Shopifyに必要なSEO対策方法とおすすめのアプリ|分析と改善が成功の鍵!
Shopifyで構築したストアを運営するうえで、SEO対策による集客は非常に大切です。しかし、具体的にどのような対策を講じればよいかわからない方も多いのではないでしょうか。ここでは、Shopifyの標準機能を使ってできるSEO対策や、その設定方法を詳しく解説します。さらに、SEO対策に必要な機能を備えたおすすめアプリも紹介します。ぜひ参考にしてください。
Shopifyに必要なSEO対策とは
Shopifyは専門知識や高額な予算がなくてもネットショップを開設できる、手軽なECプラットフォームとして活用できます。しかし、ECサイトを簡単に構築できても、うまく集客できなければ成功は望めません。
ECサイト運営においては幅広い集客方法がありますが、そのなかでも代表的な集客方法が「SEO対策」です。では、SEO対策とはどのような取り組みで、Shopifyでは具体的に何ができるのでしょうか。
そもそもSEOとは?
そもそもSEOとは「Search Engine Optimization」の頭文字で、あるキーワードが検索された場合の検索結果で自社サイトが上位に表示されるよう対策することです。日本語では「検索エンジン最適化」と呼ばれます。
Shopifyの場合、膨大なストアのなかから自社ストアを見つけてもらえなければ売上は見込めないため、検索からの流入を図るSEO対策は不可欠です。
ただし、SEOには100%の正解が存在しないため、対策すれば必ず1位表示されるわけではありません。検索順位を判断するさまざまな要素について、Googleなどの検索エンジン側は傾向を教えてくれるものの、すべてを公開してはおらず、手探りで対策するしかないのです。
shopifyでできるSEO対策
Shopifyには、SEO対策に強い機能がもともと備わっています。Shopifyの機能を活用しながらできる対策方法は、大きく分けて以下の3つです。
- ストア全体のSEO設定
- 各商品ページのSEO設定
- ブログ機能を利用したSEO対策
ここからは、それぞれの対策方法について解説します。
shopifyストア全体のSEO設定の方法
最も簡単なSEO対策は、ストア全体の設定画面でストアのタイトルや、メタディスクリプションを入力することです。設定画面へは、管理画面から「オンラインストア」>「各種設定」をクリックして移動します。
ストアのタイトル
ストアのタイトルは検索結果のプレビューに表示され、検索キーワードの関連商品を探しているユーザーの流入を促す役割を持つ重要な項目です。したがって適当につけるのではなく、SEO対策の観点から考えて設定しましょう。
ストアのタイトルをつけるときは、次のポイントに気をつけてください。
- 文字数は30字程度に設定する
- 他サイトと被らないようにする
なるべく検索に引っかかるよう、タイトルに多くの情報を盛り込みたくなるかもしれませんが、長くても30字程度に設定することをおすすめします。なぜなら、Googleの検索画面で表示される最大文字数が32字で、長すぎると途中で切れてしまうためです。
また他サイトとタイトルが被ると、お互いにとって検索の妨げになってしまいます。社名やブランド名を入れるだけでもよいですが、簡潔なストア説明文などを追加して差別化を図ることをおすすめします。
ストアのメタディスクリプション
メタディスクリプションとは、ストアの特徴について要約した説明文です。直接SEO対策に関係するわけではありませんが、タイトルと共に検索結果に表示されるため、SEOの観点に沿って設定する必要があります。
ストアのメタディスクリプションを設定する際に注意すべきは、次の2点です。
- 文字数は90~120字程度に設定する
- ターゲットに訴求する内容にする
メタディスクリプションもGoogleの検索結果で見える文字数に制限があり、スマホで90字、パソコンで120字程度までは全文表示されます。長すぎると読み手も疲れてしまいますので、必要情報を伝えられる程度に文字数を抑え、強調したい部分を最初に書くといった工夫が必要です。
当然ながら、サイトをわかりやすく説明できるよう内容にも気を配らなければいけません。ターゲットユーザーに興味を持ってもらうために、取扱商品に関するキーワードや、ストア全体のコンセプトを含めるとよいでしょう。
Shopify各商品ページのSEO設定の方法
Shopifyの各商品ページの設定画面からも、SEO対策が可能です。ここからは、次に挙げた4つの項目を設定する方法と押さえるべきポイントを紹介します。
- 商品のタイトル
- 商品のメタディスクリプション
- 商品ページのURL
- 商品画像のALT属性
各商品ページの設定は、管理画面の「商品管理」から編集したい商品を選んで「SEOを編集する」をクリックすると表示される画面から行います。
商品のタイトル
商品のタイトルは、商品自体を検索結果に表示させるために設定します。設定する際は次のポイントに気をつけてください。
- 文字数は30字程度に設定する
- 商品内容が伝わりやすい文言にする
商品タイトルの文字数もストアのタイトルと同じく、Googleの検索結果で表示される文字数を考慮して30字程度に設定します。また、検索した人にひと目でどのような商品か伝わるような文言を記入することが大切です。最低限必要な商品名・ブランド名のほかに、検索に引っかかりやすい関連キーワードを含めておくと、ユーザーの目に留まりやすくなるでしょう。
商品のメタディスクリプション
商品タイトルと一緒に検索結果に表示されるメタディスクリプション、つまり説明文は商品をアピールするうえで欠かせませんので、次のポイントに注意して設定します。
- 文字数は90字程度に設定する
- 商品の特徴・魅力が伝わりやすい内容にする
商品のディスクリプションはスマホとパソコンの両方で全文が表示されるよう、90字程度に設定しておくのがおすすめです。文字数が限られるなかで、種類・サイズ・デザインといった商品の特徴や特に押し出したい魅力についてわかりやすく説明しましょう。
商品ページのURL
商品ページのURLを設定するときも、以下のようなSEOポイントを抑えなければいけません。
- 英数字で設定する
- ページの内容を表したキーワードを入れる
URL設定の基本として、ページの内容を端的に表したキーワードを入れ、ユーザーが何のページを見ているかわかりやすいようにします。その際、必ず英数字で設定してください。日本語のURLは長い英数字や記号に変換される場合が多く、結局はページ内容が伝わりづらくなってしまうためです。
商品画像のALT属性
alt属性は、画像が表示されなかった場合に備えて設定する代替テキスト情報です。また、目の見えない人に画像の内容をソフトで読み上げ、説明するための機能でもあります。
近年では、画像を視覚的に読み込めない検索エンジンに対し、画像に含まれる情報を伝えるために活用されており、SEOの観点からも注目されています。
上位表示を狙うには、検索した人が関心を持ちそうなキーワードを含みつつ、画像内容を簡潔に説明する文章を商品画像に設定してみてください。alt属性の設定方法は、以下のとおりです。
- 管理画面の「商品管理」>「すべての商品」に移動し、編集する商品をクリック
- 商品の詳細ページで商品画像をクリックし、メディアのプレビューページを表示
- 「代替テキストを追加する」をクリックして代替テキストを入力
- 「代替テキストを保存する」をクリック
他の項目と比べて忘れがちですが、商品の情報量やわかりやすさを補強するために重要な設定です。
Shopifyのブログ機能を利用したSEO対策方法
Shopifyに標準搭載されているブログ機能も、SEO対策に役立ちます。より効果的に集客力を高められる可能性がありますので、ぜひ活用してください。
Shopifyのブログ機能は非常にシンプルで、コーディングの知識がなくてもブログ記事の作成・管理が可能です。例えば、以下のような購買意欲を刺激するコンテンツを展開することをおすすめします。
- 商品ページに記載しきれなかった商品情報
- 商品の開発裏話
- 商品の活用事例
ブログ機能を利用すると、自社商品の関連キーワードを織り込んだ記事でサイト内コンテンツを充実させられるため、SEOによる集客が望めるのです。
ブログ記事のSEO対策
ブログ記事の作成自体は簡単とはいえ、記事が読まれてから商品購入に至るまでは長い時間がかかります。記事ができる限りユーザーの目に留まるよう上位に表示させるには、次のようなSEO対策も必要です。
【ブログ機能を使ったSEO対策】
- 商品に関係のあるキーワードを選ぶ
- メインキーワード以外にサブキーワードを組みあせて競合を減らす
- 選んだキーワードはできるだけ文章内で使用する
- 関連記事同士を結びつける内部リンクを設定する
- 必要に応じて外部の公的なリンクと結びつける
- キーワードに対する読者のニーズへ回答できる記事にする
- 画像にalt属性を追加する
ブログ記事が上位表示されれば、自ずと商品への注目も集まりコンバージョン率の向上が期待できます。
ShopifyのSEO対策におすすめのアプリ
Shopifyの機能に加えてアプリを利用すると、さらに踏み込んだSEO対策を行えます。
ShopifyのSEO対策に特におすすめのアプリは、次の4つです。いずれもShopify公式が運営するアプリストアで提供していますので、安心して導入できます。
- SEOマスター
- SEO Manager
- Plug in SEO
- Page Speed Booster
SEOマスター
SEOマスターは、複数ページのタイトルやメタディスクリプションを一括設定・自動設定できるようになるアプリです。
デフォルトでは、商品数が多いと各ページのタイトル・メタディスクリプションを一つひとつ設定しなければならず、膨大な手間と時間がかかります。しかしSEOマスターを導入すれば、全商品のタイトルを「商品名 – ストア名」に変更する自動設定や、メタディスクリプションに対する定型文の一括挿入が可能です。
こちらで紹介するアプリで唯一、日本語に対応しており導入しやすいので、商品数が多いストアの方は利用を検討してみてください。
SEO Manager
SEO Managerは、ShopifyのSEOに関する施策をひと通り網羅しています。代表的な機能は、以下の3つです。
- 対策すべきキーワードの選定
- タイトル・ディスクリプションの最適化
- エラー項目の抽出と修正
Googleサジェストのデータに基づいて、検索ボリューム数の多いキーワードを抽出する機能は、キーワード選定の精査に役立ちます。また、ユーザーに関心を持たせるようなタイトル・ディスクリプションの作成や、404ページ・リンクエラーといったサイト内のエラー項目の修正を代行してくれるのも魅力です。
SEO Managerは、SEOに弱い初心者でも適切な対策ができるようサポートしてくれるアプリです。
Plug in SEO
Plug in SEOは、URLを入力するだけで自社サイトが抱えるSEO上の問題点と、その解決策を提示してくれます。診断結果を参考にすれば、タイトルやメタディスクリプション、ページ読み込み速度などの効率的な改善が可能です。
さらにプランをアップデートすると、次のようなさまざまな機能が利用できるようになります。
- 構造化データ設置のサポート
- 検索エンジンの最新アップデートに対応
- 多言語対応のSEO対策
Plug in SEOは、自サイトの改善点を簡単に分析したい方や、1つのアプリでSEO施策全般を行いたい方におすすめです。
Page Speed Booster
Page Speed Boosterは、ユーザーが次に遷移するページを予測して、あらかじめページコンテンツを取得します。簡単に言い換えると、サイトの読み込み速度を早められるアプリです。
サイトの読み込み時間の長さはユーザーの離脱率に関わるため、遅いと感じる場合は対策しなければいけません。そこでPage Speed Boosterを利用すれば、潜在顧客の取りこぼしを防ぎ、コンバージョン率を上げるのに役立ちます。導入に特別な知識は必要なく、インストールするだけで機能が使えるのも嬉しいポイントです。
SEO対策は試行錯誤が必要不可欠
これまで重要性を強調してきたSEO対策ですが100%の正解はなく、誰もが試行錯誤しながら有効な方法を追求しなければいけません。また一度自社サイトが上位表示されたとしても、評価ポイントやユーザーのニーズ、競合状況などに応じて、すぐに順位が変動してしまいます。
そのため、SEO対策においては分析と改善の繰り返しが非常に重要です。まずは以下のようなツールも使いながら、自社サイトを分析しましょう。
【SEO対策におすすめの分析ツール】
- Google アナリティクス:自社サイトにおけるユーザーの行動を分析する
- Google サーチコンソール:Google検索における自社サイトのパフォーマンスを分析する
例えばGoogle アナリティクスを利用すれば、自社サイトを訪問する人の属性や、コンテンツの閲覧状況がわかり、拡充すべきコンテンツが見えてきます。Google サーチコンソールでは、各ページの検索順位や流入に結びついたキーワードなどを分析することで、改善に役立てられるでしょう。
まとめ
Shopifyでは、ストア全体または各商品ページに関する設定やブログ機能を利用したSEO対策ができ、手軽に集客率アップを図れます。ただし、Googleなどの検索画面の特徴やターゲット層の興味を把握したうえで対策しなければ、大きな効果は望めません。
知識不足は機能拡張アプリや分析ツールで補えますので、SEO初心者の方もShopifyでEC運営する際はサイトの分析と改善を繰り返し、検索順位を上げるために尽力しましょう。
※当社2022年8月実績
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