Amazonでの販売を成功させるコツとは|出品方法や手数料についても解説!
これから販売ビジネスを始める人は、Amazonでの出品を検討している人も多いのではないでしょうか。Amazonは国内最大手のECサイトであり、かつ出品・審査が簡単なECプラットフォームです。ここではAmazonでの出品方法をはじめ、販売ビジネスを成功させるためのコツやメリット・デメリットを紹介します。
法人も個人も可能!Amazonで行う販売ビジネス
Amazonは利用者数が月間5,000万人以上の国内最大手ECサイトです。Amazonをうまく利用すれば、個人・法人に関わらず、販売ビジネスで成功できる可能性があります。
しかしビジネスを行う際、ただ商品を出品するだけでは簡単には商品は売れません。Amazonを使ったビジネスを検討している人は、ツールのメリット・デメリットをよく確認しておく必要があります。
Amazonで販売するメリット
Amazonで販売するメリットは以下のとおりです。
- Amazonは世界最大のECサイトで、多くのユーザーが利用しています。そのため集客力が高く、販売促進に役立ちます。
- Amazonは物流インフラが整っており、在庫管理・商品梱包・発送を代行する「FBA」というサービスがあります。FBAを利用すれば、指定の倉庫へ商品を送るだけで発送業務などをする必要がなくなります。
- AmazonはほかのECプラットフォームと比較して、初期費用が比較的安いです。取り扱う商品や選ぶプランによっては割安で利用でき、気軽にスタートできます。
Amazonで販売するデメリット
Amazonでの販売には以下のようなデメリットもあります。
- Amazonは販売手数料が高く、商品の価格に対して8〜15%の手数料を負担します。さらに、本やCDなどのメディアを販売する場合は、販売手数料に加えて成約料が15%かかります。
- Amazonのマーケットプレイスは競争が激しく、他社と価格競争が起こる可能性があります。また、楽天など出店型のECプラットフォームと違い、出品型のAmazonでは商品と価格のみで比較されるため、他社との差別化や店の独自性が出しづらいです。
- Amazonに新規で商品を登録する場合、画像や商品名の制約が厳しく出品登録が少々複雑になります。出品規約や登録ルールが突然変更になることもあるため、注意が必要です。
※当社2022年8月実績
Amazonで商品を販売する方法
Amazonに新規出店し商品を販売する際には、出品登録を行い、審査を受ける必要があります。Amazonで商品を販売する方法を、以下の3つのポイントに分けて解説します。
- Amazonで出品・販売する流れ
- Amazonでの出店・販売にかかる手数料
- Amazonで販売する商品の仕入れ方法
Amazonで出品・販売する流れ
Amazonでの出品方法は以下のとおりです。
- Amazon出品用アカウントの取得・登録
- 出品者プロフィールの設定
- 商品登録
- 商品の注文処理・発送
Amazonで出品する際には、通常のAmazonアカウントとは別に、出品用アカウントの登録が必要です。登録には以下の書類が必要になります。
- 有効期限内の顔写真入りの身分証明書(パスポートもしくは運転免許証)
- 過去180日以内に発行された各種取引明細書(クレジットカードの利用明細書やインターネットバンキング取引明細など)
- メールアドレス
- 電話番号
- 銀行口座
登録が完了したら、3営業日ほどで審査が完了します。審査が完了次第、出品に必要な「特定商取引法表示」や「支払い情報」などを入力します。最後に出品したい商品を登録し、注文が入れば商品の発送手続きを行います。
Amazonでの出店・販売にかかる手数料
Amazonで出店・販売するには、手数料がかかります。必要な手数料は以下のとおりです。
- 月間登録料(大口出品の場合のみ)
- 基本成約料(小口出品の場合のみ)
- 販売手数料
- カテゴリー別成約料(本やCDなどのメディアを販売する場合)
Amazonで月50点以上の商品を販売するような大口出品の場合には、月額4,900円の費用がかかります。商品が売れるごとに支払う基本成約料、一回100円です。
大口出品・小口出品に関わらず、商品が販売させる際にかかる販売手数料も発生します。商品カテゴリー別で異なる利率の手数料が発生し、本は15%、大型家電は8%などです。
また、本やCDなどのメディアを販売する場合には販売手数料とは別にカテゴリー別成約料を支払う必要があります。手数料は本、CD・レコード、DVDなどで15%です。
Amazonで販売する商品の仕入れ方法
Amazonで販売できる商品は、本やカメラ、大型家電、食品・飲料、ペット用品などさまざまです。企業が開発した自社製品の販売も可能となっています。
商品の仕入れ方法は主に4つあります。販売する商品をこれから準備する人は、以下を参考にしてください。
- 自社製品の販売
- メーカーからの仕入れ販売
- オリジナル製品の販売
- せどり・転売
自社製品やオリジナル製品を販売したり、メーカーから直接仕入れたりなどをし、販売する方法があります。そういった方法が取れない場合には、安く仕入れた商品を高い値段で売り差額を儲ける、せどりや転売が一般的です。
せどり・転売の場合、商品はディスカウントショップやリサイクルショップなど実店舗で探したり、フリマサイトやオークションサイトなどでも探したりすることができます。Amazonは個人での出品ハードルが低いため、せどり・転売でビジネスを始める際に特に人気です。
Amazonでの販売を成功させるためのコツ
Amazonにただ商品を出品させるだけでは、商品は思うように売れません。これからAmazonで販売ビジネスを成功させる人に、成功するためのポイントをいくつか紹介します。
Amazonでの販売を成功させるためのコツは以下のとおりです。
- 売れる商品の分析・選定
- 顧客獲得の流れを設計
- FBAの利用または自己配送でマケプレプライムの利用
- SEO対策で上位表示させる
- Amazon広告の利用
- 競合他社の価格チェック
それぞれ解説します。
売れる商品の分析・選定
まずは、Amazonで売れる商品を分析・選定します。需要のない商品や人気のない商品を出品しても、購入されず売れ残ってしまうためです。
Amazonには売れ筋ランキングがあり、時期やトレンドで大きく変わるため、定期的に確認しておきましょう。可能であれば売りたい商品の過去の販売個数や価格履歴も確認し、売れる見込みを計算します。
顧客獲得の流れを設計
Amazonで効率よく販売するためには、顧客獲得の流れを設計することが重要です。顧客獲得には、カートボックスを獲得することが有利になります。
同じ商品を複数の事業者が出品している場合、Amazonでは同じ商品ページ内で相乗り出品をすることになります。その際、最もランクの高い出品者がカートボックスを獲得し、商品ページに店舗名が表示されます。カートボックスを獲得できなかった場合は、出品者一覧から探されない限りユーザーから発見されません。
出品者ランクは、大口出品での販売・最安値での販売・出品の実績や評価・配送プラン・在庫数などで判断されており、ランクをあげることで出品者一覧でも上位に表示されるようになります。
FBAの利用または自己配送でマケプレプライムの利用
FBAとは、Amazonが商品の在庫管理・梱包・発送を代行するサービスです。FBAを利用すれば、配送の手間が省けるだけでなく、商品ページに「Amazonが発送します」「Amazonプライム対象商品」と表示されたり、検索結果の上位表示が見込めたりするなどのメリットがあります。また、カートボックスの獲得にも有利です。
Amazonに代行しない自己配送の場合でも、マケプレプライムをつけることにより「Amazonプライム対象商品」の認証を受けることができます。マケプラプライムに参加するには、一定の出荷実績や「お急ぎ便」の提供など、条件がありますが、利用者の信頼獲得や購買率の向上のために利用しておきたい手法です。
SEO対策で上位表示させる
検索エンジンからAmazonで購入するユーザーは多く、Amazonで出品する際にもSEO対策を行うことは必須です。
Amazonでは、商品タイトルや商品仕様、商品説明、商品紹介コンテンツ、検索キーワードを任意で設定することができます。それぞれSEO対策したい検索キーワードに合わせてしっかり記入しましょう。
検索結果で上位表示させるためには、商品タイトルの左側に検索キーワードを配置したり、適度に検索キーワードを設定したりするなどの方法があります。ユーザーからの読みやすさやAmazonからの評価を意識して、適切にキーワードを入れることがポイントです。
Amazon広告の利用
Amazonでは商品を検索結果で優先的に表示させるための有料広告があります。これにより、新商品やまだレビューの少ない商品も検索結果の上位に表示させられるようになっています。
Amazon広告は複数の種類がありますが、クリック時に課金される「スポンサープロダクト広告」がおすすめです。そのほかにはターゲティングに基づいて表示される「スポンサーディスプレイ広告」やブランドの認知を高めることができる「スポンサーブランド広告」があります。Amazon広告以外にも、TwitterやInstagramなどの媒体を利用して商品ページにアクセス数を集めることも有効です。
競合他社の価格チェック
店舗の独自性が出しづらいAmazonでは、価格で商品が比較されることが多く、価格設定が重要になります。そのため、販売を成功させるためには競合他社の価格を確認することが大切です。
Amazonでは常に商品の価格が変動しており、販売中の商品についても大きく相場が変わる場合があるため、出品中でも価格をチェックする必要があります。確認方法としては、価格推移を確認できる便利なツールの使用をおすすめします。「Keepa」「ERESA」「Seller Sprite」「HOW MUCH」などがあり、それぞれ有料版・無料版や使える機能などで適切なツールを選ぶことができます。
まとめ
Amazonは利用するユーザー数が多く圧倒的な集客力を誇るECサイトです。出品者としても初期費用が安く簡単に登録・出品が行うことができる便利なツールとなっています。
一方で、敷居の低さから出品するライバルも多く、Amazonで効率よく販売するためには成功させるためのポイントを押さえておく必要があります。この記事を参考に売れる商品の分析から顧客獲得の流れを設計し、ユーザーに選ばれるためにSEO対策や競合他社の価格チェックなどを行って適切に運用しましょう。
※当社2022年4月実績
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