化粧品OEMが売れない原因|売れるためにはコツがある!ポイントや対策を解説
化粧品製造のノウハウはないがアイデアがある・できるだけコストを抑えて製造したいといった理由で製品の開発・製造を他者に委託するOEM(Original Equipment Manufacturer)を検討している会社も多いでしょう。
OEMは化粧品販売会社にとって、企業経営戦略の選択肢の1つとして注目されています。
この記事では、化粧品OEMが売れない理由や売れるためのポイントや方化粧品OEMを活用するメリットや注意点についてまとめていますので、化粧品OEMを検討されている方は当記事をご参照ください。
化粧品OEMが売れない原因
「化粧品OEMは売れない」という話しを耳にしてなかなか化粧品OEMに踏み切れない方も多いのではないでしょうか。
実際には売れている化粧品OEMも多くあることもまた事実です。
売れていない化粧品OEMでも売れていない原因を理解し、正しく対策することで売上げを伸ばすことができます。
対策をする前に、まずは自社の化粧品OEMが売れていない原因を知るところから始めるといいでしょう。
【化粧品OEMが売れない原因】
- マーケットや競合調査が不十分
- 製品のターゲットを絞りきれていない
- 他社との差別化ができていない
- パッケージのデザインが商品とあっていない
- OEMメーカーとのコミュニケーションが不十分
- 集客活動が不十分
マーケットや競合調査が不十分
化粧品OEMが売れていないときは、事前に市場調査や競合調査がしっかりできていないことが原因の一つでしょう。
化粧品市場にはすでにたくさんの製品が出ていますので、新規に参入した業者が自社の製品を売ろうと思ったら他社の製品とターゲットやパッケージを差別化することが重要です。
競合調査が不十分である場合には、自社製品と他社製品の違いを消費者に訴えることができず、化粧品OEMの企画がうまくいきにくいでしょう。
製品のターゲットを絞りきれていない
製品のターゲットを絞り切れていない場合にも、製品の売り上げが期待外れに終ってしまうことがあります。
男性と女性では抱えている悩みや好みの傾向が異なりますし、20代と50代ではまた好みの化粧品や化粧品を使う目的が異なりますので、ターゲットが明確になっていないとどのような製品を開発するべきなのかがまず分からなくなります。
万人受けする製品=誰の心にも響かない製品と言っても過言ではありません。
必ずどのような層をターゲットにしたいのか、ペルソナ設定を明確にしておくことがポイントでしょう。
他社との差別化ができていない
化粧品を売るときには、自社製品と他社製品の違いを明確にしましょう。
化粧品市場には大量の製品が溢れていますので、消費者はどの製品を購入するべきか迷ってしまいます。
製品の差別化ができていないと、消費者はすでに売れている有名な商品を購入するでしょう。
化粧品は製品名や外見・宣伝方法などによっても差別化が可能ですが、競合調査に基づいた工夫が必要になります。
パッケージのデザインが商品とあっていない
パッケージのデザインと商品のイメージがあってない場合にも、商品は十分な売り上げを得ることができません。
消費者は化粧品を選ぶ際に製品名や外見のイメージも重視します。
そのため、パッケージデザインへのこだわりが不十分な商品では消費者の購買意欲を刺激することはできないでしょう。パッケージのデザインも製品にあっていることはもちろん、商品のターゲットとなるペルソナにマッチさせることがポイントです。
OEMメーカーとのコミュニケーションが不十分
どのような客層をターゲットにして商品を開発していくのか、などについてOEMメーカーとしっかりコミュニケーションをとりましょう。
コミュニケーションが不十分なままだと、自社がイメージした商品と異なった商品が開発される可能性があり、消費者に製品の魅力を十分に伝えることができなくなります。
商品に用いる成分やパッケージデザインなどについて、OEMメーカーと考えが一致するまで話し合いを重ねて、共同で開発していきましょう。
集客活動が不十分
どんなにいい商品を作っても集客がうまくいっていない場合は、商品を知ってもらえない可能性があり十分な売り上げを確保できません。
集客方法としては従来のテレビや雑誌・新聞などに広告を出す方法がありますが、若年層をターゲットにした商品を宣伝する場合には、SNS投稿や動画配信を通じた宣伝方法が効果的です。
※当社2023年10月実績
化粧品OEMが売れるコツ
実際に売れる化粧品OEMを作るにはどのようにしたらいいでしょうか?
ここでは、商品を開発・販売するにあたって気をつけるべきポインを紹介します。
下記のポイントに配慮しながら商品を開発・販売するようにすれば、売り上げ向上につながる可能性が高いでしょう。ぜひ自社のOEM製品と比較しながら読み進めてみてください。
【化粧品OEMが売れるコツ】
- 商品の企画力・開発力が肝心
- 付加価値をしっかり考える
- 商品の質の高さも大前提!
- OEMメーカーを慎重に選ぶ
- 集客に力を入れる
商品の企画力・開発力が肝心
化粧品OEMの場合、企業側は化粧品に関する専門的な知識は必ずしも必要ではありません。
しかし、企画したい商品のコンセプトは企画側ではっきりと具体的に決める必要があるので注意してください。
下記に商品のコンセプトとしてNGな例とOKな例を示してみました。
コンセプトNG例
- 30代の女性向けの美肌化粧品
- アンチエイジング商品
商品のコンセプトとして、対象年齢・用途を決めるだけでは不十分であり、身体のどの部分に使うかや、どのような香り成分を入れたいかなども明らかにしましょう。
コンセプトOK例
- 30代・女性・仕事と育児の両立で忙しい女性向けのオールインワンアンチエイジング基礎化粧品
- 付け心地がしっとりしていて、アロマ系の香りで癒されるような商品
こうした企業側の要望に応えられる技術力を持ったOEMメーカーを選ぶことも、化粧品OEMを成功させるためにとても重要です。
付加価値をしっかり考える
商品の企画・コンセプトを考えたら、次にその製品の強みを押し出していきましょう。
他の製品にはない強みをアピールすることで差別化することができて、新しい顧客を開拓することに繋がります。
競合製品を購入しているのはどのような人たちなのかをしっかり分析して、購入者の年齢層や悩み・商品の価格や商品を売っている場所などを把握することで自社だけの強みを打ち出すことができるでしょう。
【付加価値のアイデア例】
- 化粧にかかる時間を短縮できる
- 高級感があり、より大人なイメージを出せる
OEMメーカを慎重に選ぶ
化粧品OEMは、実質的に自社とOEMメーカーが共同で製品開発を行うので、自社からのさまざまな要求に応えられる優良なOEMメーカーを探すことも売り上げを向上させるために重要です。
優良なOEMメーカーを選ぶ際に重視するべき点は以下の通りです。
【OEMメーカーの選び方】
- OEMメーカーの得意不得意を確認する
- 自社が求めるだけの技術があるか
- 小ロットから対応しているかどうか
- サポートが充実しているかどうか
はじめにOEMメーカーの得意分野・不得意分野を確認しましょう。化粧品と一言で言ってもかなり幅広いジャンルがあり、一部は衛生用品に分類されるものもあります。
在庫を抱えるリスクを軽減したい場合には小ロットでの注文にも対応できるか聞いておくと良いでしょう。
化粧品は少しの要素で売り上げが大きく左右されまるため、たくさん作ってもまったく売れないというリスクもあります。そのため、少ないロット数で少量を製造・販売して市場の反応を見ながら製造数を増やすと安心です。
また、サポートが充実しているかどうかも大切な判断基準になります。
OEMメーカーによっては化粧品の宣伝・広告に関する知識や市場調査などのノウハウを持っていることもありますので、化粧品販売に慣れていない企業はサポートが充実しているOEMメーカーが安心です。品質管理体制やトラブルへの対応についても質問しておくと良いでしょう。
集客に力を入れる
化粧品市場に参入したばかりの企業でも、集客方法によっては人気商品を生み出すことも可能です。
テレビCMや雑誌・新聞の広告を使った宣伝方法の他に、SNSやオンライン広告による宣伝方法が近年では主流となっています。
ただし常に不特定多数の意見が寄せられる双方向のネット空間では、気が付いたらネガティブな反応が多数、ということにもなりかねません。 そのため、インターネットを利用した広告を運用するにはノウハウとスキルの蓄積が必要です。
ネットショップの集客には「これから」がおすすめです。株式会社これからはウェブサイトを用いて自社製品を販売しようとする企業向けに特化したサービスを行っていて、なかでもネット広告には特に強いため心強い味方となるでしょう。
※当社2023年10月実績
化粧品OEMにはメリットも多い!
化粧品OEMには以下のメリットがあります。
【化粧品OEMのメリット】
- 専門的な知識・技術・ライセンスが不要
- 在庫を抱えるリスクが低い
- 新規参入しやすい
- 化粧品はリピート率が高い
- 容器やパッケージなども一括で委託できる
専門的な知識・技術・ライセンスが不要
化粧品OEMの大きなメリットは、化粧品に関する知識や技術がなくても化粧品を販売できることです。
本来は化粧品を製造するためにはライセンスが必要ですが、この資格を持つOEMメーカーに製造を委託することで企業側はライセンスが不要となります。
専門的な知識や技術が必要な部分はOEMメーカーに頼ることができるので、自社で作る場合と比べて製品の企画から販売までにかかる時間やコストを圧縮できるところも大きなメリットでしょう。
在庫を抱えるリスクが低い
化粧品OEMは、自社開発の場合と比べて在庫を抱えるリスクが低いです。
化粧品は流行の変化が非常に速いので、製品を企画してから販売するまでに流行が過ぎているということも起こりやすいです。
化粧品OEMでは、試作や製造をOEMメーカーに委託することができるので開発期間を短縮でき、流行に間にあった製品を販売することが可能になります。
OEMメーカーによってはロット数を小さくして少量を開発することもできるので、開発した製品が大量に売れ残るリスクをおさえることもできます。
新規参入しやすい
化粧品市場に新しく参入しやすいのも化粧品OEMのメリットです。
化粧品の利用者は自分に合った製品を選ぶときに、使いやすさや効果のほかに見た目や香りなどさまざまな要素を重要視します。
自社製造では困難な要素でも、OEMメーカーによっては製造のノウハウを持っていることがあります。
そのため、製品の特徴を上手に伝えることができれば大手企業の商品に埋もれることなく、製品の個性を利用者層に理解してもらいやすくなります。
化粧品はリピート率が高い
化粧品はリピート率が高い商品なので、一度ユーザーを獲得できれば継続的に安定した売り上げが望めます。
化粧品は生活必需品で消耗品でもあり、美肌効果などが実感できるようになるまでに長期的な利用が求められる、という特徴があります。
なお、詰め替え用の商品など付随商品を販売したり、季節ごとにパッケージや香りを変更したりするなど、ユーザーを飽きさせない工夫も求められます。
その点で、仕様変更の繰り返しにも対応できる技術を持つOEMメーカーと共同開発できるメリットは大きいのです。
容器やパッケージなども一括で委託できる
化粧品のバルク・容器・化粧箱の製造もOEMメーカーに一括で委託することができます。
容器や化粧箱は、中身の成分との相性が非常に重要でときには利用者の健康を左右することもあります。
そのために入念に相性のテストを行う必要がありますが、自社開発の場合は時間や費用が掛かってしまいますが、これらのテストもOEMメーカーが実施してくれます。
そのためはじめて化粧品市場に参入した企業でも、安心して化粧品を売ることができるのです。
※当社2022年8月実績
化粧品OEMの注意点
なお、化粧品OEMには以下のデメリットもありますのでご留意ください。
【化粧品OEMの注意点】
- ブランドイメージを重視する会社には不向き
- 不得意分野を成長させることができない
ブランドイメージを重視する会社には不向き
ブランドイメージを重視する会社には、化粧品OEMはおすすめできません。
その理由としては、OEMメーカーに製造を委託した場合には自社のブランド製品であっても製造者としてOEMメーカーの名前が記載されるからです。
自社のブランドイメージとOEMメーカーのブランドイメージが大きく異なっている場合には、製品のイメージが消費者に伝わりにくくなります。
不得意分野を成長させることができない
OEMでは、自社側もメーカー側も自分の得意分野に集中することになります。
その結果として、自社側は製造の技術やライセンスの取り方などを身につけることができず、OEM側も製品を販売する営業力を身につけることができなくなります。そのため、自社とOEMの協力体制を維持する必要があります。
※当社2023年10月実績
まとめ
この記事では、主に化粧品OEMを検討している事業者向けに化粧品OEMが失敗したときに考えられる理由と化粧品OEMの売り上げを伸ばすコツ・化粧品OEMのメリットと注意点について紹介しました。
自社にあったOEMメーカーを選ぶことはもちろんですが、自社の企画力や集客活動も大切なポイントです。
他社に負けない魅力的な商品が仕上がったにも関わらず、集客がうまくいかない、知名度が上がらないと言った悩みがある場合には、ぜひ「株式会社これから」にご相談ください。
※当社2022年4月実績
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