途中で行き詰ったEC運営、 1年で売上167%、セッション数148%に伸長した理由
今回ご紹介するのは、愛知県三河地域発のアパレルブランド「UZUiRO」を手がける株式会社渦japan様。弊社では、集客支援ツール「AdSIST」での集客支援と、コンサルタントによる売上や流入数拡大の施策運用を手掛けています。
本案件を担当した株式会社これからの阿部を交え、これからのサービスを選ばれた理由やコンサルサービスを導入してみての成果について、EC担当の青木 淳 様(写真左)にお話を伺いました。
株式会社渦japan
■所在地:愛知県西尾市一色町松木島榎31番地
■代表者:青木 淳
■オンラインショップ: https://uzu-japan.com/
■購入プラン:CVRプラン(他 AdSIST)
趣味のハンドメイドから地域に愛されるブランドに
ー貴社の事業概要についてお聞かせください。
青木さん:「UZUiRO」は2016年に愛知県の三河地域で立ち上げたブランドです。綿織物業が盛んな三河の地域性を生かしたレディースカジュアルウェアの製造と販売をしています。
主力製品は、愛知県の地域素材を使った草木染めを施した商品です。 着心地の良い服を「らしく、心地よく、着るたび好きになる」というコンセプトで、 30〜40代の女性をターゲットにしたレディースカジュアルウェアの販売を行っております。
ーもともとものづくりはされていたのでしょうか。
青木さん:全くやっていませんでした。 前職はサウンドデザインという仕事をやっていて、テレビ、映画、CMなど音のデザインをしていました。妻は小中学校の教員をやっていました。
最初はハンドメイドを趣味でやっていたのですが、だんだんとご注文をいただくようになり、今のブランドを立ち上げました。
開業してから最初の半年間は、お客様のニーズをつかむために、イベント会場などに直接商品を持っていき、お客様と接するようにしました。そこで、自社商品はレディースニーズが高いことに気がつきレディース商品に絞ることになりました。また、「地域性」も服の販売をするにあたって訴求力があることに気が付きました。このことにより、今のブランドの軸ができました。
効率的に商品を販売したくECサイトをスタート
ーECサイトを立ち上げた経緯をお聞かせください。
青木さん:店舗の場所は立地が悪い場所だったので、店舗に集客が見込めない状態でした。 そのため、人が集まる市街地やイベントにポップアップストアを出していましたが、ストアを出す労力や費用が結構大変で、もっと効率的に販売したいと思いました。 そこで、ECサイトという手段があることに気が付き、開業してから1年たたないくらいでECサイトを始めました。
ーECサイトは何名体制で運営されていますか。
青木さん:弊社のスタッフは全体で10名です。 ECサイト運営は2名で運営しています。具体的には、お客さんにリーチするためのコンテンツ作りや商品ページ作成、広告運用をしています。受発注作業に関しては、他8名が対応してくれています。
新たな施策のアイデアや改善案に行き詰り導入を決めた
ーコンサルティングサービスを導入しようと思ったきっかけをお聞かせください。
青木さん:貴社との出会いはカラーミーショップ主催のセミナーでした。 セミナー後、貴社と打ち合わせしたのですが、その時は工場を作る途中だったので、生産の部分が整っていませんでした。そのため、当時はECサイト運営に力をいれられない状態でした。
それから1年後、ECサイト運営に力を入れられるようになり、様々な施策を実施していました。自ら商品を制作し、販売し、お客様の声を直接聞いていたため、どういったポイントが重要なのかを感覚的に理解していました。その感覚を信じて運営したことで、順調に成長していきました。
しかし、ほぼ私1人で取り組んでいたため、新たな施策のアイデアや改善の打ち手に行き詰っていました。そのため、新たな知見が欲しいと思っていましたし、さらに成果を伸ばしていくためにも、感覚的なところだけではなくデータに基づいた分析と実践が必要だと考えました。
例えば、「どこにどういうアクセスが集まっているのか」など。 正確なECサイト分析は、自分ではできなかったため、貴社から再度お話をいただいたタイミングで導入を決めました。 貴社の力を借りてAIによる分析データを抽出し、数値に基づいた改善ポイントを提案いただき取り組むことができています。
ECサイト改修と集客施策を徹底し、売上167%増、セッション数148%増!
ーコンサルサービスを実施して、ECサイトの成果向上に手ごたえを感じましたか。また、ECサイト全体の成果についてもお聞かせください。
青木さん:ECサイトの回遊性を上げるために、いつも分析していただき改善していただいたので、お客様から見て買い物しやすいサイトになったと思います。 また、最近Instagramに力を入れるようになり、見る側に面白いと思ってもらえるようなコンテンツ作成を意識して取り組んでいたところ、流入元の柱はInstagramと言えるくらい重要なチャネルになりました。さらに、Instagram経由のお客様のECサイト導線を確保したECサイト改修も実施したことでCVRも上がりました。
具体的な数値に関しては、いつも分析されている阿部さんに確認したほうがいいかもしれないです(笑)。売上はとても上がっています!
阿部:私から報告させていただきます。 1年間の月平均を比較すると、導入前後の売上は167 %増で推移しています。 KPIは、セッション数、CVR、客単価、ともに大きく増加傾向にあり、1番伸び幅が大きかったのはセッション数です。Instagram経由のセッション数が148%増という結果がでています。
Instagram経由のユーザーさんのECサイト導線を確保したECサイト改修をやらせていただいた部分もあり、セッションが増加するにあたって、CVRも上がりました。 具体的には、CVR111%増、客単価も112%増になりました。
ーとても成果が出ていますね。流入元はInstagramが柱となっているそうですが、具体的にInstagramからアクセスを増やすために取り組んだことはなんでしょうか。
青木さん:コンテンツの改善をしました。特にリール動画を増やしました。 コーディネート方法を紹介したり、着こなしのお悩みに回答するコンテンツを発信したりしています。
他には、イメージの写真が多かったコンテンツに文字を追加したり、スタッフが持つ個性をそのままコンテンツに反映させたりして、見る側が面白いと思ってもらえるように作りました。後は、貴社のサービスのAdSISTの広告予算を増やしました。
ーどのようにECサイトを改修したことで、CVRが改善しましたか。
阿部さん:ランキングを各カテゴリーごとに掲載することでCVRが上がったのと、セール価格の視認性をよくするだけで、CVRが改善しました。意思決定がしやすいECサイト導線にするとCVRが改善します!
U-KOMIというUGC活用ツールを実装したことも、CVR改善に影響を与えていると思います。U-KOMIでレビューの収集とInstagramのコンテンツをECサイトに掲載してもらってるのですが、他社さんと比較しても多くのレビューを獲得できています。 お客様の購入判断や決め手となるようなレビューが増えているため、CVR改善に繋がっていると思います。
今後も分析と改善をお任せし、ECサイトをブラッシュアップしていきたい
ー実際にサービスの満足度はいかがでしょうか。
青木さん:売上は上がっていて、全体的に成果がでているので、90点です!
ー今後これから社に期待していることはありますか。
青木さん:ECサイトの分析は自分たちでできないので、分析周りは今後もこれからさんにお任せしたいです。分析の上で、改善点をご提案いただき引き続きECサイトをブラッシュアップしていきたいです。
また、クリエイティブチームと施策側の整合性をスムーズに取っていきたいと思っています。これからさんとのやりとりは私がメインで、クリエイティブは妻がメインで担当しています。これからさんとクリエイティブチームの間に私がいるので、整合性が取りづらい時があるのですが、今後も上手くバランスを取りスムーズに進められたらと思っています。
ー担当コンサルタントの(阿部さん)の対応について印象に残っている点はありますか?
迅速なレスポンスにとても助かっています。 僕らが気づいたちょっとした点に関しても、しっかり対応してくださるので助かります。
自社の課題を明確にし相談するのがおすすめ
ーコンサルティングサービスを検討されている方にアドバイスをいただけますか。
青木さん:最初に打ち合わせをたくさんしてくださるので、契約前に営業の方も含めて、 その時の自社の課題や何が自社で改善できないのかをしっかりと共有すると、適格なご提案をいただけます。そうすると、短期間でスムーズに売上が上がり、その他改善したいポイントが改善され成果を最大化させることができると思います。
自社の問題点がハッキリしていないと、頼まれる方が困ると思います。逆に貴社からすると見たら分かるものもあると思いますが、自分もしっかり腑に落ちて進めれば、 とても良い形でECサイトが改善されていくと思います。
お客様との距離を縮め、より強固なブランドを目指す
ー今後の展望をお聞かせください。
青木さん:1つ目は、ECサイトと店舗の両方の良さを活かして、より強固なブランドにしていきたいです
コロナ以前は、ECサイト6割程度で対面販売は4割程度でしたが、コロナ以降は、ECサイト9割、対面販売は1割くらいの割合になりました。売上自体は伸びているので良いのですが、今後ECサイトやSNSを通じて繋がったお客さんとより良い関係を作っていきたいと考えています。
例えば、弊社ブランドのファンになってくださった方とファンミーティングのようなリアルイベントを実施するなどして、お客様との距離を縮め、今のブランドをより強固にしていきたいです。
2つ目は、最近メンズの方からのご要望が多いので、メンズのラインナップの拡充も視野にいれています。例えば、刺し子織りというカテゴリーの商品はメンズからの人気が高いです。
弊社はレデイースのラインナップになっていますが、僕が着用した商品を投稿すると、 「女性サイズだけど男性でも着れますか」という電話問い合わせをたくさんいただきます。 ブランドとして、レディースに振り切っているのですが、ECサイトへのアクセス数が2〜3割の男性で、そこから減ることはありません(笑)。メンズの需要は常に感じているので、後々メンズのラインナップの拡充をしていければと思っています。さらに、僕たちの需要が総合的に増えていくことで、繊維産業にも貢献できればと思っています。
編集後記:
効率的に商品を販売し売上を上げていきたいと考えた渦japan様。コンサル導入前と比較して、売上は167%UPしました。このような結果がでたのは、お客様が強い意志を持ってブランドに向き合っている事やこれから社を信じて一緒に突き進んでくれるからこそだと感じます。ECサイトのさらなる改善に向けて、これから社としても引き続き全力でサポートさせていただきます!
関連記事
-
2024/04/04(木)
-
2024/03/08(金)
-
2023/12/22(金)
-
2023/12/19(火)