ネットショップを自作する方法|作り方や決済導入について解説

category :  EC売上UP

update :  2022/04/22(金)

staff :  yamada

ネットショップを自作したり、既存のサイトに決済機能をつけて商品を販売する方法はいくつかあります。

しかし、本当にネットショップを自作することが、自身の目的や目標にとって、最適な方法なのか見直すことも重要です。

場合によっては自作しなくとも、安価で手間がかからない方法で、より良いネットショップを作成することができるかもしれません。

この記事では、ネットショップを自作する方法やそれぞれの特徴、自作のメリットとデメリットを紹介します。

自身にとって最適な方法も合わせて検討してみてください。

 

自作できるネットショップのサービス

ネットショップを自作する方法は大きく4つあります。

自作する方法によってカスタマイズできる範囲や、費用、構築期間が異なります。

自社の案件がどのような進め方が最も合っているのか、それぞれの特徴をあらかじめ把握して検討しましょう。

 

自作する
方法
ショップ規模 カスタマイズ性 初期費用 月額料金 構築期間 サービス例
ASP
無料
× 0円 0円 2週間~ BASE
STORES
ASP
有料*
小~中 3,300円~ 5,000円~ 1か月~ カラーミーショップ
makeshop
futureshop

オープンソース 小~大 0円~ 0円~ 2か月~ EC-CUBE
パッケージ 中~大 300万円~ 20万円~ 2か月~

ecbeing
EC-Orange
ebismart

フルスクラッチ 案件による 案件による 案件による 自作のためなし

*ASPとはApplication Service Providerの略です。ネット経由でソフトウェアやアプリケーションを提供する事業者です。事業者によって無料か有料に分かれます。

基本的にはネットショップを自作する際に、カスタマイズ性を求めると費用が高くなり、構築期間が伸びます。

フルスクラッチは既存のシステムやプログラムを活用せず、ゼロベースでショップを構築していく手法です。

4つの方法の中で、最もコストと作業量が多いです。そのため、大手企業が取り入れることがほとんどです。

コストや手間を省くためには、ASPのサービスを利用するのが適しています。

自作できる範囲がほとんどないため、カスタマイズ性が乏しいのですが、既存のデザインテンプレートを活用して、プロが作成したデザインに劣らないショップを構築することが可能です。

ASPを利用したネットショップの構築方法は、コスト・機能・デザイン面・システムの信頼性において、まずはネットショップを構築したい方の要望を満たしてることから最も数多く利用されています。

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既存のサイトに決済機能をつける場合

自身のサイトやブログに、決済機能をつけて商品を販売することも可能です。

この場合、既存のサイトを生かせるため、新たにネットショップを構築する手間を省くことができます。

決済サービスによって、決済手数料や決済手段が異なります。

 

決済サービス 個人事業主
加入
初期費用 月額料金
手数料 決済方式 決済内容 審査期間 入金サイクル
PayPal
Checkout
0円 0円  3.6 %
+ 40 円/件 ~
コード
埋め込み
クレジットカード
デビットカード
1~4週間 即時
SQUARE
オンライン
チェックアウト
0円 0円 3.6%~ メールリンク* クレジットカード 当日~ 翌営業日~
Stripe 0円 0円 1.5%~ メールリンク クレジットカード
銀行
applePay
コンビニ払い

即時 4営業日~
STORES
請求書決済
0円 0円 3.24%~ メールリンク クレジットカード 2営業日~ 1営業日~
メタップス
ペイメント
個別見積り 個別見積り 個別見積り メールリンク クレジットカード
コンビニ払い
ペイジー
WEB口座振替
PayPay
LINE Pay
3週間~ 要問合せ
GMO
イプシロン
0円

1,000円

3.6%~

メールリンク

クレジットカード
コンビニ払い
銀行
後払い
スマートフォン
キャリア決済

3営業日~ 翌月20日~

*メールリンクとは、ユーザーにメールやSNSで送信したURL・QRコードで、オンラインで決済できるサービスです。 サイトに決済機能を実装しなくてもオンライン決済を導入が可能です。

 

主に紹介しているメールリンクの決済方式では、導入における手間に会社ごとで大きな差はありません。

ただし、請求に必要な案内を、決済サービスの管理画面に従って自身で作成することが必要です。

そのため多数の決済が必要になり、手間を省きたい場合は、paypalのように決済機能をサイトに実装する方法が適しています。

ちなみに、WordPressでサイト・ブログを運営している場合なら、プラグインでショッピングカートシステム「Welcart」を追加するだけで決済機能を実装することができます。Welcartの使用は無料です。

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ネットショップを自作する4つの方法

ネットショップを自作する方法とそれぞれのメリット・デメリットを紹介します。

  • ・ASP
  • ・オープンソース
  • ・パッケージ
  • ・フルスクラッチ

ほとんどの小規模から中規模のネットショップはASP型で要件が満たせることが多いです。

ASPの特徴

ASP型の特徴は下記です。

  • ・ネットショップに詳しくない初心者でも作成することができる。
  • ・初期費用や月額料金が安価。
  • ・サーバーの契約やドメインの設定など手間が不要。


ネットショップの作成にかかる手間や初期費用をできるだけ抑えたい業者におすすめです。

ただし、他の方法と比べてカスタマイズ性は低いです。そのため自身でこだわりのデザインで作成したい方には不向きです。

無料のASPでもデザインのテンプレートは数十種類も用意されているため、好みのデザインが見つかることも期待できます。

 

オープンソース

オープンソース型の特徴は下記です。

  • ・自作する場合、初期費用や月額料金が安価になる。
  • ・自由にカスタマイズができる

 

オープンソースで提供されているプログラムは、無料でダウンロードできるので、初期費用を抑えることができます。

ショップは自由にカスタマイズできるため、自身が望む機能やデザインにて構築が可能です。

ただし、構築にはJavaScriptやPHPが使うため専門的な技術が必要であり、構築期間が長くなりがちです。

また、サーバ手配やショップのセキュリティ対策は自身で行う必要もあります。

多くの労力や専門的な技術が必要になることから、難易度は高いです。

ちなみに、国内ではEC-CUBEが提供しているプログラムを利用することがほとんです。

 

フルスクラッチ

フルスクラッチ型の特徴は下記です。

  • ・内製することでサイト全体を自分だちだけで管理できる
  • ・自由にカスタマイズができる

 

他のサイトとはまったく違う、完全オリジナルのサイトを作れるのがフルスクラッチです。

サーバーの手配含めて、ゼロベースの状態からプログラムを設計、ネットショップを完全に自作する方法です。

自分たちが実現したい仕様で構築するため、他システムとの連携しやすいです。例えば、在庫管理のシステムと連携して、機能を充実させることも可能です。

方法はオープンソースと近いですが、ショップの基盤となるプログラム自体も自身で設計して作成することから、難易度はフルスクラッチが高いです。

基本的にはサイトの拡張性もあるため、ショップの成長に合わせた機能の追加やデザインの変更も可能です。

ただし開発やサーバーの保守などのコストが多大になるため、フルスクラッチで導入するのは大手企業がほとんどです。

 

パッケージ

フルスクラッチ型の特徴は下記です。

  • ・中~大規模サイトに必要な機能が揃っている
  • ・自由にカスタマイズができる

ECのパッケージは、ネットショップを構築するための機能がすべて揃っているソフトウェアを購入し、サーバーにインストールして構築します。

中~大規模サイトに求められる機能が揃っており、カスタマイズ性も高いです。

オープンソースとの主な違いは、セキュリティ面やコスト面です。

オープンソースはプログラムを公開していますが、パッケージは非公開です。よってパッケージのセキュリティが強固といえます。

ただし、パッケージは初期費用が高いため、導入の敷居が高いです。

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ネットショップを自作するメリット

ネットショップを自作する主なメリットは、サイトの独自性を生み出すことができることです。

また、既存のサイトに決済機能をつけたい場合、決裁サービスを利用することで、新たなサイトを構築する必要はなくなります。

何のために自作する必要があるのか、要件やコストを精査することをおすすめします。

サイトの独自性を出せる

自作する最大のメリットはカスタマイズ性が高いことです。

自身のショップのイメージを忠実に再現したい場合に向いています。

日に日にネットショップの数は増えているため、競合との差別化は必須です。

ショップや商品のイメージに強いこだわりを持ちながら、ユーザーにとって価値ある情報・商品・サービスを提供することができれば、売上に良い効果をもたらすでしょう。

 

既存のサイトがあれば決済機能をつけるだけで販売可能

すでに商品の紹介しているサイトやページをお持ちの場合、自身で決裁サービスを導入するだけで、商品を販売するが可能です。

決済機能の導入にかかる手間も少ないです。

そのため新たにネットショップを構築するより、コストや手間が省くことが可能です。

ただし、よりネットショップとして売上を伸ばしていきたい場合は、ASPやパッケージなどに備わっている機能を活用する必要があります。

目先の手間やコストだけではなく、ショップとしていかに売上を伸ばしていくかの視点や、どのように運営していくかの施策も予め検討する必要があります。

 

ネットショップを自作するデメリット

ネットショップを自作する主なデメリットは、構築の手間がかかる、ショップの不具合は自分で対応する必要があることです。

また機能面において、運営業務において必要な機能が不十分になりがちなことから、運営業務の負荷が増えたり、売上を伸ばすための施策に制限がかかることが予想されます。

 

手間や時間がかかる

ネットショップを自作するためには、基本的にはHTML・CSS、機能面や操作性などを満たしていくためにはJavaScript・PHPの知識が必要です。

ネットショップのASPであれば、あらかじめ必要なデザイン・ページが既に備わっているため、制作の手間は大幅に軽減されます。

 

ネッショップの運営に必要な機能が制限される

ネットショップのASPには運営に必要な機能が備わっています。例えば、配送管理・在庫管理・顧客管理などです。

これらの機能を活用することで、顧客の満足度を高めるサービス提供が行えるようになります。

自作で機能を開発するこは、コスト面から現実的ではありません。

そのため、運営に必要な機能が不十分で、売上を伸ばすための施策に制限されることが多くなります。

WordPressでも機能を追加することも可能ですが、ネットショップに特化したシステムではないので、機能面や使いやすさで差が生じるでしょう。

 

不具合には自身で対応する必要がある

サイトのシステムエラーや不具合が発生した場合、ほとんどのことを自身で解決する必要があります。

顧客情報も扱うため、システムの安全性や管理方法には注意が必要です。

ネットショップは基本的に24時間稼働しているので、何かトラブルが起きるたびに、対応を迫られることになります。

 

自作が自身にとって最適化な選択か見直しも必要

ネットショップ自作することが本当に自身にとって最適な選択かどうか、情報収集したうえで要件や方法を見直しすることをおすすめします。

自作しようとしたネットショップが、実はもっと手軽にもっと安価に作成できる可能性があるからです。

ネットショッピングがますます盛んになっている現在においては、関連サービスも増えており、わざわざ自作する必要性がなかった、とはよくあることです。

また、ネットショップを作ることが目的ではなく、最終的には顧客にとって安心できるお買い物や利便性を提供して、売上を伸ばすことが求められることがほとんどです。

そのため、顧客に価値を提供するために必要な機能が何か?どんな運営をしたいのか?を考えたうえで、それを実現できる方法を選ぶことが目的を叶えることにつながるはずです。

売れるネットショップを目指すならプロに相談がおすすめ

毎年右肩上がりで成長し続けているネットショップの市場、2020年の調査*では直近10年の平均成長率は8.7%の高い数値となっています。

その代わりネットショップの数も右肩上がりで増えています。無料のASPの代表格であるBASEの店舗数は、2021年9月時点で160万あります。

これだけ数多くのネットショップの中から、自身のショップに訪問してもらい、購入してもらうためにはノウハウが必要です。

ネットショップの構築の目的が自作することではなく、売上を伸ばしたい事業者の方は、事前にネットショップの構築・運営を支援している専門の会社に相談することをおすすめします。

自身の目標や要望を叶えるために、最適な方法が新たに発見できるでしょう。

*公益社団法人日本通信販売協会(JADMA)2021年8年の公表

 

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