自社ECサイト構築の費用や相場を比較|作成・運営費用を抑える方法も紹介

category :  EC売上UP

update :  2024/01/10(水)

staff :  nakahara

「ECサイトの構築方法の違いがよくわからない」「制作会社によって見積もりがぜんぜん違う」といった声が聞かれることがあります。ECサイトには様々な構築方法があり、初期費用が大きく異なるほか、EC事業の規模による向き・不向きもあります。

ECサイトの構築方法別の構築費用の相場やメリット・デメリットを紹介したうえで、ランニングコストや費用を抑えるコツについても触れていきます。

【規模別】自社ECサイトの制作 費用の相場

【規模別】自社ECサイトの制作 費用の相場

自社ECサイトの構築費用の相場は構築方法や機能による違いがあります。自社ECサイトの規模別の相場をみていきます。

  • 小規模:10万円~100万円
  • 中規模:100万円~500万円
  • 大規模:500万円~数億万円

小規模のECサイトの構築費用の相場は10万円~100万円程度で、ASPカートを利用するケースやオープンソースをもとにテンプレートを使ってデザインするケースが中心です。中規模のECサイトの構築費用の相場は100万円~500万円程度。オープンソースやECパッケージが中心で、小規模のECサイトよりも機能が複雑になることが多く、セキュリティ対策も強化する必要があります。大規模のECサイトの構築費用は500万円から数億程度と幅があり、ECパッケージやフルスクラッチによる構築となります。

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【構築方法別】自社ECサイトの制作 費用の相場

【構築方法別】自社ECサイトの制作 費用の相場

自社ECサイトの構築方法は主に次の5つがあり、構築費用にも違いがあります。

 

構築費用の相場

メリット

デメリット

ECモール

0円~数万円

低コストですぐに始められる。

集客力や信頼性がある。

運営のサポートが受けられる。

カスタマイズできない。

手数料がランニングコストとしてかかり、収益性が低い。

 

ASPカート

0円〜数十万円

初期費用も維持費用も低コスト。

自社で構築することも可能。

制作期間が短く、比較的短期で始められる。

カスタマイズ性が低い。

オープンソース

0円〜数百万円

自社で構築する場合は初期費用を抑えられ、維持費用も低コスト。

デザインや機能をカスタマイズできる。

 

セキュリティが脆弱になる可能性がある。

開発元によるサポートがない。

ECパッケージ

数十万円〜数千万円

デザインや機能を柔軟にカスタマイズできる。

大規模なECサイトにも対応可能。

初期費用・維持費用が高額。

定期的なアップデートが必要。

フルスクラッチ

数千万円~数億円

一から独自のシステムを構築できる。

初期費用・維持費用が非常に高額。

ECモールは初めてECサイトを運営する企業など、小規模のEC事業者に向いています。ASPカートも、ECサイトの構築費用を抑えたい小規模のEC事業者に向いた方法です。オープンソースが向いているのは、小規模・中規模のEC事業者に向いた構築方法で、EC年商1億円以上が目安です。ECパッケージは少なくともEC年商1億円以上の中規模・大規模の事業者に向いたシステムです。フルスクラッチはEC年商20億円以上の大規模なEC事業者に向いています。

ECモール

ECモールとは、オンライン上のショッピングモールを指し、代表的なサービスにはAmazonや楽天市場、Yahoo!ショッピング、au PAY Marketなどがあります。ECモールはプラットフォームに出店する形をとるため、厳密には自社ECとは言えない面もあります。ただし、テナント型ECモールであれば、店舗ごとのページがあり、独自色を打ち出すこともできるなど、自社ECとして位置づけることもできます。

ECモールで自社ECを構築する際の費用相場は、O円~数万円です。ECモールは必要な機能が実装されているため、登録してすぐに利用できるほか、初期費用がほとんどかからず、低コストで始められることがメリットです。ECモールに集客力があり、運営のサポートのサポートも受けられます。大手ECモールの場合はユーザーに信頼されやすいこともメリットに挙げられます。一方でカスタマイズができないほか、商品の登録や売上に対して手数料がかかるため、収益性が低いことがデメリットといえます。

ECモールが向いているのは、初めてECサイトを運営するケースやECサイトの構築費用を抑えたいケースです。EC年商1億円未満の小規模な事業者に向いています。

初期費用

0円~数万円

月額費用

0円~10万円

制作期間

数日

カスタマイズ性

×

サーバー

不要

サポート内容

運営

ASPカート

ASPカートとは、クラウド上のアプリケーションでECサイトを構築するサービスです。ASPは「Application Service Provider」の略です。代表的なASPカートには、BASEやカラーミーショップ、MakeShop、Shopify、STORES、Eストアーショップサーブなどがあります。

ASPカートで自社ECを構築する際の費用相場は0円~数十万円です。ASPカートは比較的ECサイトの構築が簡単なため、外注先に依頼せずに自社で構築するという選択肢もあります。制作期間が比較的短く、すぐにECサイトをオープンできる点や、維持費用が安い点がメリットです。ただし、カスタマイズできる範囲が限られているのがデメリットといえます。

ASPカートは費用を抑えて独自のECサイトを運営したい場合におすすめです。ASPカートもEC年商1億円までの小規模のEC事業者に向いた構築方法です。

初期費用

0円~数十万円

月額費用

数千円~10万円

制作期間

最短一週間

カスタマイズ性

サーバー

不要

サポート内容

構築、運営、運用 ※ASPカートによる。

オープンソース

オープンソースとは、ソースコードが無償公開されているソフトウェアを用いて構築する方法です。ECサイトの構築に用いられているオープンソースには、EC-CUBEやMagento、WordPressなどがあります。

オープンソースで自社ECサイトを構築する場合の費用相場は、0円~数百万円です。オープンソースは自社で構築できる体制がある場合には初期費用を抑えられ、維持費用も低コストです。デザインや機能のカスタマイズができる点もメリットに挙げられます。ただし、ソースコードが公開されているため、セキュリティ上の問題があるほか、開発元によるサポートがない点がデメリットになります。また、ECサイトの構築を外注に依頼した場合には、相応の費用が必要です。

オープンソースはITエンジニアが在籍するなど、社内に運用のノウハウがある場合に向いている方法です。小規模・中規模のEC事業者の中でも、EC年商1億円以上のケースに適しています。

初期費用

0円~数百万円

月額費用

数千円~数十万円程度

制作期間

最短2ヶ月程度

カスタマイズ性

サーバー

不要

サポート内容

なし

ECパッケージ

ECパッケージとは、パッケージ化されたECサイト構築用のソフトウェアです。代表的なサービスには、EC-ORANGEやecbeing、SI Web Shoppingなどがあります。

ECパッケージで自社ECを構築する際の費用相場は数十万円~数千万円です。ECパッケージはECに必要な機能が装備されている一方で、ベンダーの対応により、デザインや機能のカスタマイズにも柔軟に対応できることがメリットです。ただし、フルスクラッチよりは費用を抑えられるものの、初期費用が高いことがデメリットに挙げられます。サーバーにソフトウェアをインストールするため、定期的にバージョンアップが必要など、運用にも高額な費用が必要です。

ECパッケージはオリジナルのECサイトを構築したい中規模・大規模の事業者に向いたシステムで、最低でもEC年商1億円以上が目安です。

初期費用

数十万円~数千万円

月額費用

数十万円

制作期間

最短3ヶ月程度

カスタマイズ性

サーバー

必要

サポート内容

構築・保守

フルスクラッチ

フルスクラッチとは、独自のECサイトを新たに開発する方法です。フルスクラッチで自社ECを構築する際の費用相場は幅が大きく、数千万円~数億円程度かかります。

フルスクラッチは一からシステムを構築するため、システム構成や機能、デザインなどの自由度が高いことがメリットです。ECパッケージのカスタマイズでは対応できないような機能を実現することもできます。ただし、要件定義、設計、開発、テストといったシステム開発の工程を踏んでいくため、制作期間が長く、初期費用も高額になることがデメリットといえます。

フルスクラッチは独自のシステムを構築したいEC年商20億円以上の大規模のEC事業者におすすめです。

初期費用

数千万円~数億円

月額費用

数十万円以上

制作期間

最短1年程度

カスタマイズ性

サーバー

必要

サポート内容

構築・保守

ECサイト運営で発生するランニングコスト

ECサイト運営で発生するランニングコスト

ECサイト運営で発生するランニングコストは構築費用によって異なり、次のものがあります。

 

ランニングコスト

ECモール

月額出店料、システム手数料、梱包資材費、配送料

ASPカート

ASPカートシステム利用料、決済代行サービス手数料、梱包資材費、配送料

オープンソース

サーバー維持費、SSLサーバー証明書費用、ドメイン費用、決済代行サービス手数料、梱包資材費、配送料

ECパッケージ

サーバー維持費、SSLサーバー証明書費用、ドメイン費用、決済代行サービス手数料、保守費用、梱包資材費、配送料

フルスクラッチ

サーバー維持費、SSLサーバー証明書費用、ドメイン費用、決済代行サービス手数料、梱包資材費、配送料

ランニングコストとして、ECモールでは月額出店料やシステム手数料、ASPカートではカートシステム利用料が発生します。オープンソースやECパッケージ、フルスクラッチでは、サーバー維持費、SSLサーバー証明書費用、ドメイン費用のほか、ASPカートを含め決済代行サービスを利用する場合には手数料がかかります。保守費用も必要ですが、オープンソースの場合は自社で運用できれば費用を抑えられます。

このほかに梱包資材費、配送料が必要です。また、一部の業務を外部に委託する場合にはアウトソーシング費用がかかります。

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来年度のIT導入補助金は、ECサイト制作が対象外となることが発表されました。 本年度の申請は、16次公募が2024年1月15日、17次公募が2024年1月29日の残り2回となり、 現時点ではECサイト制作に利用できる最後の機会となります。 (※2023年12月18日時点の情報です。)

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※2023年3月28日 当社実績

自社ECサイトの構築・運営費用を抑えるコツ

自社ECサイトの構築・運営費用を抑えるコツ

自社ECサイトの構築・運営費用を抑えるコツとして、以下の方法があります。

  • アウトソーシングは最低限にする
  • 決済機能・集客機能を吟味しておく
  • 補助金・助成金を活用する
  • サイトの将来性を見据えて構築する

EC事業に関わる人員を考慮したうえで、外部委託する業務を最低限のものにすると運営費用を縮小できます。また、決済機能は必要なものに絞り込むと、初期費用や運営費用を抑えられます。集客は広告とSNS運用、コンテンツマーケティングを併用することがポイントです。近い将来のECサイトリニューアルによる出費を防ぐには、将来性を見据えて構築方法などを検討することが大切です。補助金や助成金の中には、IT導入補助金などECサイトの構築に活用できるものもあり、実質的な負担を軽減できます。

アウトソーシングは最低限にする

ECサイトの運営でアウトソーシングする業務を最低限にすると、ランニングコストを抑えられます。アウトソーシングできる業務には、ささげと呼ばれる商品の撮影・採寸・原稿作成業務、商品登録、受注・発注、入金管理といった管理業務や顧客対応、検品や梱包、発送などの出荷業務があります。

ただし、できる限り自社で業務を行うほうがアウトソーシング費用を削減できますが、人手が限られる場合には、販促業務に集中するためにアウトソーシングを上手に活用した方がよいケースもあります。

決済機能・集客方法を吟味しておく

決済方法にはクレジットカードや銀行振り込み、代金引換、ID決済などがありますが、必要なものだけに絞ると、導入に関わる初期費用のほか、月額利用料などのランニングコストを抑えられます。ただし、決済方法の選択肢が少なすぎると、購入前のカゴ落ちにつながりやすいため、注意が必要です。

また、ECサイトへの集客方法には広告、SNS運用、コンテンツSEOなどがあります。広告は即効性のある施策ですが費用がかかるため、SNS運用やコンテンツSEOといった長期的な施策と組み合わせるのが費用を抑えるためのポイントです。また、集客のための施策を外部に委託する場合には、1つの会社にまとめて依頼すると効率的です。

補助金を活用する

自社ECサイトの構築に活用できる補助金があり、実質的な費用負担を抑えることができます。主な補助金として、以下が挙げられます。

  • 事業再構築補助金
  • IT導入補助金
  • 小規模事業者持続化補助金
  • 各自治体によるIT補助金

この中で特におすすめなのは、中小企業・小事業者のITツールの導入を支援するIT導入補助金です。ECサイトの構築、リニューアルも対象となります。補助額が50万円超の場合の補助率は2/3以内で、最大で350万円の補助が受けられます。

関連記事:【2023年】ECサイトの補助金で構築に使える4選|IT導入補助金も詳しく解説

サイトの将来性を見据えて構築する

現在の自社ECサイトの想定年商をもとに必要な機能を備えたシステムを組むと、将来的に事業規模が拡大すると使いにくくなり、リニューアルが必要になる可能性があります。そのため、自社ECサイトの将来性を見据えて、構築方法や搭載する機能を検討すると、機能の追加や構築方法変更したリニューアルによって費用がかさむのを防げます。

まとめ

まとめ

ECサイトの主な構築方法を費用相場が安い方から挙げると、ECモール、ASPカート、オープンソース、ECパッケージ、フルスクラッチがあります。カスタマイズの自由度、制作期間などの違いもあり、事業規模に合わせて選ぶことも大切です。

株式会社これからではネットショップ制作サービスを提供しています。多くのASPカートに対応し、3,000件以上の豊富な制作実績から、各カートの特徴を熟知しています。統計データにもとづき、ユーザーが商品を探しやすい・購入しやすいサイトを構築。集客支援や分析支援、更新支援などのサポートも行っているため、自社ECサイトの運営を始める事業者さまも安心です。各種補助金にも対応していますので、お気軽にご相談ください。

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※当社2023年3月28日 当社実績

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