Amazonの世界シェア|アマゾンの海外の売上や市場を調査
株式会社これからの取締役。 2004年、IT系上場企業に新卒入社。ECサイトのコンサルティング営業に従事。 その後、株式会社これからに創業メンバーとして参画し、取締役就任。 小規模ショップから東証1部上場企業まで、500社以上のECサイト戦略について支援。 自社ECサイト支援で業界トップクラスの実績を誇る。 年間100回以上のECセミナー登壇や大規模展示会での講演多数。 書籍「図解即戦力 EC担当者の実務と知識がこれ1冊でしっかりわかる教科書」(技術評論社)の執筆も手がける。
Amazonは世界の主要各国のEC市場において、高いシェア率を占めています。
日本国内でも売上高や流通総額が、楽天と1,2位を争うECサイトです。
世界におけるAmazonの市場シェア率から、今後のEC市場における潮流の参考にしてください。
Amazonは世界の主要国で市場シェアが高い
世界でEC市場が大きい主要各国のBtoC市場におけるAmazonの市場のシェア率です。
国名 | Amazonのシェア率*1 |
アメリカ | 41.4% |
イギリス | 30.1% |
日本 | 26.2%*2 |
ドイツ | 45.8% |
※1.それぞれの数値はアメリカは2021年、イギリスは2019年、日本は2020年、ドイツは2017年度のもの。
※2.流通総額が3兆2,000億円とした場合の試算
出典:emarketer.com 2020
参考:英国でのeコマース市場シェア
アメリカでは EC 市場で2位のウォルマートが7.2%なので、Amazon が圧倒的なシェア率を誇ります。
Amazonは海外でも強い
Amazonはアメリカ、ヨーロッパ最大のオンライン小売事業者です。
2021年のアメリカの小売市場でAmazonは2位。世界最大の小売業のウォルマートの売上高60兆円に次ぐ規模です。
2019年のヨーロッパのオンライン売上高の9.8%をAmazonが占めています。
ヨーロッパ全体のEC事業で売上高が1位のドイツ発のOttoグループと、2位の英国のスーパーマーケット「Sainsbury’s」はAmazonの8分の1です。
Amazonは中国市場から撤退
米国ではネット通販で約5割のシェアを持つアマゾンだが、中国から撤退しています。
ネット通販最大手のアリババ集団び淘宝網(タオバオ)と京東集団の天猫(Tmall)の2強で8割近いシェアを持っています。
その他の中国内のECサイトとの競争が激しく、現地との習慣の違いでAmazonは撤退しました。
※当社2023年10月実績
Amazonは日本のECサイトで売上No.1
Amazonはモール型ECですが、「マーケットプレイス」はAmazonが仕入れ販売するサイトとも考えられます。
その観点で、ECサイトとした場合、国内での売上高はトップです。
Amazonの日本事業の売上高は2兆5,378億円です。小売業ではイオン、セブン&アイ・ホールディングスに次ぐ3番目の売上規模です。
日本ではAmazonと楽天の市場シェア率は互角
Amazonと楽天の国内の流通総額はほぼ同額だと推測されています。
ただし楽天の場合は、グループ全体の流通総額です。そのため楽天トラベル、楽天ブックスなどの流通額も含まれています。
そのため物販ECのみで考えると、Amazon の流通総額が大きいと思われます。
参考:楽天プレスリリース
※当社2023年10月実績
Amazonは今後も世界のEC市場や小売業で大きな存在感
2019年度、Amazon は世界の小売業の中でも第2位です。もはやEC市場のみならず、小売業界でも非常に大きな存在となっています。
Amazonがこのランキングに登場した2015年以降、毎年順位を上げてきました。
さらにAmazonは毎年、増収増益です。常に右肩上がりで成長し続け、世界のEC 市場を牽引してると言えるでしょう。
Amazonの2022年の第1四半期(1~3月)の決算によると、売上高は前年同期比7%増の1164億4400万ドルです。
売上は堅調に伸びており、今後も成長し続ける見込みです。
Amazonは国内総生産(GDP)で上位20か国のうち、すでに14か国へ進出しています。
そして、世界各国の市場ですでに大きなシェアを持っているため、急激な成長は見込めないとされています。
しかし、世界の主要各国のEC 市場におけるマーケットリーダーであるAmazonの動向は今後も目が離せません。
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