ネットショップ経営の年収目安|収入を上げるためのポイントも解説

これからネットショップ経営を始めたい方は、どのくらいの年収が期待できるかも気になるポイントでしょう。
そこで今回は、ネットショップ経営者の平均年収について解説。年収100万円・年収500万円・年収1,000万円・年収2,000万円を達成するためにどれだけの売上(年商)が必要かもご紹介しています。
また、ネットショップ経営で年収を上げるための5つのポイントもご覧いただけますので、ぜひチェックしてください。
ネットショップ経営者の平均年収
ネットショップ経営者の平均年収については、残念ながら公的な調査等は実施されていません。
しかし、月商30万円以下が半数で、月商およそ10~15万円が平均と言われています。月々の売上は一定ではありませんが、年商360万円以下が半数、120〜180万円が平均です。
個人事業主に限定すれば、10~15万円よりもさらに低い月商(年商120〜180万円未満)であることが考えられます。
なお、年商には諸経費が含まれるため、年収は年商よりも低くなります。
ネットショップの理想的な利益率の目安
利益率は、売上における利益の割合で「利益 ÷ 売上高 × 100」で求めることが可能です。 ネットショップでは、およそ2割が理想的な利益率と言われています。
つまり、年商の2割が、年収として手元に残るのです。
なお、利益率以外の割合には、以下のような法則があると言われています。
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- 3・3・4の法則
通販で扱われる商品に広く通用する法則です。
商品原価と販促経費がそれぞれ3割、その他の経費・利益が4割となります。
- 3・3・4の法則
- 1・5・4の法則
化粧品・健康食品など、特定の商品に当てはまるとされる法則です。
商品原価1割、販促経費5割、その他の経費・利益が4割で、販売促進に多くのコストが充てられていることが分かります。
ネットショップ経営で発生する費用
ネットショップ経営に際しては、以下のように様々な費用が発生します。
- 仕入れ費・材料費
- 販売手数料
- ネットショップの製作費
- ネットショップ運営にかかる 販売手数料・利用料
- 商品の梱包・発送費用
- 振込手数料
- 仕入れにかかった交通費
- 宣伝広告費
- ドメイン・サーバー費用
- 商品の撮影費用 など
これらの費用が多いほど利益が圧縮され、年収が下がります。つまり、年収を上げるためには、これらの費用をできるだけ抑えることが必要です。
ネットショップ経営の年収の計算方法
ネットショップ経営の年収は「売上高 – 各経費」で計算できます。 売上高は商品売上の総額で、各経費はネットショップ運営に必要な諸費用です。
ここからは、ネットショップ経営で年収100万円・500万円・1,000万円・2,000万円を達成するために、 それぞれどの程度の売上が必要かを見ていきましょう。なお、利益率は2割で計算します。
年収100万円の場合
100万円の年収(利益)を得るためには、利益率2割の5倍の売上が必要となります。
つまり、100万円の年収(利益)を得るためには、年間500万円(100万円×5)の売上が必要です。
なお、年間500万円の売上を達成するためには、月に約41.6万円(500万円÷12ヶ月)、日に約13,700円(500万円÷365日)の売上が目安となります。
仮に、1万円の商品であれば、月に42個ほど売上なくてはなりません。
年収500万円の場合
500万円の年収(利益)を得るためには、年間2,500万円(500万円×5)の売上が必要です。
なお、年間2,500万円の売上を達成するためには、月に約208万円(2,500万円÷12ヶ月)、日に約68,500円(2,500万円÷365日)の売上が目安となります。
仮に、1万円の商品であれば、月に208個ほど売上なくてはなりません。
年収1,000万円の場合
1,000万円の年収(利益)を得るためには、年間5,000万円(1,000万円×5)の売上が必要です。
なお、年間5,000万円の売上を達成するためには、月に約416万円(5,000万円÷12ヶ月)、日に約137,000円(5,000万円÷365日)の売上が目安となります。
仮に、1万円の商品であれば、月に416個ほど売上なくてはなりません。
なお、年間5,000万円の売上では、スタッフを雇ったり倉庫を借りたりするなど、経費も高くなり、利益を圧迫している可能性も考えられます。
年収2,000万円の場合
2,000万円の年収(利益)を得るためには、年間1億円(2,000万円×5)の売上が必要です。
なお、年間1億円の売上を達成するためには、月に約833万円(1億円÷12ヶ月)、日に約27.4万円(1億円÷365日)の売上が目安となります。
仮に、1万円の商品であれば、月に833個ほど売上なくてはなりません。
なお、年収2,000万円の場合、40%の所得税率がかかります。
ネットショップ経営で年収を上げるためのポイント
ネットショップ経営で年収を上げるためには、以下のようなポイントがあります。
- 利益率の高い商品を選ぶ
- ターゲットを入念にリサーチする
- リピート施策に注力する
- SNSを有効活用する
- 無駄なコストを削減する
利益率の高い商品を選ぶ
利益率の低い商品は、年収を上げるために大量に売る必要性が生じます。薄利多売では価格競争が起きやすく、また、商品数が増えるほど管理負担も増します。
そのため、できるだけ利益率の高い商品を選ぶことが重要です。利益率の高い商品は、販売価格と仕入れ価格にマージン(差)のある商品ですが、売れにくい商品もあります。
そこで、ニッチな市場を開拓することで、利益率が高くて売れやすい商品が見つかる可能性があります。
関連記事:ネットショップ開業で何を売るべきか|ネットショップ商品で売れるものを紹介
ターゲットを入念にリサーチする
ターゲットとは、商品を販売したい対象を意味します。利益率の高い商品を選んだ後は、それらの商品がどんなユーザーに売れているのかを、入念にリサーチし、ターゲットを明確にしましょう。
具体的には「30代独身男性」「関東在住の中高年」などターゲットを明確にすることで、費用対効果の高い広告や、効果的な施策を打ち出すことが可能となります。
また、同様の商品を扱う競合を調査することで、ターゲットに合った施策立案の参考となるでしょう。
リピート施策に注力する
年収を上げるためには、リピーターを増やすことが必要となります。新規顧客の獲得にかかるコストは、既存顧客獲得の5倍(1:5の法則)と言われており、利益率が低いためです。
そのため、新規顧客がある程度集まったら、リピート施策に注力していきましょう。
リピート施策については、魅力的な商品を提供するだけでなく、トータルな顧客体験として魅力と満足感を提供することが求められます。
SNSを有効活用する
SNSの有効活用は、集客を増やすことにつながります。SNSは無料で商品宣伝できるためコストがかからず、バズることで一気に知名度を高めたり、 爆発的な売上につながったりする可能性も秘めています。
SNSの有効活用にはフォロワーを増やす必要があるため、良質な情報を定期的に発信するなど、中長期的な姿勢で取り組みましょう。
また、不用意な発言・表現による炎上には、十分注意してください。
関連記事:ECサイトの集客方法で押さえておきたい3つのポイント|アクセス数を増やす取り組むべき3つの集客方法
無駄なコストを削減する
利益(年収)は、大まかに「売上高 – 経費」で計算できます。
つまり、経費が多いほど利益(年収)が圧迫されるため、できる限り無駄なコストを削減することが、年収を上げることにつながります。
仕入れ・広告費・送料・人件費・その他の運営上の費用など、削減できるコスト/無駄なコストがないか、定期的に見直すようにしましょう。
まとめ
ネットショップ経営で年収を上げるためには、ご紹介したポイント以外に「快適な購買体験をもたらす 動線設計」のネットショップを制作することが大切です。
株式会社これからでは、製作と運営支援を両立したネットショップ制作サービスをご提供しています。
弊社では、7,000社以上のネットショップ支援実績と、統計データに基づく制作によって「売れるネットショップ」の実現に伴走します。
既存サイトの改修や、AI分析に基づくコンサルティングも可能ですので、ネットショップの売上を上げたい方は、ぜひ株式会社これからにご相談ください。
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