BカートとはBtoB受発注システム!料金や企業が導入するメリットを紹介
「Bカート」は、BtoBに特化したECカートで、BtoBに必要な「価格の管理」「販路の管理」「決済の管理」を効率的に行えるのが特徴です。今回は、Bカートの特徴や、企業に選ばれる理由、料金プラン、導入事例などを紹介します。Bカートの導入を検討している方、IT化にECカートを導入したい方はぜひ参考にしてください。
Bカートとは
出典:Bカート
Bカートは、BtoBを専門としたECカートの1つで、プラットフォームをレンタルして利用するクラウド型のサービスです。
BtoBは取引先ごとに異なる販売価格があるなど取引が複雑で、IT化が進んだ今でもFAXや電話で受発注する企業が少なくありません。しかし、Bカートを導入することで、取引先との受発注処理を効率化でき、企業ごとの複雑な取引条件を設定できるため、IT化・DX化が進んでいる近年、特に注目を集めているシステムです。操作も簡単で、ノーコードできるため専門知識は不要です。
Bカートは2023年4月時点で、小売店などに卸売をしている商社、業者向けに部品を販売するメーカーなど1,500社以上の企業が導入しています。
Bカートの特徴
Bカートは、自社独自のシステムをイチから開発する必要がありません。BtoB専用のSaaSなので導入した即日、から、低価格で使えます。自由度が高く、顧客に合わせた価格設定や販売商品のコントロールなどが可能です。
Bカートを利用すると、BtoBの受発注だけでなく、さまざまな課題を解決できます。具体的には、以下のようなことができるようになります。
- 顧客ごとに商品の価格を設定できる
- 商品を購入できる人を制限できる
- 状況に応じて決済方法を選択できる
- 問い合わせメールに自動で返信できる
顧客ごとに商品の価格を設定できる
Bカートでは、顧客ごとに商品の価格を設定できます。顧客ごとに商品の価格を設定し、掛け率を登録することで、自動的に価格を計算し、担当者の手間を大幅に削減することが可能になります。在庫確認や倉庫への出荷指示もスムーズに行えます。
商品を購入できる人を制限できる
Bカートは、商品を購入できる人を制限できます。顧客ごとに表示する商品を設定でき、販売商品を細かくコントロールすることができるのも魅力です。
購入回数が少ないA会社はこの商品で、長年取引があるB会社にはすべての商品を公開するといった具合に、顧客ごとに購入できる商品を制限できます。
状況に応じて決済方法を選択できる
特別な商慣習が残るBtoBでは、これまでの取引実績や条件によって決済方法を細かく指定することも少なくありません。このような特殊事情を考慮して、状況に応じて決済方法を選択できる機能をBカートは搭載しています。
取引実績にある顧客は掛売に対応して月末締めにする、新規顧客はクレジットカードや銀行振込だけ使えるようにするなど、個別設定ができるのもBカートならではです。
問い合わせメールに自動で返信できる
Bカートは、問い合わせメールを受信すると自動で返信してくれます。商品入荷などの新着情報やメール、メルマガを作成・配信する機能は、BtoB、BtoC問わず、どのECカートにも装備されていますが、問い合わせに自動返信できる機能が付いているのは珍しいです。
問い合わせは個々に知りたい内容が異なり、質問に対して具体的分かりやすく回答していないと、顧客に悪い印象を与えてしまいます。Bカートを活用することで、問い合わせに適格に答えてくれるため、業務の手間を省くことができます。
専門的な知識を持っていなくても使える
Bカートの初期設定は非常にシンプルで、複雑なカスタマイズは必要ありません。動画や画像を用いた操作マニュアルも用意されているため、専門的な知識を持っていなくても使うことができるのが特徴です。
Bカートが企業に選ばれる理由
Bカートが企業に選ばれている理由として、BtoBの課題に対応できる機能が豊富にそろっているため、複雑で手間のかかるBtoB業務の効率化につながります。
自社ECカートを構築し、IT化を図るには多額の費用がかかるイメージがありましたが、Bカートだと低価格で始められるため、BtoBのスモールスタートが実現できます。
ネガティブな口コミはそれほど多くなかったのですが、サーバが一時的につながりにくくなる、重くなるという口コミがみられました。掲載できる商品数が3万点なので、もっと増やして欲しいという声や、安価な料金にもかかわらず、必要最低限の機能が備わっているため、カスタマイズできなくても文句は言えない、という声もありました。
※当社2023年3月実績
Bカートの代表的な3つの機能
Bカートには、代表的な3つの機能があります。この機能によって、BtoB業務のクラウド化が一気に加速します。3つの機能についてまとめました。
価格を管理する
Bカートでは、標準機能として取引先ごと(グループ・顧客単位)に、掛け率や単価の設定が行えます。BtoC向けのカートで顧客ごとに販売価格を変えるには、専用の商品ページを立ち上げて販売しなければならないのですが、Bカートでは簡単に設定できます。
さらに、商談価格といった例外的な価格にも柔軟に対応でき、単品・ケース単位での価格、顧客ごとの価格設定など、提示したい価格を提示したい顧客に適格に表示できます。
販路を管理する
Bカートでは、商品の公開範囲を取引先ごとに柔軟に設定できる機能が付いています。
Bカートでは、標準機能として取引先ごと(グループ・顧客単位)に商品の表示・非表示が設定できるだけでなく、商品名は一般に公開するものの、商品画像や販売価格は会員としてログインしないと見ることができないといったWeb上の商品カタログのような見せ方もできるようになっています。
決済を管理する
Bカートは、銀行振込による前払い、代引き、未回収リスクのない外部決済サービスから掛け売りでの受注まで、さまざまな決済方法に対応できます。
要望が多い後払い決済に関して、他サイトは基本的に仕組みがないものが多く、自社で管理する必要があるのですが、Bカートは外部決済サービスの仕組みを利用することで、自社で与信管理をする必要がなくなり、スムーズに取引できます。
Bカートの料金プラン
Bカートの料金プランは以下の通りです。
プラン |
月額料金 |
商品数上限 |
会員数上限 |
ライト |
9,800円 |
500件 |
50社 |
プラン10 |
19,800円 |
1,000件 |
1,000社 |
プラン30 |
29,800円 |
3,000件 |
3,000社 |
プラン50 |
39,800円 |
5,000件 |
5,000社 |
プラン100 |
49,800円 |
10,000件 |
10,000社 |
プラン300 |
79,800円 |
30,000件 |
30,000社 |
※料金はすべて税別
※参照:Bカート「料金プラン」
どのプランも初期費用80,000円(税別)が初回のみ発生します。上記プランにはBtoBに必要な機能が標準装備されており、ライトプランだと、月額およそ1万円で始められます。
さらに、営業担当者別に売上実績を管理する営業担当機能、商品や画像などの登録数上限の拡張する機能などのオプション機能もあります。オプション料金は以下の通りです。
内容 |
初期費用 |
月額費用 |
営業担当者機能 |
|
2,000円(1営業者あたり) |
代理店機能 |
100,000円 |
20,000円 |
管理者権限の追加 |
|
2,000円 |
価格・表示グループ数の変更 |
2,000円(1件あたり) |
|
会員情報の項目変更 |
50,000円(1件あたり) |
|
商品情報の項目変更 |
50,000円(1件あたり) |
|
商品サブ画像の追加 |
2,000円(1件あたり) |
|
独自ドメイン |
|
3,000円 |
セキュリティチェックシート回答 |
100,000円 |
|
リダイレクトオプション |
50,000円 |
|
CMS連帯オプション |
50,000円 |
|
受注CSVインポート機能 |
|
10,000円 |
※料金はすべて税別
※参照:Bカート「オプション料金プラン」
30日間の無料トライアルで使い勝手の良さを試してから、導入することをおすすめします。
ネガティブな口コミはそれほど多くなかったのですが、サーバが一時的につながりにくくなる、重くなるという口コミがみられました。掲載できる商品数が3万点なので、もっと増やして欲しいという声や、安価な料金にもかかわらず、必要最低限の機能が備わっているため、カスタマイズできなくても文句は言えない、という声もありました。
※当社2023年3月実績
Bカートを企業が導入するメリット
Bカートを企業が導入するメリットは以下の通りです。
- 業務効率が上がり従業員の負担が減る
- 新たな取引先を開拓できる
- 専門知識がなくても簡単にEC化できる
業務効率が上がり従業員の負担が減る
受発注処理をEC化することで業務効率が向上し、従業員の負担を減らせるのが1つ目のメリットです。従来のアナログ業務と比べて、受発注業務の手間がかからなくなり、業務効率が上がるため、本来取り組むべき業務にリソースを集中する環境を構築できるのが最大の特長です。
これまでの受発注処理では、取引先ごとに契約書を締結し、在庫を確認した後FAXで注文、社内システムへ手入力した後、出荷するといった流れが一般的ですが、業務が煩雑でヒューマンエラーが起きやすい環境でした。
Bカートでは、取引先ごとの情報を登録し、取引先ごとの掛け率や販売価格、決済方法を設定することで、受注と同時に必要事項をデータ化し、業務終了まで同じデータ形式で処理することができます。データ化することで、在庫管理や倉庫への出荷指示も簡単にできるようになります。
新たな取引先を開拓できる
Bカートを導入すると、営業体制を再構築でき、新たな取引先を開拓できます。
営業部門では、新規開拓できない、遠方の取引先のフォローができていない、新規で遠方の顧客を開拓したものの、与信審査で取引できないことが判明する、といった事態が発生しがちですが、Bカートはオンラインで販売できるため、いろんな企業の目に一気に止まりやすくなります。
また、さまざまな決済方法があるため、社内与信などを気にせずに、ターゲット層を広げられます。
専門知識がなくても簡単にEC化できる
クラウド型サービスであるBカートは初期設定も簡単で、専門知識がなくても簡単にEC化できます。月額コストも安く、ECサイトを始めやすいのが利点で、テスト運用から徐々に拡大していきやすいのも支持される理由です。
ネガティブな口コミはそれほど多くなかったのですが、サーバが一時的につながりにくくなる、重くなるという口コミがみられました。掲載できる商品数が3万点なので、もっと増やして欲しいという声や、安価な料金にもかかわらず、必要最低限の機能が備わっているため、カスタマイズできなくても文句は言えない、という声もありました。
※当社2023年3月実績
Bカートの導入方法
Bカートの導入には5つのステップがあります。
- 無料トライアル
- 申し込み
- 本番環境
- 請求書発行
- 入金
無料トライアルで必要な機能を確認し、30日終了後、無料トライアル環境の契約情報ページからプランを決めて申し込みます。申し込み時には、決済方法(マネーフォワードケッサイもしくはクレジットカード払い)と利用するプランを決定します。
申し込みが完了すると、プランに応じて本番環境へ環境が切り替わります。トライアル時のデータは自動的に引き継がれます。
決済方法としてマネーフォワードケッサイを選択した場合、申し込み月の末日に請求書が発行されます。クレジットカード決済の場合は、請求書の発行はありません。期日までに入金を行うことで一連の流れは完了です。
マネーフォワード ケッサイの場合、申し込み月の翌月末が入金期日で、クレジットカード決済の場合は、各クレジットカード発行会社のサービスに応じた期日に引き落としされます。
Bカートの導入事例や評判
Bカート導入事例を紹介します。導入後、企業の課題が導入することで、どう改善したか、参考にしてみてください。
株式会社ゴーゴーカレーグループ|営業フローの効率アップ
株式会社ゴーゴーカレーグループは、カレーの専門商社として国内外を含め約100店舗をチェーン展開するほか、カレーの商品開発や卸販売も手がけています。
近年、コラボ商品などを扱う「外販事業」に注力し、飲食店やカラオケ店などの「プロデュース店舗」に卸しています。従来はFAXや電話で受注対応しており、業務は煩雑で決済業務にも支障を来すようになったことから、ECサイトを立ち上げました。今では、約9割の取引先が、Bカートを使って注文を行っています。
Bカート導入の決め手は、シンプルで最も使いやすいという点、連携している決済サービスによって掛け払いによる未回収リスクをなくせる点です。
以前は与信の基準に満たないなどの理由で逃してしまっていた販売機会をカバーできるようになり、以前よりも手広く業務に集中することができています。現在は「プロデュース店舗」への新規参入にあたり、Bカートへ案内するだけでよくなり、余分な手間が省けています。
株式会社坂ノ途中|法人販売への切り替えに成功
株式会社坂ノ途中は、BtoC向けに農薬・化学肥料不使用の野菜を詰め合わせたBOXを定期的に宅配していましたが、2016年に「海ノ向こうコーヒー」事業を始め、2019年に法人向けECサイトを立ち上げました。
以前使用していたECカートは、受発注システムが主体で、ブランドのコンセプトを詳細に伝える説明スペースの確保が難しく、課題を抱えていたため、「Bカート」に切り替えました。
「Bカート」は、フリースペースが確保されており、写真やブランドコンセプトを掲載する十分なスペースを作れるところが魅力です。現在では、受注件数が増えていても当初と変わらない人数で対応できるようになっています。
管理画面の操作が容易だったことに加え、顧客のステータス管理について必要な項目を追加できる機能が充実しており、発送ミスが軽減されました。
株式会社キッズエンターテイメント|取引先が一気に拡大
株式会社キッズエンターテイメントは、子ども向け輸入玩具や雑貨などを扱う卸売会社です。取引先のフォローができていなかったため、2016年にBtoB専用のECサイトを立ち上げました。現在では、ベビー用品店や専門店、雑貨店、アパレル店など、さまざまな業種が会員登録しています。
「Bカート」を導入した決め手は、取引条件を企業ごとに設定できる点です。要望に応えられるのが「Bカート」以外にありませんでした。
遠方の取引先とも、Bカートの画面を通じて説明できることから、電話などでは伝えられない情報を的確に伝えることに大きなメリットを感じています。ECサイトで毎月キャンペーンを行うなど、標準装備されている「メルマガ配信機能」を活用し、会員との接点を増やしています。
年に一度発行する商品カタログも、頻繁に変わる商品デザインやパッケージをWEBサイトの写真を差し替えるだけでリアルタイムの対応ができるようになりました。
まとめ
BカートはBtoB専用のECカートで、取引先ごとに設定を変える必要がある「価格の管理」「販路の管理」「決済の管理」を効率的に行えるのが特徴です。Bカートを導入すると、必要最低限の機能がそろったECカートをお手頃な価格で始められるのが魅力です。導入事例のように、電話やFAXで受発注業務を行い、決済業務に負担がかかっている会社、顧客フォローや顧客との接点を増やしたい会社などは、Bカートの無料トライアルをぜひ一度お試しください。
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