Shopifyの予約販売機能とは｜導入メリットと導入手順・おすすめのアプリを紹介

shopifyの予約販売とは、入荷前の商品の予約を受けられる機能のことです。事前に予約を受けることで在庫を抱えるリスクを抑え、売上の安定化につなげられるなどの利点があるため、ECサイトの運営に役立てられるでしょう。そこで、こちらではshopifyの予約販売のメリットや導入方法、注意点について解説します。これから予約販売を導入する方に役立つ情報を紹介します。ぜひ参考にしてください。

shopifyでは予約販売の機能も利用できる！

予約販売とは、入荷前や発売前の商品を予約注文できるシステムのことを指します。顧客は、配送準備が整う前に商品を予約して決済を行えるのが特徴です。

shopifyでは、設定次第で予約販売を導入できます。ただし、予約販売を設定するためには一定の条件を満たさなければなりません。主な条件は、以下のとおりです。

【shopifyで予約販売するための条件】

• 商品が特定の時間内に配送される妥当な根拠がある
• 配送日が指定されていない場合、購入から30日以内に商品が配送可能であることを合理的に確信している
• 期日までの配送ができない場合、顧客に変更後の配送日を知らせた上で、返金もしくはキャンセルができることを説明する
  など
  
  

参照：https://help.shopify.com/ja/manual/products/purchase-options/pre-orders/setup

※当社2022年11月実績

shopifyでは予約販売を利用するメリット

ここからは、予約販売を利用するメリットを紹介します。主なメリットは、以下のとおりです。

【予約販売を利用するのメリット】

• 在庫を抱えるリスクを軽減できる
• ロイヤルティが向上する
• 売上を安定化させることができる
• 新たな戦略を設けることができる
  
  

予約販売を行えば事前に顧客の需要を把握できるため、在庫を抱えるリスクが減り、マーケティング戦略を立てやすくなります。また、特別感のある商品を予約販売することで顧客のロイヤルティが上がり、商品への関心を高めることにもつなげられるでしょう。こうしたメリットの詳細については後述していますので、予約販売を検討する際の参考にしてください。

在庫を抱えるリスクを軽減できる

予約販売を活用すれば、予約があった分だけ商品を仕入れて発送できるため、在庫を抱えるリスクを抑えられます。例えば、クリスマスやバレンタインなど、シーズンが限定された商品は仕入れ数の予測を見誤って在庫を抱えるケースも少なくありません。

シーズンものは来シーズンには売ることができないので、シーズン中に売り切る必要があります。予約販売を使ってシーズン前に必要な商品数を把握し、顧客のニーズに合わせた在庫を確保すれば、在庫が多すぎて販売に失敗してしまう事態を防げるでしょう。このように、在庫数のコントロールを行いたい時に予約販売が重宝します。

ロイヤルティが向上する

予約販売を使い、限定商品や先行販売商品を顧客に提供すれば、ロイヤルティの向上にもつなげられます。例えば、期間内に予約しなければ購入できない限定商品を予約販売で提供した場合「今予約しなければ、この商品はもう購入できないかもしれない」という特別感から顧客の興味をひきやすくなるでしょう。

さらに、「予約販売のみの限定カラー」「予約販売限定の割引」などの付加価値をつける工夫をすれば商品に対する関心が高まり、売上アップの可能性が広がるでしょう。

売上を安定化させることができる

予約販売では商品発送前に顧客から支払いを受けられるため、事前の収益確保が可能です。あらかじめ収益を確保しておくことで商品の仕入れもスムーズに行うことができ、売上の安定化につなげられます。

一般的に、商品の発注から入荷、費用の回収に至るまでには短くても6週間ほどかかると言われています。費用回収までに時間がかかれば、次の商品の仕入れが困難になるリスクもゼロではありません。そのため、通常より早く収益を得ることで売上を安定させ、滞りなくECサイトを運営したい場合にも予約販売を活用できます。

新たな戦略を設けることができる

あらかじめ顧客のニーズを把握し、適切なマーケティング戦略を行えるのも予約販売の大きなメリットです。予約数から明確な需要を確認することで商品の妥当性をリサーチできるのに加え、予約商品に対する顧客の反応も把握できます。リサーチ結果を元にして新たな戦略を練っておけば、売上アップにつなげられるでしょう。

また、新商品の発売にはさまざまな面でコストがかかり「売れるかどうか分からない」という不安がつきまとうことも多いです。予約販売であらかじめ顧客の反応をチェックし、販売戦略を考えておけば、売れない新商品を売り続けて多大な損失を被るのを防げます。

shopifyでは予約販売を利用する時のポイント

予約販売を利用する際には、以下のポイントに注意する必要があります。

【shopifyで予約販売を利用する時のポイント】

• 予約販売購入者への特典を検討する
• 発送日に遅れない
• 商品の在庫をしっかり確保する
  
  

予約販売はとても便利な機能ですが、運用を誤ると顧客の不信感につながる可能性があります。気をつけるべきことを確認し、スムーズなECサイト運営に役立てましょう。

予約販売購入者への特典を検討する

予約販売では、「すぐに商品が手元に来なくても構わないから購入したい」と顧客に思わせることが大切です。そのためには、予約販売購入者への特典を検討するのがおすすめです。例えば「先行予約購入者限定で20%オフ」「先行予約をした方にはB商品をプレゼント」など、特別な割引やプレゼントをつけると顧客の関心をひきやすくなるでしょう。

一方で、全く特典のない予約販売だと、顧客にとってのメリットが少なくなります。場合によっては「すぐに商品が手に入らないのに、わざわざ予約をする必要はない」と思われて、予約数が伸び悩むかもしれません。予約販売ならではの特別感を意識して、特典を考えてみてください。

発送日に遅れない

予約販売では、期日をきちんと守ることが大切です。商品の入荷が間に合わず発送日が遅れた場合、顧客の信頼度が下がってしまいます。一度信頼を失ってしまうと、「あのショップは期日を守らないから、もう利用したくない」と思われてしまい、再び商品を購入してもらえなくなるリスクがあるでしょう。

予約販売は、ショップと顧客の信頼関係があるからこそ成り立つものです。しっかり期日を守れるように商品の発送スケジュールを組むようにしてください。

商品の在庫をしっかり確保する

販売は商品を入荷する前に顧客の予約を取るので、メーカーの都合によっては在庫が確保できないリスクもゼロではありません。在庫が揃わず販売自体が中止になると、顧客の信頼度は下がります。顧客への説明や謝罪、返金などのトラブル対応に追われ、他の業務に支障をきたす場合もあるでしょう。

そのため、商品の在庫はきちんと確保する必要があります。予約販売で必要な商品数を把握できたら、早めに在庫確保に向けて動き出しておくと安心ではないでしょうか。

Shopifyに予約販売機能を導入する方法

shopifyで予約販売を取り入れる方法は、大きく2通りに分けられます。

【shopifyに予約販売を導入する方法】

• 予約販売機能が含まれたテーマを選ぶ
• 予約販売のアプリを利用する
  
  

shopifyでは、ECサイトを構築する際に「テーマ」という名前のテンプレートの中から好みのものを選べます。テーマの中にはすでに予約販売機能が搭載されているタイプもあるため、手軽に予約販売を導入したい場合に役立つでしょう。ただし、すべてのテーマに予約販売機能がついているわけではないので注意してください。

また、予約販売アプリをインストールすれば、選択したテーマに関わらず予約販売を行えるようになります。アプリをインストールするだけでshopifyの商品ページや注文リストで予約に関連した情報が表示されるため、簡単に導入できるのが嬉しいポイントです。自分にとってやりやすい方法で予約販売を活用してみてはいかがでしょうか。

Shopifyの予約販売におすすめのアプリ

ここからは、予約販売機能の導入におすすめのアプリを紹介します。

【shopifyの予約販売におすすめのアプリ】

• RuffRuff 予約販売
• Pre Order now
• Uchuya order manager
• 予約販売アプリ（ハシゴ社）
• Timesact
  
  

いずれのアプリも日本語に対応していますので、英語に自信がない方でも安心して使えます。また、無料体験プランを提供しているアプリもあり、気軽に予約販売を試したい場合におすすめです。それぞれのアプリを比較して、使い勝手のよいものを選んでみてください。

RuffRuff 予約販売

「RuffRuff 予約販売」はオンラインストアで予約商品の登録および販売を実現し、在庫切れや新発売前に発生する「機会損失の削減」をサポートします。 ノーコードかつ3ステップで簡単に導入でき、無料プランからでも無制限に予約商品の登録・販売が可能です。本アプリを上手く活用することで「期間限定販売」や「期間限定セール」、「発売前予告」、「繰り返し販売」、「会員限定セール」、「VIP限定販売」、「後払い」などの様々な販売も可能です。また、最高品質アプリの証である「Built for Shopify」を獲得した予約販売アプリです。

Pre Order now

shopifyにおける予約販売の定番として人気を集めているアプリです。商品が在庫切れになった際は自動で予約商品に切り替わるなど、管理の手間を減らすための便利な機能が搭載されています。発送日の目安がついている場合は「◯日に発送」などの表示も可能です。

料金プランは4つあり、無料プランも設定されています。無料プランでも自動タグ付けなどの便利な機能が搭載されているため、気軽に予約販売を導入したい方におすすめです。なお、有料プランでも14日間は無料で利用できますので、まずは使い勝手を試してみてはいかがでしょうか。

【料金プラン】
FREE PLAN：無料
SHOPIFY BASIC：$19.95/月
SHOPIFY STANDARD：$39.95/月
SHOPIFY ADVANCED：$59.95/月
※14日間の無料体験あり

Uchuya order manager

こちらのアプリは、「予約販売」「新規注文」「発送待ち」といったように受注ステータスを8つに分けて管理できるのが特徴です。不正注文を防ぐ機能もあり、商品発送後に入金がないなどのトラブルを防げます。佐川、ヤマト、日本郵便の追跡番号を登録できるのに加え、納品書のカスタマイズも可能です。料金プランは月額$9.9ですが、7日間の無料体験を利用できます。

【料金プラン】
$9.9/月
※7日間の無料体験あり

予約販売アプリ（ハシゴ社）

販売商品の予約販売への切り替えや、モバイル対応設定などを簡単に行えるアプリです。シンプルな機能でまとめられているため、予約販売アプリに慣れていない初心者も扱いやすいでしょう。また、日本の企業がリリースしているアプリですので、海外のアプリに抵抗がある方にもおすすめです。料金プランは$19.99/月のみで、7日間の無料体験があります。まずは、無料体験を利用して使い勝手のよさや機能性を確かめてみてはいかがでしょうか。

【料金プラン】
$19.99/月
※7日間の無料体験あり

Timesact

コードを入力する必要がなく、簡単な設定で予約販売を導入できるアプリです。「完売」や「在庫切れ」などの表示を自動的に検出して「予約注文」に切り替える機能があるため、完売商品の見落としを防げます。予約販売数の限定や先行予約割引の設定、全商品の予約販売の一括編集など、初心者でも使いやすい機能が揃っています。料金プランは、無料プランと月額プランの2種類があり、まずは無料プランで試してみるのがおすすめです。

【料金プラン】
TIMESACT FREE：無料
TIMESACT 10P：$6.65/月

まとめ

予約販売は、在庫を抱えるリスクを抑えられるだけでなく、売上の安定化やマーケティング戦略にも役立つ機能です。予約販売限定の割引やプレゼントなどの付加価値をつければ、顧客の興味をひくきっかけにもなるでしょう。ただし、発送日を守ることや、在庫を確保することなどの注意ポイントをしっかり押さえておくことが大切です。

また、予約販売はshopifyのテーマで使えるほか、アプリをインストールして簡単に導入することもできます。まずはアプリの無料プランから気軽に試してみてはいかがでしょうか。

※当社2022年8月実績