Amazonの手数料を紹介!出品・販売手数料やFBA手数料をまとめて解説

category :  EC売上UP

update :  2023/03/10(金)

staff :  nakahara

Amazonにおける出品・販売には、サービスを利用するために基本必要となる利用料に加えて、販売手数料、さらにAmazonが提供するサービスを使用した際の手数料など、条件によってさまざまな料金がかかってきます。

出店を検討する際に、具体的にどのくらいの手数料になるか確認する必要があるでしょう。ここでは、基本料や販売手数料、FBAの料金の仕組みから実際にかかる費用まで詳しく紹介・解説します。

Amazonで出品・販売する際の手数料の仕組み

Amazonで出品・販売する際の手数料の仕組み

 

Amazonで出品・販売を行う際には、出品用アカウント利用時の基本料に加えて、商品購入ごとの販売手数料も発生します。選んだ出品プランごとに料金が違い、また、販売したい商品の種類や発送代行サービスを使用する場合など、出品者によってかかってくる費用が異なります。

Amazonに出店・出品する際にかかる手数料(プラン料金)

Amazonへ出店・出品する際の基本的な料金は、出品プランによって異なります。「小口出品」「大口出品」の2つのプランがあり、それぞれ料金は以下のとおりです。

項目

小口出品

大口出品

月間登録料

無料

4,900円 / 月

基本成約料

100円 / 回

無料

大口出品の場合には月額4,900円の費用がかかり、小口出品の場合には購入が確定するごとに一回100円支払います。Amazonで実際に販売される個数が月に50点を超えるようであれば、大口出品の方がお得です。個人や小規模のビジネスの場合には、小口出品を選ぶのがよいでしょう。

Amazonで販売する際にかかる手数料

Amazonで販売する際にかかる手数料

Amazonにおいて商品販売を行った際、基本となる料金にプラスして以下に表記している手数料が発生します。

  • 販売手数料
  • 成約料
  • 大量出品手数料

それぞれ詳しく説明します。

販売手数料

販売手数料とは、商品の販売価格に対し発生する料金で、料金は販売価格によって異なります。商品カテゴリごとに利率が決まっており、主な販売手数料は以下のとおりです。

カテゴリー

販売手数料 / 最低販売手数料

本・CD・レコード

15% / なし

AV機器&携帯電話・カメラ・パソコン・周辺機器・楽器

8% / 30円

スポーツ&アウトドア・カー&バイク用品・おもちゃ&ホビー           

10% / 30円

TVゲーム・PCソフト

15% / なし

文房具・オフィス用品・ホーム(インテリア・キッチン)・ホームアプライアンス        

15% / 30円

大型家電

8% / 30円

DIY・工具・産業・研究開発用品

15% / 30円

成約料

本やCD・DVDといったメディア商品を販売する場合は、上記の販売手数料とは別途で成約料を支払う必要があります。料金は以下のとおりです。

カテゴリー

販売手数料 / カテゴリー成約料(日本)

15% / 80円

CD・レコード         

15% / 140円

DVD     

15% / 140円

ビデオ(VHS)        

15% / 140円

大量出品手数料

大量出品手数料とは、Amazonで出品中のSKU(最小の品数)の数に基づき毎月請求される費用です。その際、本やCDなどのメディア商品はカウントされません。

適用される条件

手数料

SKU数が200万点を超えた場合

0.05円

SKU数が200万点を超えた場合に、各SKUの数に0.05円が上乗せされます。

FBAを利用した販売でも手数料がかかる

FBA(フルフィルメント By Amazon)とは、Amazonが提供する出品者向けの物流サービスです。出品者は商品の在庫をAmazonの倉庫に送るだけで、Amazon側が商品の保管、発送、返品処理すべて行ってくれます。

またそのほかのメリットとしては、商品ページに「Amazonが発送します」「Amazonプライム対象商品」と表示されたり、検索結果の上位表示が見込めたりするなどがあります。

FBAを利用する場合、Amazon側が保管や発送などの物流に関する作業を代行する代わりに、手数料が発生します。主に、基本のプラン料金に、さらにFBAに関しての手数料が上乗せされる仕組みです。金額は、商品のサイズや重さ、保管期間などによって異なります。

FBAを利用した販売にかかる手数料

FBAを利用した販売にかかる手数料

FBAを利用して販売を行った場合、基本料金にプラスして以下の手数料が必要です。

  • 配送代行手数料
  • FBA在庫保管手数料

それぞれ詳しく紹介します。

配送代行手数料

配送代行手数料とは、購入者への商品発送ごとにかかる費用です。商品のサイズや重さによって料金が以下のとおり異なります。

区分

寸法

重さ

料金

小型

25cm x 18cm x 2.0cm以下

250g以下

288円

標準

35cm x 30cm x 3.3cm以下

100cm以下

1kg以下

9kg以下

318円

603円

大型商品

60cm以下

200cm以下

1kg以下

40kg以下

589円

1,756円

特大型

200cm以下

260cm以下

50kg以下

2,755円

5,625円

FBA在庫保管手数料

FBA在庫保管手数料とは、商品の在庫をAmazonの倉庫に保管する際の保管管理費用のことです。1月~9月、10月~12月で区切られており、金額が変動します。

以下の表の料金に、商品サイズと保管日数をかけたものを算出し、FBAを利用するための手数料として支払います。

服&ファッション小物・シューズ&バッグ以外の商品

期間

小型/標準サイズ

大型サイズ/特大サイズ

1月~9月

5.160円

4.370円

10月~12月

9.170円

7.760円

服&ファッション小物・シューズ&バッグの商品のみ、費用が異なります。

服&ファッション小物・シューズ&バッグの商品

期間

すべてのサイズ

1月~9月

3.10円

10月~12月

5.50円

FBAの利用で発生する手数料・費用もある

FBAの利用で発生する手数料・費用もある

上の章で紹介した手数料のほかに、以下のような「条件によって発生する手数料・費用」があります。利益率の計算の際などに必要となってくるため、適用される条件をよく確認しましょう。

  • 在庫の保管に関する手数料
  • 返品や所有権の放棄に関する手数料
  • 納品・梱包に関する手数料

それぞれ詳しく見ていきましょう。

在庫の保管に関する手数料

Amazonの倉庫で在庫を保管する際、保管期間が1年(365日)を超えると発生するのが長期在庫保管手数料です。長期間商品が売れずに倉庫に保管したままだと、在庫保管手数料のみではなく、さらに長期在庫保管手数料が必要となります。そのため、なかなか売れない在庫がある場合は対処が必要です。

長期在庫保管手数料は、10cm × 10cm × 10cmにつき17.773円を必要な金額として毎月請求されます。

返品や所有権の放棄に関する手数料

売れなかった商品や、一度購入された後に何らかの理由があり返品され、その後再販することも難しい場合、Amazonへ料金を支払って返送してもらう、もしくは所有権を放棄することができます。また、購入者が商品を返品した際にかかる購入者返品手数料があります。

  • FBA在庫返送・所有権の放棄手数料
  • 購入者返品手数料

注意しておきたいのが、2023年3月31日まで服&ファッション小物とシューズ&バックのカテゴリー商品には購入者が必要となる返品手数料を不要とするプロモーションを実施しているため、その間に返品された商品の返品手数料は出品者が支払う必要がある点です。

納品・梱包に関する手数料

納品・梱包に関する手数料としては、納品作業の際、不備があるとみなされた場合に発生する納品不備受領作業手数料があります。FBAへ納品する際、商品の登録を行ってラベル貼りをしたり、規定のサイズ内で梱包・発送したりなどのルールがあり、違反した納品を行うと別途費用が請求されます。

問題の重要度に応じて料金が変わり、具体的には以下のとおり発生します。

問題

軽微

悪化

重大

商品ラベルがありません           

51円    

81円    

81円    

テープでの梱包      

51円    

81円    

81円    

ビニール袋での梱包 

92円    

102円  

102円  

エアキャップでの梱包

92円    

122円  

122円  

FBA手数料の計算は料金シミュレーターで試算することが可能

FBA手数料の計算は、Amazonが無料公開している料金シミュレーターで試算することが可能です。

料金シミュレーター

販売したい商品の情報などを入力すると料金が算出され、「Amazon手数料」「出荷費用」「在庫保管手数料」の3つの項目から金額が確認できます。3つを含む合計額が最終的にFBAを利用するために必要です。

まとめ

Amazonから出品・販売を行う際には、サービス上の基本料金のほか、商品が売れた際には販売手数料も必要です。また、発送作業を代行してくれるFBAを利用した場合、保管のために必要な手数料や、返品や長期利用があった際に追加でかかる費用など、さまざまな料金が発生します。

それぞれ費用がかかる仕組みを理解し、うまく運用できるよう内容をよく確認しておくことが大切です。また、費用がかかる条件が変わることもあるため、Amazonでの出品に関する情報はよく注意して見ておきましょう。

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