ABテストとは|ECサイトでABテストをするメリットとやり方を解説

category :  EC売上UP

update :  2023/04/18(火)

staff :  nakahara

インターネットマーケティングの世界で、「ABテスト」はWebサイトやインターネット広告などの改善手法として知られています。しかし、言葉を聞いたことがあっても、具体的にはよく分からないという人もいるのではないでしょうか。

今回は、ABテストの意味とやり方、メリット・デメリット、行う際の注意点などを紹介します。ABテストを実施してECサイトを魅力的に改善したい方はぜひ参考にしてください。

ABテストって何?

ABテストって何?

ABテストは、インターネットマーケティングの世界でよく行われている改善テストで、CRO(Conversion Rate Optimization、コンバージョン率最適化)を目的としています。AパターンとBパターンの2パターンを用意して、「どちらが良いか」と比べることからABテストと呼ばれています。

CROを最適化するには、ABテストを繰り返し行い、どちらのパターンがより高いコンバージョン率を得られるかなどを検証します。具体的には、サイトや広告のアクセス数や成約率などのデータを検証し、より成果が出ているほうを採用します。

ランディングページの文言や、コンバージョンボタンのデザインを改善するなど、ABテストはWebページ、バナー広告などを対象に実施されています。

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ECサイトでABテストをするメリット

自社ECサイトを開設したものの、以前と比べアクセス数が減少している、売上が落ちてきているなどのお悩みがある方は、ABテストを試してみましょう。ECサイトでABテストを行うメリットは以下の2つです。

【ECサイトでABテストをするメリット】

  • ECサイトの収益アップにつながる
  • 勝ちパターンを把握できるようになる

ECサイトのトップページのビジュアルを変更してABテストを行い、成果の高い方を採用するだけでも、収益がアップすることもあります。ECサイトのあらゆる箇所で、小さなABテストを繰り返すと、仮説を立てる精度が高まり、最も効果のある「勝ちパターン」を把握できるようになります。

H3.ECサイトの収益アップにつながる
ECサイトを立ち上げるとき、最初から完璧なページを作り、ユーザーに訴求するのは困難です。ABテストの結果に基づき、サイトを改善することで、コンバージョン率を高めることができます。

コンバージョン率の高いサイトに改善できると、アクセス数が少なくても効率よく商品が売れるため、収益アップにつながります。そのためには、仮説を立てながらABテストを実施して、少しずつサイトを改善していくことが大切です。

この場合、仮設は明確に立てるのがポイントです。例えば、商品ページの画像について、ABテストを実施する時、「ターゲットが3~40歳女性だから、モデルも女性にした方が良いのではないか」との仮説を立てて、「Aパターン:男性、Bパターン:女性」としてテストを実施します。

勝ちパターンを把握できるようになる

小さなABテストを繰り返し行うことで、仮説を立てるときの知識が蓄積されて行くため、的を射たパターンを立てやすくなります。最初の頃は慣れていないため、パターンを立てられず、期待していた成果が得られないかと思いますが、何度も行うことで、精度が高まります。勝ちパターンを把握するノウハウがあることは、企業として大きな資産になります。

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ABテストを行うときの注意点

ABテストでは、必ずしも新しい仮説が正しいとは限りません。ABテストの結果に基づいてフロントサイトのメインカラーを変更したことで、アクセス数が減少した、購入ボタンを小さくしたことで、成約率が低下したというケースもあります。

ユーザーの変化、流行などによっても仮説は影響されるため、ABテストの成果が下がる可能性もあります。対応策として、変更前の状態に戻せるようにバックアップを取っておきましょう。

ABテストの活用方法とやり方

ABテストの活用方法とやり方

ABテストのやり方を見ていきます。

【ABテストのやり方】

  1. 目的を明確にする
  2. 仮説を立てる
  3. 結果に応じて次の仮説を立てる

ABテストは、「サイトの離脱率を下げたい」、「ユーザーの登録を増やしたい」などといった具合に、目的を明確にして行うと効果的です。目的を明確にした後は、仮説を立て、テストを行います。

ABテストの結果に明らかな違いが出るのは3割程度といわれており、7割はテスト結果に差が付かないまま終わってしまいます。差が付かないという結果を踏まえて、新たな仮説を立てて、次のABテストを行います。

次の具体例を用いて、ABテストを実施してみましょう。

ランディングページの購入ボタンのクリック数をあげたい

ABテストを行う目的は、ランディングページの購入ボタンのクリック数をあげることです。購入ボタンの要素として、色、配置、大きさ、ボタンを押したくなるコピーなどをピックアップし、一つひとつ仮説を立てて、テストを行います。

■ランディングページに関するABテスト例

  • 目的:ランディングページの購入ボタンのクリック数をあげたい
  • 仮説1:ボタンが押されないのはボタンが目立っていないため色を変更する
  • 結果1:特に変化がない
  • 仮説2:色ではなく大きさが問題かもしれないので、大きくしてみる
  • 結果2:ボタンを大きくしたらクリック数が増えた

仮説1では、ボタンの色に注目して、Aパターンは赤、Bパターンを黒としてテストを実施したところ、特に変化はありませんでした。次に大きさについて仮説を立て、大きさを変えてテストをしたところ、大きくするとクリック数が増えました。

つまり、購入ボタンを大きく改善することで、クリック数があがり、目的が達成できました。

インターネット広告の配置は効果的か検証したい

ABテストを行う目的は、インターネット広告の配置は効果的か検証することです。配置場所の要素として、上、下、真ん中、右、左などがあります。一つひとつ仮説を立てて、テストを行います。

■インターネット広告に関するABテスト例

  • 目的:インターネット広告の配置は効果的か検証したい
  • 仮説1:配置の効果はクリック数で把握できるため、上部、下部、真ん中の3パターンに配置する
  • 結果1:上部に配置するとクリック数が増えた
  • 仮説2:上部でも全体、左半分、右半分でクリック数が変わるかもしれないので、位置を変更する
  • 結果2:上部の全体に配置するとクリック数が増えた

仮説1では、広告の配置場所を、Aパターンは上部、Bパターンは下部、Cパターンは真ん中としてテストを行ったところ、上部のクリック数が一番でした。次に、上部でも全体、左半分、右半分と3パターンでテストをしたところ、全体でクリックが増えました。

つまり、インターネットは上部の全体に配置することが効果的であることが判明しました。

ホームページのデザインは適切か知りたい

ABテストを行う目的は、ホームページのデザインの適切さです。今回はECサイトのフロントページのデザインを具体例に取り上げます。デザインの要素として、メイン画像、キャッチコピーや文章、配置などがあります。

■ホームページに関するABテスト例

  • 目的:ホームページのデザインは適切か知りたい
  • 仮説1:メイン画像でオリジナル商品の画像、店舗の画像の2パターンのどちらが印象的かを調べた
  • 結果1:商品の画像の方が好印象だった
  • 仮説2:画像のキャッチコピーの効果を調べた
  • 結果2:特に変化がない

ABテストは複数の要素を一度にテストしないのが鉄則です。どこを改善すべきか分からなくなるため、あくまで一つひとつテストをしていきます。メイン画像では、オリジナルブランドの商品の方が好印象でしたが、キャッチコピーは変化がありませんでした。つまり、メイン画像を改善すべきであることが分かりました。

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まとめ

「ABテスト」はWebサイトやインターネット広告などの改善手法で、2パターンのうり、どちらが良いかを訴求するものです。仮説を立てた上でテストを繰り返し行うのがポイントですが、テスト結果は必ずしも正しいとは限らず、改善したことで逆に売上が落ちてしまうこともあります。

自社ECサイトは完成して終わりではないため、小さなABテストを繰り返し行い、改善していきましょう。

 

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