Bカートとは|特徴や料金プラン・評判・おすすめの企業を詳しく解説

category :  EC売上UP

update :  2023/05/17(水)

staff :  nakahara

BtoB (企業間取引)には、掛払いなどの商慣習があり、今でもFAXや電話で受発注を行っている企業も少なくありません。そんな中、BtoBに特化したECカート「Bカート」を活用し、業務効率が改善した企業が増えています。今回は、Bカートが支持される理由やメリット・デメリット、料金、評判について紹介します。ECカートの選定に悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

Bカートとは

Bカートとは

出典:Bカート

Bカートは、株式会社DaiがリリースするBtoB向けECカートです。

BtoBの場合、取引先ごとに異なる販売価格があるなど取引が複雑で、現在でも中小企業の多くはFAXや電話で受発注しています。受注したデータを別のシステムに手入力したり、在庫確認を何度もやり取りするなど、煩雑な業務が依然として残っているのも事実です。

BtoB向けECカートは、取引先との受発注処理を効率化でき、企業ごとの複雑な取引条件を設定できるため、受注側・発注側双方に利便性が高いのが特徴です。

BtoC向けのショッピングカートシステムは、企業が消費者に商品・サービスを提供するもので、複雑な取引条件を設定することを前提としていないため、企業間取引ではBtoB専用のECカートを使う必要があります。

BtoB専用SaaSであるBカートは、インターネット経由で使えるクラウドサービスで、ソフトウェアをパッケージで購入する必要も、自社独自のシステムを一から開発する必要もありません。Bカートは2023年4月時点で、小売店などに卸売をしている商社、業者向けに部品を販売するメーカーなど1,500社以上の企業が導入しています。

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Bカートで主にできること

Bカートで主にできること

BtoBに特化したECカートであるBカートを使うと、主に以下のことが可能になります。

  • 取引先ごとの「価格」の管理
  • 取引先ごとの「販路」の管理
  • 取引先ごとの「決済」の管理

「価格」「販路」「決済」それぞれの管理にBカートがどのように役立つのかをみていきます。

取引先ごとの「価格」の管理

BtoBでは商慣習として、同じ商品でも取引先との関係によって、商品の販売単価や送料などを違える形を採用しています。

たとえば、取引先でない企業には通常価格、通常の取引先は通常価格の8割の卸価格、お得意様へは通常価格の5割の卸価格といった具合です。また、商品ごとでも掛け率が変わり、一定の個数以上で割引価格を適用する、セール期間中にキャンペーン価格にするなど、価格は変化します。

複雑な「価格」の管理も、ECシステムで管理するとリスクを減らせます。BtoCで顧客ごとに販売価格を変えるには、専用の商品ページを立ち上げて販売する必要があるのですが、BtoB向けのBカートでは、標準機能として取引先ごとに商品の価格を設定できます。

取引先ごとの「販路」の管理

BtoBでは、誰にでも同じ商品を提供するわけではありません。

たとえば、初めての取引先には5商品だけに絞って提供し、お得意様には全商品といったように提供する商品を変えることも、実店舗やECカート、取引先からの紹介など、販路ごとにも提供する商品の範囲に変化を付けることもあります。

Bカートでは、商品の公開範囲を取引先ごとに柔軟に設定できる機能が付いています。商品名は一般に公開するものの、商品画像や販売価格は会員としてログインしないと見ることができないといったWeb上の商品カタログのような見せ方ができるのはBカートならではです。

取引先ごとの「決済」の管理

BtoCの場合、商品を購入するとすぐ支払いに移るのですが、BtoBだと、取引件数や金額が大きいため、決まった期日にまとめて支払う、後払いシステムを採用しているのが一般的です。取引企業間の信用に基づく掛払いが商慣習として残っているため、与信管理や支払い遅延の確認など、定期的に行う必要もあります。

Bカート特有の「決済」管理として、新規の取引先には銀行振込による前払い・代引き・未回収リスクのない外部決済サービスなどで決済を行なってもらう一方で、取引実績のある既存の取引先には売掛で受注する、といった取引先ごとに異なる支払い方法を設定して管理することが可能です。

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Bカートの料金プラン

Bカートの料金プランは以下の通りです。

プラン

月額料金

商品数上限

会員数上限

ライト

9,800円

500件

50社

プラン10

19,800円

1,000件

1,000社

プラン30

29,800円

3,000件

3,000社

プラン50

39,800円

5,000件

5,000社

プラン100

49,800円

10,000件

10,000社

プラン300

79,800円

30,000件

30,000社

※料金はすべて税別

※参照:Bカート「料金プラン」

全プラン共通で80,000円(税別)の初期費用が別途必要となります。Bカートのプランは商品数と会員数に応じて選びます。最低金額は月額9,800円(商品数500、会員数50)です。月額料金は、商品数と会員数に比例して高くなるため、大規模なECカートを構築する場合には、高価格帯になることもあります。

契約後は上位プランへの移行だけできるため、現時点で商品数や会員数が少ない場合は、下位プランから始めるのがおすすめです。30日間の無料トライアルもあり、使い勝手の良さを一度試してみてもいいかもしれません。

 

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Bカートを利用するメリット

Bカートを利用するメリット

Bカートを利用すると、BtoBの受発注だけでなく、さまざまな課題を解決できます。具体的には、以下のようなメリットがあります。

  • 業務効率化を実現できる
  • 営業体制を再構築できる
  • テレワークに対応できる
  • BCP対策を構築できる
  • 社内発注を円滑にできる

従来の業務の問題点を洗い出し、Bカートに搭載した機能を使うことで、どのような課題を解決できるかを具体的に紹介します。

業務効率化を実現できる

受発注処理をEC化することで業務の効率化を実現できるだけでなく、本来取り組むべき業務にリソースを集中する環境を構築できるのが最大の特長です。

これまでの受発注処理では、取引先ごとに契約書を締結し、在庫を確認した後FAXで注文、社内システムへ手入力した後、出荷するといった流れが一般的ですが、業務が煩雑で、ヒューマンエラーが起きやすい環境です。さらに、BtoBはほとんどが掛払いのため、金額不足や未払いなどによって後から督促しなければならないこともあります。

Bカートには小口取引をまとめる機能が付いています。CSVインポート機能で取引先ごとの情報を登録し、取引先ごとの販売価格を設定することで、受注と同時に必要事項をデータ化し、業務終了まで同じデータ形式で処理することができます。在庫確認や倉庫への出荷指示もスムーズに行えます。

Bカートは外部の決済サービスと連携し、請求業務をアウトソーシングすることも可能です。決済方法を個別設定する機能があるため、未払いが発生した取引先のデータをピックアップして、外部の決済サービスに送ります。督促業務をアウトソーシングすることで、精神的負担から開放され、受注した注文はすぐに出荷できるようになります。

営業体制を再構築できる

営業担当の人数が少なく、既存の取引先の受注対応で手が回らない企業も多いことでしょう。Bカートを導入すると、営業体制を再構築し、売上拡大が望める環境作りに役立ちます。

営業部門では、新規開拓できない、遠方の取引先のフォローができていない、新規で遠方の顧客を開拓したものの、与信審査で取引できないことが判明する、といった事態が発生することも考えられます。

Bカートは商品入荷などの新着情報やメール、メルマガを作成・配信する機能、決済サービスと連携する機能があります。

新着情報やメールを簡単に作成・配信する機能を使うと、既存顧客への対応がスムーズに行うことができ、その分新規顧客の開拓に尽力できます。遠方の顧客には、ECでコミュニケーションを取るだけでなく、メルマガを定期配信することで、連絡が密になります。与信管理業務や請求業務は、連携した外部の決済サービスに任せることで、これまで断っていた小口取引も対応できるようになります。

テレワークに対応できる

Bカートを導入すると、テレワークや在宅勤務で働くことも可能です。働き方が改善されると、新規採用でアピールすることができます。

電話やFAXで受発注業務を行っていると、出社する必要があり、対面営業しか行っていないと、コロナ禍のように対応できなくなることも考えられます。しかし、Bカートを導入すると、すべてネット上で行えるようになるため、テレワークや在宅勤務も可能です。

Bカートには、Web上で受注処理できる機能、倉庫関連システムと連携する機能、新着情報管理機能が付いています。ECサイトで受注するため出社する必要はなく、倉庫関連システムと連携することで、配送会社からの出荷できるようになり、無駄な移動時間が省略されます。さらに、Web集客を行えるようになったことで、対面営業より、新規開拓の効率がアップします。

BCP対策を構築できる

BCP(Business Continuity Plan)対策とは、災害などの緊急事態が発生したとき、損害を最小限に抑え、事業の継続や復旧を図るために企業が作成する事業継続計画をいいます。Bカートを導入すると、BCP対策を構築しやすくなるのもメリットです。

有事の際、社内サーバにシステムがインストールされていると、社外からアクセスできないため、円滑に業務を遂行することができなくなります。また、紙で印刷した請求書を発行するために、危険を冒してまで出勤するのはリスクが高く、従業員が危険にさらされることもあるかもしれません。

Bカートはクラウド上に業務フローが構築されているので、場所を問わず業務が行えるため、出社する必要はありません。外部のクレジットや決済サービスとの連携によって、請求書の発行業務をアウトソーシングすることも可能です。

社内発注を円滑にできる

Bカートは社内発注を円滑に行える機能が付いています。

電話やFAXによる注文を受けていると、ヒューマンエラーや勘違いなどで業務が滞ってしまうリスクがあるのですが、クローズドサイト機能を使うと、ログインしないと何も閲覧できない会員専用サイトとして使うことができます。社内発注にこの機能を使うことで、限られたメンバーとだけ情報のやり取りすることが可能です。

さらに、受注一覧ページで選択した受注情報をCSV形式でダウンロードすることができます。ネットから発注してもらうと、受注情報がデータ化されるため、データを入力し直す手間もなく、処理が1回で済むため業務時間を短縮できます。

Bカートを利用するデメリット

Bカートを利用するデメリットは見つからないのですが、Bカートに限らず、BtoB取引をEC化することに関して、下記のデメリットが挙げられます。

  • システムの維持管理にコストがかかる
  • デジタルマーケティングの習得に時間がかかる

システム導入すると、ランニングコストがかかりますが、効果的に使いこなすことで、コストを回収できます。導入した場合、操作方法や手順を覚える必要はありますが、年配の方でもすぐ習得できるのがBカートです。

システムの維持管理にコストがかかる

Bカートはクラウドサービスなので、初期費用は不要ですが、システムの維持管理にどうしてもコストがかかってしまいます。Bカートの場合は料金プランが多岐にわたるため、商品数と会員数が現時点で少ない場合、月額料金はそれほど高額にならずに済みます。会社の規模や顧客の数に合った費用を投下できるため、合理的な維持管理を行えます。

また、コストに見合った以上に積極的に活用することで、「コストの最適化」が実現できます。

デジタルマーケティングの習得に時間がかかる

年配者が多い会社だと、デジタルマーケティングの習得に時間がかかる場合があります。

Bカートには、「メールマガジン配信機能」「アンケート機能」などマーケティングに有効活用できる機能が備わっていて、操作するのはそれほど難しくありません。デジタルマーケティングの知識があまりなくても、使い続けることで知識が増え、活用することが可能です。

Bカートの口コミ評判

Bカートの口コミ評判

Bカートの口コミ評判から、ポジティブな口コミ3件、ネガティブな口コミ3件を集めました。

ポジティブな口コミ

Bカートのポジティブな口コミです。

BtoBの注文をネット上で一括受注ができるようになると、運用上の大幅なコスト減になります。
また、他システムとの連携も対応しているため、今後のシステム構築の選択肢が広がることも有難いです。
サポートセンターも電話がつながりやすい点も大きな安心感につながっています。
BtoBカートを導入する上でBカートを選択する事は多くの中小企業の課題解決につながるかと思います。
引用:(ITreview

さまざまなASPを比較検討しましたが、Bカートは圧倒的に初期費用も維持費も安く、かつ必要機能がそろうことで選びました。
Bカートは基本機能をおさえた上で、API連携が充実しており、APIで外部システムと連携させることで、自社事業に親和性の高い、実用的な仕組みを構築することができます。
引用:(ITreview

とにかく月額が安く始めやすい。
管理画面も直感的で、商品画像さえあれば数時間でサイトが立ち上がる。
掛け率の管理や請求、配送管理などの機能もほとんど網羅。
最初の構築業務・費用負担が少なく始められるのがよさで、お客様にも勧めやすい。
引用:(ITreview

 

システムの月額料金の安さ、管理画面の操作のしやすさ、多様な外部システムとの連携などを高く評価する口コミが多くみられました。安価で使えるECカートなのに必要機能が充実していることに対して驚きに似た声もありました。サポートセンターに電話がつながりやすい点も大きな安心材料になっているようです。

ネガティブな口コミ

Bカートのネガティブな口コミです。

一時的に分析ツールが組み込めなくなったりすることがあり、社内業務に支障が出ましたので事前に連絡をいただくなど情報開示をお願いします。
引用:(ITreview

不満は特にありませんが、毎月のバージョンアップがあるので、常に改善が期待出来ます。
ただ、掲載出来る商品数が3万点までのため、今後大きなプランも出来ればいいなと思っています。
引用:(ITreview

各種帳票出力機能は備えているのですが、送信する機能がカート内にないので、別途メールや紙で送る必要があるので、改善していただけるとありがたいです。
引用:(ITreview

 

ネガティブな口コミはそれほど多くなかったのですが、サーバが一時的につながりにくくなる、重くなるという口コミがみられました。掲載できる商品数が3万点なので、もっと増やして欲しいという声や、安価な料金にもかかわらず、必要最低限の機能が備わっているため、カスタマイズできなくても文句は言えない、という声もありました。

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※当社2023年3月実績

Bカートの導入がおすすめの企業

Bカートの機能やメリット・デメリット、口コミ評判を分析すると、Bカートを導入するのに向いている企業像が浮き彫りになってきました。向いている企業は以下の通りです。

  • 受発注業務による時間外労働が慢性化している企業
  • ECカートを初めて使う企業
  • 営業部門で新規顧客を開拓したい企業
  • 維持管理費を安く抑え、高いパフォーマンスを望む企業

電話やFAXで受発注業務を行い、時間外労働が慢性化している企業はBカートの無料トライアルをぜひ一度お試しください。ECカートを初めて使う企業、安く始めてみたい企業などにも向いています。必要最低限の機能がそろったECカートを安く導入し、受発注業務など課題を抱えている企業にBカートはピッタリといえるでしょう。

まとめ

BtoBに特化したECカートは、市場規模が拡大傾向にあり、導入の必要に迫られる企業がますます増えることが予想されます。

Bカートは必要最低限の機能が搭載され、安価に始められるBtoB専用SaaSで、カスタマイズはできませんが、開発コストや納期を最小限に削減できます。無料トライアルがあるため、受発注業務や営業部門に問題を抱えている企業、ECカートを安く導入したい企業はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

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※2022年7月18日現在

 

 

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