革新的な商品を生み出す大注目の応援購入サービス“Makuake”に迫る
今回は、株式会社マクアケの山角氏をゲストに迎え、応援購入サービス「Makuake(マクアケ)」 についてインタビューをしました!
株式会社マクアケ
コミュニケーション
戦略本部
イベントマーケティング
チーム マネージャー
山角 亮介 氏
2021年4月株式会社マクアケに入社し、イベントを中心としたマーケティング/PRを担当。 マクアケ初のユーザー向けリアルイベント「Makuakeミライマルシェ2022」、年に1度のMakuake実行者向け表彰式「Makuake Award2022」を責任者として推進しながら、事業者向けコミュニティ「Makuake Hub」、他企業との共催セミナー企画・運営に従事。 2022年4月社員総会 最優秀新人賞を受賞。2022年10月よりマネージャーを務める。
「Makuake」の仕組み
画像出典:「Makuake」
ーー「Makuake」の仕組みについて教えてください。
「Makuake」は「アタラシイものや体験の応援購入サービス」です。一般販売前の商品やサービスを生活者が早く手に入れることができるようにし、事業者(=プロジェクトの実行者)が企画中の段階から商品やサービスを掲載し、受注販売できるプラットフォームです。
実行者は一般販売前の商品やサービスを「Makuake」に掲載し、先行販売します。目標金額を設定し、一定期間(最大約3か月)プロジェクトとして掲載し、応援購入するサポーターを募ります。掲載期間が終了すると、実行者はサポーター(応援購入したユーザー)に対して、商品・サービスを提供します。
応援購入を楽しむサポーターの3つの属性
ーー「Makuake」で応援購入をするユーザーはどのような方々でしょうか?
大まかに分けると、以下の3つのグループがあります。
1つ目は「他の人とは違うものを手に入れたい」というユーザーです。 例えば、「Makuake」で生まれたプロジェクトの中に、「goyemon(ごゑもん)」というブランドが展開する雪駄×スニーカーがあります。「goyemon(ごゑもん)」はさまざまなブランドとコラボレーションし、完全なオリジナルでユニークな商品を提供しているため、他の人とは違うものを手に入れたいというユーザーに支持されています。当社では掲載前の審査で模倣品でないかを確認しており、その点もユニークさを求めるユーザーが「Makuake」での応援購入を楽しんでいる理由と言えると思います。
2つ目は「誰かを応援するのが好き」という気持ちの強いユーザーです。 こういった方々は、「Makuake」の実行者を応援したいという気持ちから応援購入します。例えば、祇園祭の開催を応援するプロジェクトがあります。コロナ禍で祇園祭の開催が困難になり、祭での収益が生まれなくなった時、文化保全に必要な資金を「Makuake」の応援購入より募るプロジェクトが掲載されました。そのプロジェクトでは、「本来なら会場に行かないと手に入らないお守りを配送する」「オンラインで神社やお寺を見学できる」といった体験がリターンとして提供され、祇園祭を支持したいと思う人々がこれらの体験を購入することで応援しました。「Makuake」では「応援」につながるプロジェクトのストーリーや背景がしっかりと発信されていることが、彼らが「Makuake」を訪れる理由かと思います。
3つ目は「新しいものを早く手に入れたい」というユーザーです。 このグループは主にガジェット関連の商品を応援購入する傾向があります。「Makuake」は新商品や新サービスのデビューの場であり、一般販売前のものが流通するユニークなプラットフォームです。新しい商品を早く手に入れたいという方々は、「何か新しいものはないかな」と積極的に「Makuake」をチェックし、応援購入を楽しんでいます。
実行者が「Makuake」を活用する利点
ーー「Makuake」を活用することによる利点はどのような点があると考えられますか?
特に実行者から喜ばれている点は以下の3つです。
1つ目は、テストマーケティングが可能という点です。
商品を販売する前に実施したアンケートでは「買いたい」と回答されている商品でも、実際に販売してみると購入されないケースが多くあります。一方、「Makuake」を活用することで、実際に「購入」という形でユーザーの反応を把握することができます。これにより、販売したい商品が市場で受け入れられるかどうかを事前に、より精度高く確認することが可能です。その結果、新商品を市場に流通させる際に失敗するリスクを軽減できます。
2つ目は、PR効果があるという点です。
「Makuake」のプロジェクトを通じて、商品のファンを一般販売前に獲得することができます。ユニークな商品・サービスが集まる「Makuake」はメディアなどからも注目されており、先行販売の段階で話題化できるプロジェクトも多くあります。また、集まったサポーター数や応援コメントは可視化され、商品への関心度を示す指標となり、一般販売時の営業活動などに活かせる武器となります。プロジェクト段階で応援購入したサポーターからの口コミが寄せられるため、商品の評判や評価が広まりやすくなります。
3つ目は、在庫リスクが軽減される点です。
商品を製造する側にとって、在庫リスクは大きな懸念事項です。例えば、「1,000個製造したが売れ残ってしまった」といった事態が発生することがあります。「Makuake」では、新商品やサービスを企画中の段階で掲載ができ、プロジェクトが終了してから、集まったサポーターにお届けする分だけ製造すれば良い仕組みのため、在庫の余剰や不足による機会損失といったリスクを抱えずに事業を進めることができます。もちろん、プロジェクトで予想以上の支持が得られれば量産体制の確保に投資する実行者もいます。実績に応じて生産数や体制を見極められるのが、特にメーカーにとって「Makuake」を活用する大きなメリットになっています。
プロジェクトを成功に導くためのポイント
ーー「Makuake」でプロジェクトを成功に導くためのポイントはありますか。
たくさんありますが、ここでは2つに絞ってお伝えします。
1つ目は、「何を目的にプロジェクトを実施するか(=ゴール)を明確にする」ことです。
単に「Makuake」に掲載するためにプロジェクトを行うのではなく、事業としての目的や目標を明確にすることが重要です。具体的には、以下のような目的/目標が考えられます。
- 一般販売に向けて、購入コアターゲットを明確にする
- 一緒に商品を広めてくれるようなコアなファンを作り上げる
何のためにプロジェクトを実施し、何を成し遂げたいのかを明確にすることで、具体的なアクションプランが立てられ、プロジェクトの成果が最大化されます。
2つ目は、「初速を大切にする」ことです。
プロジェクトの初期段階で多くのサポーターを集めることも重要です。応援購入したサポーターはプロジェクトの魅力や商品の優れた点を広めてくれやすいため、最初に多くのサポーターを集めることでより多くのユーザーに情報を伝えることができます。また、サポーターからの信頼を築くことでサポーターと実行者の間のコミュニケーションが加速し、さらに多くのユーザーが購入してくれる可能性が高まります。多くのサポーターに支持され、応援購入金額が増えると、「Makuake」のページ上部に表示される機会も増えるため、プロジェクト開始前に助走をつけることが重要です。
「Makuake」で生まれた数々のアタラシイ商品とサービス
ーー「Makuake」をうまく活用された事例について教えてください。
老舗企業が技術を活かして生み出した熊野筆のボディブラシ
画像出典:「Makuake」
社名:村岸産業株式会社商材:化粧筆
村岸産業株式会社様は、熊野筆や洗顔筆などの製造を手がける企業です。 90年にわたり化粧筆を作り続けていたのですが、熊野筆の魅力をより多くの方に知ってほしいと、熊野筆製造の技術を活かして肌触りの良いボディブラシを生み出し、「Makuake」でデビューさせました。 その技術や、熊野筆への想いをプロジェクトページ上で丁寧に表現されたことで、初めての挑戦で3400人を超えるサポーターを集めるヒット商品となりました。同社は、その後もシリーズ商品を「Makuake」を活用してデビューさせています。
プロジェクトを機に商品の認知度が向上
画像出典:「Makuake」
社名:株式会社CIO商材:スマートフォン関連商品
株式会社CIO様は、充電器・充電コードなどのスマートフォン関連商品を製造している企業です。これまでに15回以上、「Makuake」で新商品をデビューされています。
「Makuake」を活用し始めた初期の段階から多くの応援購入を集め、商品の認知度が上がりました。さらに、一般販売に向けたPRにもその実績を活用することができました。また、「Makuake」のサポーターは初期の顧客であり、商品に対する熱意も高いです。そこで、サポーターに対してアンケートを実施し、多くのニーズや意見を集めました。これにより、ファンの声を反映させた商品開発が行われ、さまざまな新商品が生み出され、継続的に新商品デビューに「Makuake」をご活用いただいています。
制作ジュエリーがサポーターに響きフォロワーが急増
画像出典:「Makuake」
ブランド名:VORONOI商材:アクセサリー
VORONOI様は、アクセサリーを制作しているブランドです。 「Makuake」を活用したプロジェクトでは、「うるうるきらめく新感覚ジュエリー」を販売しました。 このジュエリーは指輪などについているストーンが「うるうるきらめく」という特徴を持っています。 「Makuake」実施前はInstagramのフォロワーがごく少数でしたが、少し個性的なアイテムを身に着けたい方々に好評を得て、「Makuake」の実施後にはフォロワー数が数万人に増えました。 「Makuake」でのプロジェクトにより認知度を高め、自社商品の購入を促進する一例となりました。
先輩になってくれる方を募集し学校づくりを実現
画像出典:「Makuake」
学校名:神山まるごと高専
神山まるごと高専は、企業家4人を筆頭にサポーターの応援によって作られた学校です。
学校は2023年4月に開校しました。学校を設立するには多額の資金が必要でしたが、「寄付してください」というだけでは目標達成が難しいため、「Makuake」を通じてプロジェクトを実施しました。そこで工夫したのが、リターンの内容です。「神山まるごと高専は、2023年4月に開校予定(プロジェクト実施は2022年だったため)で、まだ学校に先輩がいません。そこで、先輩となってくれる方を募集します。3万円の寄付をすると、神山まるごと高専の先輩になることができます」というリターンを用意しました。このリターンで訴求したのは、以下のような価値です。
- 学校を一緒に作ることができる
- 先輩同士でコミュニティを築くことができる
新しい試みに興味を持つ人々が集まった「Makuake」でプロジェクトを実施したことで、たくさんの応援購入が集まりました。目標金額は3000万円でしたが、最終的に57,213,000円もの応援購入が集まり、サポーターは1611人にものぼりました。その後、2023年4月に無事に開校を迎えています。
「Makuake」の先行販売の仕組みはメーカーからの活用実績が多いですが、神山高専のようなサービス業や教育分野などコト領域でも、「Makuake」を有効活用することができます。提供方法やアイデア次第で、様々な可能性が広がります。
「アタラシイ」のデビューなら「Makuake」にお任せ!
ーー最後に、「Makuake」への掲載を検討している事業者様にメッセージをお願いいたします。
「Makuake」は、「アタラシイものや体験の応援購入サービス」とサービス紹介をしているため、 「Makuake」への掲載を検討される方の中には、「アタラシイ」という言葉にハードルを感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、弊社のキュレーター(※)がサポートいたしますのでご安心ください。
最初に、掲載する商品がどのように新しいのかを事業者様からご説明いただきますが、 その情報を元に、キュレーターが「こういうところが新しい価値としてお伝えできそうですね!」などと新たな発見を共有し、商品の訴求やプロジェクトページのブラッシュアップなど、プロジェクトに伴走します。 新商品が市場で大成功を収めるために、キュレーターをはじめとしたメンバーが全力でサポートいたしますので、「アタラシイ」に挑戦される方はぜひマクアケにご相談ください!
※キュレーター:プロジェクト実行者の伴走者。客観的な視点からプロジェクトの魅力を引き出すアドバイスや、集客・プロモーションに関するアドバイス、サポーターとのコミュニケーションのアドバイスまで、幅広くサポートする。
「Makuake」をもっと詳しく知りたい方はこちらから>
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