代引きとは?着払いとの違いや郵送会社ごとの手数料の比較も紹介

category :  EC売上UP

update :  2021/01/21(木)

staff :  yamada

荷物を受け取る際に代金を渡す代引き。その後、どういうフローをたどって販売者の元に入金されているのか、気になるところですよね。

ECサイト・ネットショップの決済方法の1つである代引きについて解説します。意外と知らない「着払い」との違いや代引きのメリット・デメリット、お金の流れを把握していきましょう!

代引きとは?

着払いとの違い

代引きとは、代金と荷物を引き換えることです。宅配業者が荷物を運んで来たら「商品の代金」を支払い、荷物を受け取ります。

着払いとの違い

着払いは代引きと同じく、宅配業者に荷物と引き換えにお金を支払いますが、支払う対象が異なります。

代引きでは「商品」に対してお金を払っていましたが、着払いでは「配送料」に対してお金を払うことになります。

代引きのメリット・デメリット

代引きのメリット・デメリット

代引きには差出人側、受取人側それぞれにメリット・デメリットが存在します。デメリットは双方に代引き手数料がかかること。しかし、集金の手間がないことや現金での決済ができる点ではメリットも多い、決済方法と言えるでしょう。

メリット

差出人の得られるメリットは、「請求・集金の手間が省けること」と「支払い拒否及び持ち逃げの可能性が低くなること」です。

受取人においては、「荷物を受け取ってから支払いをする安心感」と「クレジットカードを持っていない人でもOK」といった点がメリットでしょう。

差出人

代金請求や集金の手間がなくなります。また、荷物の受け取り拒否は考えられますが、配達業者と対面で受け渡しを行うため、支払い拒否や持ち逃げの可能性は低くなります。

受取人

受取人のメリットは2つあります。

1つ目は「支払い後に荷物が届かない」といったトラブルを避けることができる点です。商品を受け取ってから支払うため、だまされる心配もありません。

2つ目は「クレジットカードがなくても決済できる」点です。現金対応しているため、クレジットカードを持っていない人でも商品を注文することができます。

デメリット

両者とも代引き手数料がかかるのは、デメリットと言えるでしょう。また、受取人においては、現金を用意しておかなければいけないといった点もデメリットとして考えられます。

差出人

代引きサービスを利用する必要があるため、差出人にも代引き手数料がかかります。手数料は数百円程度ですが、回数が多くなると当然金額も膨れ上がります。

受取人

受取人におけるデメリットは「現金を用意する必要があること」と、「代引き手数料かかること」です。

宅配業者によっては、クレジットカードでも対応しているようですが、代引きの基本は現金対応です。そのため、現金を用意しておく必要があります。もし、手持ちがない上に宅配業者がクレジットカードに対応していない場合は、再配達をお願いすることになります。二度手間となるため、現金は必ず用意しておきましょう。

また近年、配送料の値上がりが話題になったのも記憶に新しいでしょう。受取人は、配送料に加えて300~500円の代引き手数料を払うことになるため、商品代以外の出費が痛いところと言えます。

代引きで郵送物を送る方法(差出人が個人の場合)

個人が代引きで商品を送る時は郵便局に持って行きます。窓口に行って、専用ラベルに必要事項を記入しましょう。

郵送物を持って郵便局の窓口に行く

送りたい荷物をもって郵便局の窓口に行きます。

代金引換用ラベルに必要事項を記入して申し込みをする

代金引換の専用ラベルに必要事項を記入して申し込みをします。荷物の行き違いや不測の事態に備えて、必要事項は必ず記入するようにしましょう。

届け先の住所・氏名・電話番号

届け先の住所・氏名・電話番号を記入します。電話番号は任意になりますが、何らかの理由で配達が行えなかった場合に、電話連絡することがあります。そのため、不測の事態に備えて、電話番号も記入しておくと安心です。

差出人の住所・氏名・電話番号

差出人欄にも住所・氏名・電話番号を記入します。差出人欄についても、配達できなかった場合の連絡先として郵便局側が必要なため、記入必須です。記載がない場合は配達を断られる可能性があります。

引換金額欄

受取人に支払ってもらう金額を記入します。金額によっては印紙が必要となるため、以下の金額が送金の際に差し引かれます。

引換金額から消費税等を差し引いた額 印紙代
5万円未満の場合 0円
5~100万円以下の場合 200円
100万円を超える場合 400円
(2020年12月時点)

代金を受け取る金融機関口座情報

代引き手数料を引いた金額の振り込みがあるため、金融機関口座の情報も記入が必要です。振り込みには以下の手数料がかかります。

振込金額 ゆうちょ ゆうちょ以外
3万円未満 一律203円 220円
3万円以上 440円  
(2020年12月時点)

発送する商品名・配達希望日・配達希望時間帯

発送する商品が何なのか、また、受取人から配達日時の希望があれば指定します。

セキュリティサービスを利用する場合は「レ」印を記入

商品代金が50万円を超える場合、セキュリティサービスの利用が必要です。利用が必要な場合は「レ」印を記入します。

郵送物が受取人宅に届く

無事に配送されると郵便物が受取人宅に届きます。配達する場所にもよりますが、指定が無ければ最短1日~遅くとも1週間程度で配達されるでしょう。

受取人が配達員に代金を支払う

受取人が荷物を受け取り、配達員に代金を支払います。

入金を確認する

支払い方法に応じた入金日に合わせて入金を確認しましょう。郵便局では、集金払いと立替払いに対応しています。以下のように指名日と支払日が異なってきます。

集金払い 対象期間(締め日) お支払い日
毎月5,10,15,20,25,月末
(うち1回以上をご選択)
締め日後5日または10日
(どちらかをご選択)
立替払い 週払い 土~翌金曜日 翌々水曜日
月払い 毎月20日または月末 締め日から8日後
(2020年12月時点) 引用元:郵便局

代引きで郵送物を送る方法(差出人が事業主・法人の場合)

差出人が事業主や法人の場合は、まず運送業者との契約や入金口座を準備するといった準備が必要です。

準備

準備段階では以下のような手順を踏む必要があります。

・運送会社と契約をする
・入金口座を登録する
・決済代行会社へサービス申込をする

個人で代引きをする時とは違い、運送会社との契約が必要になります。契約に合わせて入金口座を準備して、決済代行会社サービスへの申し込みを行います。

運送会社と契約をする

代引きは運送業者と切っても切れない関係にあるため、運送業者との契約が必要です。「すでに運送業者と契約をしているけど?」といった方は、契約内容を確認しましょう。

運送契約と代引きサービスの契約は別物であるため、運送契約のみの場合は、代引きサービスの契約をしないと代引きは利用できません。

入金口座を登録する

受取人が支払ったお金を販売者に振り込みを行うため、入金口座が必要です。あらかじめ口座を用意しておくと安心です。また、口座を作る銀行によって振り込み手数料が変動します。

さらに契約する運送業者によっても手数料が変わるため、事前に確認しておきましょう。

参考までにヤマト運輸と佐川急便の代引き手数料を記載しておきます。

【ヤマト運輸】

お振込一回あたりの振込み手数料
入金金額 同行扱 同行扱金融機関 他行扱 他行扱金融機関
1万円未満 110 みずほ銀行、三井住友銀行、
三菱東京UFJ銀行、りそな銀行、
埼玉りそな銀行、北海道銀行、
七十七銀行、千葉銀行、第四銀行、
静岡銀行、中国銀行、十八銀行、
西日本シティ銀行
330 左記以外の金融機関
3万円未満 110 440
3万円以上 275 605
(2020年12月時点) 引用元:ヤマト運輸

【佐川急便】

金融機関(ゆうちょ銀行を除く)の場合(電信)

振込金額 三菱UFJ・三井住友(税別) 他行(税別)
1万円未満 100円 300円
3万円未満 100円 400円
3万円以上 300円 600円

ゆうちょ銀行(総合口座)の場合(電信)

振替金額 手数料(税別)
1万円以下 143円
1万円を超え10万円以下 267円
10万円を超える場合 438円
※振込・振替事務手数料には、金融機関の振込・振替手数料を含みます。
(2020年12月時点) 引用元:佐川急便

たかが数百円ですが、塵も積もれば山となるため、利用頻度との兼ね合いも考えて少しでも手数料が安く済む組み合わせを考えましょう。

決済代行会社へサービス申込をする

代引きサービスは、宅配業者が行っているわけではなく、多くは物流企業系列の決済代行会社が提供しています。そのため、宅配業者と契約を結び、入金口座を用意しただけでは代引きサービスは利用できません。

決済代行会社へのサービス申し込みも忘れないようにしましょう。

郵送

郵送~入金までは以下のようなフローをたどります。

1. 購入者が代引きで商品を注文
2. 運送会社に商品を発送してもらう
3. 商品を受け取った購入者が配達員に代金を支払う
4. 運送会社または決済代行会社から代引き金額を受け取る

その後、購入者から受け取った代金を精算して、決済代行会社が指定の費に販売者の口座に振り込みます。

代引きでの郵送でかかる手数料の内訳

代引きで受取人が支払う金額は、商品代のみではありません。代引き総額と呼ばれるもので、その内訳は以下の通りです。

代引き総額(受取人支払い額)=商品代+代引き手数料+送料

上記の内、販売業者に振り込まれるのは商品代になります。しかし、銀行への手数料が引かれて入金されることを覚えておきましょう。

主な郵送会社の代引手数料の比較表

主な郵送会社の代引き手数料は以下の通りです。

商品代金 ヤマトファイナンシャル 佐川急便 Epsilon by GMO
~1万円 300円 300円 360円
~3万円 400円 400円 400円
~10万円 600円 600円 600円
~20万円 900円
~30万円 1,000円 1,000円 1,000円
~50万円 2,000円 1,500円
~60万円 6,000円
60万円以上10万円ごと 1,000加算
(2020年12月時点)

Epsilon by GMOについては月額最低手数料が加算されます。法人の場合は、1,500円、個人の場合は500円です。また、各社とも受取人が荷物の受け取りを拒否した場合にも、決済手数料が発生することを覚えておきましょう。

代引きで受取人が郵送物を受け取る流れ

受取人が郵送物を受け取る流れは、商品を注文してから、配達希望日に荷物を受け取ります。その後、荷物を受け取ったら、代金を支払います。

【差出人側】代引きの疑問

差出人側は、「受け取ってもらえなかったら」「もし匿名での配送を依頼されたら」といった点に不安を感じることがあるでしょう。

受け取り拒否の場合は「購入の意思を確認する」ことが先決です。また、匿名配送は詐欺防止などの観点から運送業者が受け付けてくれません。

受け取り拒否をされたらどうする?

受け取りを拒否されたら以下のような対応を取りましょう。

1. メールで、「商品購入の意思があるかないか」の確認
2. メールで連絡が付かない場合は電話or FAX
3. 1週間ほど待っても連絡が無い場合は注文をキャンセル処理する


受け取りを拒否されて戻ってきた場合、当然ですが送料は差出人持ちです。相手に請求することはできません。運送会社によっては、返送料も追加されるため2倍の送料を支払うことになります。

対策としては、注文受け付け時に送付するメールなどに、「受け取り拒否は、注文のキャンセルになるわけではない」もしくは「代引きをキャンセルする場合は、送料を請求する恐れがあります」等の内容を記載しておくと良いでしょう。

匿名での代引きはできる?

差出人、受取人両者において、匿名での取引はできません。理由は詐欺などの疑いがあるからです。そのため、運送会社では差出人、受取人不明の荷物は対応していません。

Amazonやメルカリなどでは匿名での配送が可能ですが、それぞれの会員登録をする際に個人情報を入力しているはずです。個人間や企業対個人でも匿名での取引は基本的に不可能でしょう。

【受取人側】代引きの疑問

受け取り側が疑問を抱く点は「支払い」と「受け取り」についてではないでしょうか。代引きにおいて現金支払い以外の方法や自宅以外での受け取り可能場所などを見ていきましょう。

現金払い以外の方法でも支払える?

可能です。現金以外では、クレジットカードや電子マネー(主にクロネコヤマト)決済に対応しています。

しかし、「差出人側がカード払いOKの設定をしている場合のみ」です。もし差出人側が「現金のみ」の指定をしていた場合は、カード払いに対応している会社であっても現金でしか対応ができません。

郵送物を受け取るときに領収書はもらえる?

代引きの場合、「送り状の控え」が領収書に当たります。宛名は納品先=受取人の名前で記載されています。

コンビニで郵送物を受け取れる?

コンビニ受け取り自体は可能ですが、“代引き”でのコンビニ受け取りは不可となっています。また、クロネコヤマトではコンビニ受け取りは可能ですが、「クロネコメンバーであること」が条件にあります。

配達時に手持ちのお金がない場合はどうなる?

手持ちのお金がない場合は、現金以外での決済方法があれば対応しましょう。もし、対応できない場合は、受け取り可能日に再配達してもらうことも可能です。

指定した受け取り可能日には必ず現金やクレジットカードを用意して、支払いの準備をしておきましょう。

覚えのない郵送物が届いた場合はどうする?

覚えのない荷物は一旦保留にしてもらい、以下を確認しましょう。

・家族や友人含め、注文の覚えがないか
・注文したけど、忘れていた商品はないか

持ち帰ってもらった荷物はクロネコヤマト、佐川急便ともに最初の配達日から7日間は最寄りの営業所で保管してくれます。心当たりがあるようであれば、再配達依頼をするか営業所に取りに行きましょう。

身に覚えがないようであれば、その旨を配達業者に伝え、返品処理を行いましょう。

郵送物が届いたときに留守の合はどうなる?

代引きに限らず郵送物が届いたときに、留守などで受け取れなかった場合は「不在通知書」が郵便ポストに入っています。

不在通知には「再配達希望日時を連絡するように」といった内容が記載されているので、指示に従い、再配達を依頼して荷物を受け取りましょう。

まとめ

ECサイト決済方法の1つである代引きは受取人から代金を受け取ったら、配送業者が送料や代引き手数料を差し引いて、販売者に入金します。その際、振込手数料も販売者持ちとなるので覚えておきましょう。

また、クレジットカードであればどういったフローをたどるのかも把握しておく方がより、業務への理解が深まります。こちらの記事に詳しい説明があるので、ぜひ読んでみてください。



記事中の参考サイト
・郵便局:https://www.post.japanpost.jp/index.html
・ヤマト運輸:https://www.kuronekoyamato.co.jp/
・佐川急便:https://www.sagawa-exp.co.jp/
・GMOイプシロン:https://www.epsilon.jp/

 

SNSでシェアする