするためのポイント
Yahooショッピングの審査は、厳しいことで有名です。しかし、「複数回の審査を受けても通らない」と悲鳴を上げている人をSNSで見かけることもあれば、あっけなく審査を通過する人もいます。
両者にどのような違いがあるのでしょうか?ちなみに、審査基準は非公開です。
そこでYahooショッピングの審査に通りやすくするためのポイントを紹介していきますので、これから審査を受ける人・何度も審査に落ちている人は参考にしてください。
【Yahooショッピングの審査に通りやすくするためのポイント】
- Yahooからの確認電話には必ず応答する
- 出店情報が必ず一致していることを確認する
- 他のECモールの実績について考慮しておく
それぞれを詳しく解説していきます。
Yahoo!からの確認電話には必ず応答する
出店申請をした後の1週間ほどした頃、本人確認の電話がかかってきます。そのため、この期間の電話には出るようにし、万が一出られなかった場合も、知らない番号からの着信にも折り返し電話をかけるようにしましょう。
本人確認ができない場合、基本的には審査落ちしている可能性が高いです。ですので、電話に出ずにそのまま放置しておくと確実に落ちてしまします。
出店者情報が必ず一致していることを確認する
個人情報関連の出店者情報は、必ず一致しているか確認を行いましょう。記載した情報に間違いや矛盾があるとこちらも即審査落ちとなってしまいます。
個人情報とは、以下のようなものです。
- クレジットカード情報
- 銀行口座の情報
- 代表者情報
他のECモールの実績について考慮しておく
出店申請をすると、審査の段階でAmazonや楽天など、他のECモールでの実績を調査される可能性が高いです。
対応の悪い出店者がいた場合、Yahooショッピングの評判が落ちる可能性は十分あるため、他のモールでの評判は調査されると考えておいた方がよいでしょう。
悪いレビューが付いているサイトがあるなど、気になることがある場合は適切に対処しておくべきです。
まとめ
今回はYahooショッピングの出店について詳しく解説してきました。
ECモールの中でTOP3に入るYahooショッピングは、初期費用が無料のため事業の立ち上げや自社サイトの次の出店先として、リスクが少なく展開できるのでおすすめです。
しかし、登録するための審査は厳しく、即落ちることもあり得るため、対策は確実に行う必要があります。
PayPayモールと統合され、新生Yahooショッピングとなって注目度も高いなか、今後もますます伸びていくと評判の高いサービスだけに、悩んでいる人は今のうちに参入しておくことをおすすめします。
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