補助金とは|助成金との目的や仕組みの違いをわかりやすく解説します!

category :  EC売上UP

update :  2023/04/12(水)

staff :  nakahara

新型の感染症の流行や世界情勢の変化などによって、助成金や補助金の活用を検討する企業も多いでしょう。

そもそも助成金と補助金は何が違うのでしょうか?似たような意味で同義だと思っている方も多いかもしれません。しかし厳密には使い分けられていることが多く、それぞれ目的や特徴が異なります。

助成金や補助金を申請したいと考えているのであれば違いを知っておくことで、自社が申請すべきはどちらなのか判断しやすくなるでしょう。

ここでは補助金や助成金の基礎知識をわかりやすく説明しながら、両者の違いを紹介していきます。

補助金とは?

補助金とは?

補助金とは、国や自治体から支給される返済不要の給付金です。融資のように担保や保証人が求められるというようなこともありません。ただし補助金は申請できる期間が決まっており、厳しい審査が設けられているため、申請すれば必ずもらえるものではありません。

また申請には申請書の提出が必要ですが、申請書も簡単なものではなく、専門的なノウハウが必要なケースもあります。書類審査に通った後には面接もあり、補助金の申請はハードルが高い上に、採用される可能性は低いものです。

倍率も高いため、採用される可能性の方が低いと思っておいた方がいいでしょう。

補助金の目的

補助金の財源は税金であり、運営元は経済産業省です。

補助金は多くの場合、技術の発展や地域の活性化などの国や自治体が進める政策を企業に後押しすることが大きな目的です。

国や自治体が実施する政策ごとにいろいろな種類の補助金があるため、申請を検討する際は、補助金の目的や趣旨をしっかり理解し、自社の取り組みと内容がマッチしているかどうかを見極めるようにしましょう。

補助金の申請の流れ

補助金は、国の政策内容や補助金の要件と合致している企業であれば対象になり得ます。

ただし何度も説明している通り、審査は厳しいものであるため、要件を満たしているから給付されるというものではありません。採用されるように申請書を作り込む必要があるのです。

【補助金申請の流れ】

  1. 補助金の募集(募集期間は数週間〜1ヶ月程度)
  2. 申請書類の提出(郵送より持参が◎)
  3. 書類審査(書類審査が主な審査)
  4. 面接(書類審査合格者のみ)
  5. 採用の決定(採択通知が郵送される)

補助金の募集期間は短く、数週間~1ヶ月程度しかないため、補助金を利用する際は常に情報収集をし、申請すると決めたら早めに書類の準備に取り掛かった方がいいでしょう。

申請から採択通知が送られてくるまでは、1ヶ月〜半年近くかかることもあります。

予定の日を過ぎても結果が届かない場合は問い合わせることをお勧めしますが、予定日を過ぎていない場合の審査の進行状況の確認はできないので注意が必要です。

補助金を利用するときのポイント

補助金を利用するときには、以下のポイントに注意しましょう。

【補助金を利用するときのポイント】

  • 申請期間が限定的
  • 倍率が高く必ず審査に通るわけではない
  • 支給までに時間がかかる
  • 全額給付されるわけではない
  • 申請には専門の申請サポートを利用するとよい

補助金は原則後払いであるため、自己資金で補助金の要件にあう事業を実施する必要があります。

また採用された後も、さまざまな書類を提出する必要があるため受け取りに時間がかかる点も考慮しておきましょう。そのため補助金を当てにした、無理な資金繰りはしないようにしましょう。

申請書の作成が難しいと感じる場合には、専門の申請サポートを利用するのも一つの手段です。

2023年に申請できる補助金の一例

それでは2023年3月現在、申請できる補助金をいくつか紹介します。

補助金は募集期間は短いですが、さまざまな種類があるため、随時チェックするようにしましょう。

【2023年に申請できる補助金の例】

  • IT導入補助金
  • 小規模事業者持続化補助金
  • 事業再構築補助金

ECサイトの分析ツールやコンサルティング、生産効率をアップさせるようなITツールを導入することで受けられるIT導入補助金はおすすめの補助金です。最大450万円など高額な補助金が支給されるケースもあり、ITツールはどこの企業においても必要を迫られているケースが多いため、この機会に検討するといいかもしれません。

助成金とは?

助成金とは?

助成金とは補助金と同じ、返済不要の給付金ですが、一定の条件を満たすことでほとんどの場合支給されるものです。

補助金のように難しい申請書や厳しい審査もなく、要件を正しく満たしていることが確認できれば支給されます。

種類も非常に多く、条件さえ満たしていれば年に複数の受給を受けることも可能です。

助成金の目的

助成金は雇用保険料が財源で、厚生労働省が運営しています。そのため、助成金は基本的に雇用の確保が最終な目的であることがほとんどです。景気悪化や感染症流行などに伴い、雇用を確保できない・労働環境の整備ができない企業向けに改善を支援するための助成金が多いです。

実際、新型コロナウィルスが流行した際にもいくつかの助成金が実施されていたことは記憶に新しいのではないでしょうか。

助成金の申請の流れ

助成金を支給されるためには申請する必要がありますが、基本的には、実施計画申請と支給申請の2種類の申請が必要であることが多いでしょう。

【助成金申請の流れ】

  1. 助成金の要件にあった実施計画の申請
  2. 実施計画の実行
  3. 支給申請
  4. 助成金支給

補助金と比較すると厳格な審査などはなく、支給申請をして条件に当てはまれば支給されることになります。

あまりに人が殺到すると時間がかかるケースもありますが、申請から支給まで比較的にスムーズに進むでしょう。

助成金を利用するときのポイント

助成金を利用するときには、以下のポイントに注意しましょう。

【助成金を利用するときのポイント】

  • 雇用保険適用の事業主であることが必須
  • 労働保険料を滞納している企業は対象外
  • 雇用の前後6ヶ月間に事業主都合の解雇をした場合も対象外
  • 助成金は種類が多く条件返納も発生しやすいため情報収集は念入りに行う
  • 人気の助成金は早期に受付終了になるケースもある

2023年に申請できる助成金の一例

助成金は補助金以上に種類が多く、各自治体でさまざまな取り組みを行っているケースもあります。

ハローワークや自治体のホームページをこまめにチェックするようにしておきましょう。

以下は2023年に申請できる助成金の一例です。

【2023年に申請できる助成金の例】

  • キャリアアップ助成金
  • 雇用調整助成金
  • 中途採用等支援助成金
  • トライアル雇用助成金
  • 障害者雇用安定助成金

補助金と助成金は何が違う?

補助金と助成金は何が違う?

補助金と助成金は似ており、法的な定義の違いがあるわけではありません。

しかし一般的に、補助金は経済産業省が行う審査の厳しいものであるのに対し、助成金は厚生労働省が行う比較的やさしいものであるというように使い分けがされているケースが多いです。

目的や運営元、財源なども違いがありますが、決定的に違うのは難易度の高さでしょう。

助成金は要件を満たしていれば比較的気楽に申請ができますが、補助金の場合は審査に備えて申請書をしっかり作り込んだり、審査通過のためにノウハウを必要とするため、かなり労力を必要とします。

以下に補助金と助成金の主な違いを表にしたので、参考にしてください。

 

補助金

助成金

運営元

経済産業省

厚生労働省

財源

税金

雇用保険料

支援する分野

技術の開発、地域活性化

雇用増加、雇用の安定、能力開発

難易度

難しい

比較的やさしい

金額

少額〜高額

少額

募集時期

限定的

通年

専門家

中小企業診断士

社会保険労務士、行政書士

まとめ

助成金もしくは補助金の活用を検討している場合は、どちらの場合も該当の給付金の趣旨をしっかり理解することが大切です。うまく活用できれば企業にとって大きなチャンスになるだけでなく、苦しい時期を乗り越える助けにもなるでしょう。

「これから」が提供する自動集客ツールや、webサイトのコンサルティングなどもIT導入補助金の対象となる可能性があります。対象の補助金・助成金の趣旨を確認しながらうまく活かせるよう、日頃からアンテナを張っておくようにしましょう。

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