ShopifyとAmazonの連携方法|それぞれの特徴や違い・連携のメリット・手順
ECサイトをつくるプラットフォームとして、世界中で支持されているサービス「Shopify(ショッピファイ)」。実はECモールの「Amazon」と連携できることをご存知ですか。ShopifyとAmazonを連携すれば、様々なメリットがあります。
今回はShopifyとAmazon、それぞれの特徴を確認するとともに、連携のメリットや具体的な連携手順を解説。さらにShopifyの決済方法としてAmazon Payを導入する方法もご紹介します。
ShopifyとAmazonの違い
ShopifyとAmazonは、ともにグローバルな人気を誇るWebサービスです。
Shopifyは急成長を遂げたサービスのため、Amazonのシェアを奪う懸念から「アマゾンキラー」と呼ばれたこともあります。
ただし、Shopifyが自社ECサイトを作るためのプラットフォームであるのに対して、Amazonはモール型のECサイトです。サービス形態をはじめ、比較すると様々な特徴が異なるため、両者はライバルというよりも共存関係にあると言えるでしょう。
以下、利用者にとってのメリット・デメリットからShopifyとAmazonの違いをまとめましたので、ご覧ください。
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メリット |
デメリット |
Shopify |
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Amazon |
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上記の違いを踏まえて、ShopifyとAmazonそれぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
Shopifyの特徴
Shopifyは2004年に誕生し、2017年に日本でもサービスがスタートした、ECプラットフォームです。世界175カ国、170万以上の店舗で導入されています。
Shopifyで商品を出品するメリット
メリットは独自のECサイトが立ち上げられる点です。
Shopifyには無料・有料のデザインテンプレートが多数用意されており、スムーズな立ち上げが可能。基本機能はシンプルですが、Shopifyアプリを追加することで、必要に応じて細やかにカスタマイズすることができます。
多言語/多通貨決済に対応していることから越境EC(海外展開)に有利で、Amazonをはじめとする様々なWebサービス、SNSと連携可能な点も強みです。
Shopifyで商品を出品するデメリット
デメリットはECサイトの立ち上げと集客がイコールでない点です。
これはShopifyを利用しない多くのECサイトも同様で、サイトを立ち上げたからといって自動的に集客できるわけではありません。広告やSNS展開などを利用した集客戦略は、ECサイトの立ち上げとは別に考える必要があります。
したがってShopifyは、独自のECサイトを立ち上げたくてSNS連携も重視する方や、海外販売も視野に入れている方に向いています。
Amazonの特徴
Amazonは1995に誕生し、1998されたECモールです。世界各国でグローバル展開し、扱う商品のジャンルや点数も非常に多岐にわたります。
Amazonで商品を出品するメリット
メリットはECサイトの立ち上げが不要である点です。
hopifyでは、サービスを利用してECサイトを立ち上げてからの商品出品となるのに対して、 Amazon では簡単な登録だけですぐに商品の出品・販売ができます。
また、Amazonのサイト自体が高い知名度とブランド力を有しているため、特別な広告展開をしなくても、商品が売れる可能性があります。
Amazonで商品を出品するデメリット
デメリットは自社ショップとしての独自性が発揮できない点です。
Amazonでは、サイト内に自社ショップを展開するのではなく、あくまでも「商品のいち出品者」として商品を出品します。
そのためショップの独自性を打ち出すことが難しく、さらに、同一商品に対して他の出品者と常に価格競争する状態となります。
したがってAmazonは、ショップ立ち上げの手間なく、すぐに商品を売りたい方に向いています。
※当社2022年4月実績
ShopifyとAmazonを連携させるメリット
「Shopifyで商品販売しているけれど Amazon にも興味がある」という方もいらっしゃることでしょう。その場合は、別々にサービスを利用するのではなく、両者を連携して利用すると便利です。以下、ShopifyとAmazonを連携させるメリットを詳しく見ていきます。
販売管理を効率化できる
ShopifyとAmazonを連携すると、Amazonで販売する商品の管理がShopifyでできるようになり、販売管理が効率化できます。
具体的にはShopifyの管理画面から、Amazonに出品している商品の価格・サイズ・色といった様々なオプションの変更が可能です。
在庫管理を一括でできる
ShopifyとAmazonを連携すると、Amazonで販売する商品の在庫管理もShopifyでできるようになります。
具体的にはShopifyとAmazonの在庫が紐付いて共有され、一括管理できるようになるため、両方のサービスで常に正しい在庫量をユーザーに表示することが可能です。
ShopifyとAmazonを連携させるための手順
これまで、ShopifyとAmazonの連携は「Amazon Seller Centralのアカウントを作成し、Shopify側でAmazonの販売チャネルを追加する」ことで可能でした。
しかし現在、この連携方法がサポートされていないことがShopifyヘルプセンターに記載されています。
今後、ShopifyとAmazonを連携したい場合は、Shopifyのアプリを利用する必要があります。
例えばAmazon by Codistoというアプリを使用すると、Shopify側でAmazonの注文を受けることが可能です。注文・在庫管理、価格や製品詳細のリアルタイム同期などもできるようになります。
なお、Amazon by Codistoなどのアプリの追加方法は以下の通りです。
- 「Shopifyアプリストア」にアクセス
- 目当てのアプリを探し、アプリをクリックしてインストール
- アプリのリストページにて「アプリを追加する」ボタンをクリック
- 管理画面で「アプリをインストールする」ボタンを押して、アプリの使用を許可
ShopifyにAmazon Payを導入する方法
Amazon Payは、Amazonの登録アカウント情報を利用した決済手段です。Shopifyを利用する際にAmazonアカウントにログインするだけで決済でき、新たなクレジットカード情報や住所登録が不要になることから、ユーザーに高い利便性を提供します。
Amazon PayをShopifyに導入する方法は以下の通りです。
- 申し込みフォームからAmazon Payのアカウント申請をします。申し込みには審査があります。
- Shopifyの管理画面の「設定」に移動してください。
- 決済設定画面に「Amazon Payを有効にする」ボタンがあるためクリックします。
- Amazon Payウェブサイトの指示に従い、情報入力欄へ必要事項を入力します。
- Shopifyストアにて、Amazon Payアカウント(販売事業者用)へのアクセスに同意します。
- 管理画面の決済ページに「Amazon Pay」が表示されます。
また、Amazon Payは日本に拠点と登記がある法人のみが利用可能です。つまり、個人事業者の場合は申し込みできないためご注意ください。また、Amazon Payの申し込みには審査があります。
この他、様々な外部決済サービスが用意された「Shopify」を利用して、Amazon Payを導入する方法もあります。
Shopifyペイメントは各種クレジット決済を含め、Amazon Payほか、Shop Pay、PayPal、Apple Pay、Google Payなどにも対応。です。
まとめ
世界最大規模のECモールであるAmazonは、Shopifyの販売チャネルとしても心強い存在と言えるでしょう。
ただし、これまでの連携方法はサポートが終了したため、今後はアプリを利用して連携する必要があります。
また、ShopifyではAmazonのFBA(フルフィルメント)を利用して商品発送・在庫保管できる「フルフィルメントby Amazon」も利用できますが、こちらも2023年3月いっぱいでサポートが終了するため、ご注意ください。
なお、Amazon Payについては引き続き、導入が可能となっています。
ぜひ今回の記事を参考に、Shopifyの販売チャネル・決済方法にAmazonを加えてみましょう。
※当社2023年10月実績
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