ネットショップ開業で何を売るべきか|ネットショップ商品で売れるものを紹介
ネットショップを開業する際には検討しなければいけないことが多数ありますが、そのなかでも「何を売るか」はネットショップ事業の要になるため、慎重に決める必要があります。そこで今回は、ネットショップで売る商品を決めるポイントと、売れるおすすめの商品を紹介します。まだ売る商品が決まっていない場合は、参考にしてみてください。
ネットショップ開業における商品選定の重要性
ネットショップを開業して売上を立てるためには「集客力」も重要ですが、そもそも商品力がないと集客できても売上に繋がりにくくなります。そのため、何を売るかはネットショップにおいては重要なポイントです。
売れない商品を選んでしまうと、いつまでも在庫として抱えることになります。在庫回転率が悪くなれば管理に手間がかかるだけでなく、お金の流れも滞るでしょう。また、商品数が増えれば増えるほどこの負担は増し、収益率も悪化することが予想されます。
特に賞味期限や使用期限があるものは、在庫として抱えているうちに期限がすぎてしまい廃棄することになります。利益よりも損失の方が大きくなるので、まずは消費者のニーズがあるかどうかを入念にリサーチしたうえで、商品を決めることが大切です。
※当社2023年10月実績
ネットショップで売れる商品選定のポイント
ネットショップで売る商品を選ぶ際には、次のポイントを意識しましょう。
- ニーズがあるかどうか
- ネットショップの利便性が活かせるか
- トレンドの先読みをする
- 価格競争になりやすい商品は選ばない
ネットショップで売る商品は、ネットショップだからこそ需要のある商品にするのが大切です。類似商品が溢れる現代では、実店舗でもある程度のものが手に入ります。そのため、あえてネットショップを使う理由がなければ商品は売れないので、ネットショップを使う理由となる特徴がある商品を選ぶ必要があります。
ニーズがあるかどうか
商品選定の大前提に、「ニーズがあるかどうか」があります。いくら良い商品でも消費者から需要がない商品は売ろうにも売れません。そのため、まずはニーズの調査からはじめる必要があります。
このとき、注意が必要なのが主観で選ばないことです。「私は良い商品だと思うし、欲しい」と思うのと、世間が欲しいかどうかはまた別の話。客観的にニーズがあるかどうかを調査しましょう。ニーズを調べる際には「どういった層に需要があるのか」「1年のうちいつ需要が高まるのか」も調べておきます。
ちなみにニッチな商品でもニーズがあれば売れます。たとえば「身長170cm以上の女性向けの衣料品」や「浮気調査用の隠しカメラ」などです。こうした商品は特定の層には高い需要がありますが、絶対数が少ないので競合も少ないため、新規参入にとっては穴場と言えるでしょう。
ネットショップの利便性が活かせるか
ネットショップでは、人目を気にせずに購入できることや、重いものを苦労して自宅まで運ばなくても良いなどの利点があります。ネットショップで売る商品を選ぶ際には、この利点も加味すると良いでしょう。
たとえば育毛剤やバストケア商品など、いわゆるコンプレックス商材や、水やお米といった重量のある商品はネットショップでも売れます。その理由は実店舗よりもネットショップの「匿名性」と「配送してくれる」といった利便性が勝るからです。このように商品を選定する際には、ネットショップならではの特徴を活かせるかどうかを考慮しましょう。
トレンドの先読みをする
今、売れている人気の商品を取り扱うのも戦略として有効ですが、すでに競合が多く、価格競争に巻き込まれる可能性があります。薄利多売になるため、利益がほぼ手元に残らないリスクもあるうえに、人気すぎる場合は在庫すら持てないことも考えられるでしょう。そのため、できれば「これから売れる」商品に着目するのがおすすめです。
たとえばお歳暮などの季節商品をいち早く掲載すると、早めに季節の挨拶を済ませたい人たちのニーズを取り込めます。また、韓国コスメなど、日本でも話題になりやすいジャンルの商品も人気があります。現地では流行っているけど日本にはまだ未入荷のものを仕入れれば、先行者利益を得やすいでしょう。
このように今後、需要が高まりやすい商品に目をつけて他社よりも先に販売を開始することで利益を上げやすくなります。
価格競争になりやすい商品は選ばない
需要が高い売れ筋商品は、たいてい大手企業も参入してきます。大手はその資本力により、大量生産できるので安価での販売が可能。価格競争になった際に個人・中小では太刀打ちできません。
そのため、個人・中小が狙うべきは売れ筋商品というよりは、少し高い金額を出してでも欲しいと思われる商品です。特に先に紹介したニッチでもニーズがある商品の場合は大手の参入からも逃れられるため、個人・中小でも売上を伸ばせる可能性があります。
※当社2023年10月実績
ネットショップで売れるおすすめの商品8つ
商品選定のポイントが分かったところで、ここからは具体例を用いてネットショップで売れやすいおすすめの商品を見ていきましょう。特におすすめできる商品は次のとおりです。
- 重くて運びにくい商品
- 定期的に購入する必要のある商品
- 実店舗よりも低価格で提供できる商品
- 対面では買いづらい商品
- 実店舗では手に入れづらい商品
- プレゼントや贈答用の商品
- ネットショップオリジナル商品
- コレクターズアイテム商品
各商品について売れる理由を確認していきましょう。
重量があり運びにくい商品
ネットショップは宅配業者が商品を自宅まで運んでくれるので、重くて運びにくい商品は需要があります。具体的には以下のような商品です。特に水や米、洗剤は次項の定期的に購入する必要がある商品にも該当するので安定的な収益が見込めるでしょう。
- 米
- 水(ケース買い)
- 洗剤
- 家具・家電
定期的に購入する必要のある商品
生活雑貨や日用品を中心に定期的に購入する必要がある商品もネットショップでは高い需要が見込めます。特に子持ち世帯や買い物に行く体力があまりない高齢者世帯において、高いニーズが見込めるでしょう。
また、ネットショップの場合は、一定額以上を購入すれば配送料が無料になったり、実店舗よりも安く販売されていたりすることがあります。この点も生活雑貨や日用品がネットショップで売れやすい理由です。
- オムツ・おしりふき
- 化粧品・スキンケア用品
- シャンプー・リンス
- 食品
実店舗よりも低価格で提供できる商品
ネットショップでは店舗を持たない分、経費が浮くこともあり同じ商品でも実店舗よりも安く提供できるケースもあります。そうした点に魅力を感じて、ネットショップを利用するユーザーも多数います。
実店舗よりも低価格で提供できるかは、仕入れ値次第ではありますが、具体的には次のような商品が低価格で販売されている傾向にあります。
- 酒類
- 生活雑貨
- 衣料品
- 書籍・DVD
- 業務用食品
対面では買いづらい商品
実店舗では無人店でない限りレジスタッフやほかのお客さんなどの人が必ずいるため、視線が気になるという人も一定数います。特に下記のような商品においては、購入するところを見られたくないという人も多いでしょう。そのため、ネットショップではこうした商品に対して高い需要が見込めます。
- 育毛剤
- ダイエット商品
- バストケア商品
- 下着
- 生理用品
- 趣味系のグッズ
実店舗では手に入れづらい商品
地域限定の商品や期間限定の商品など、その地域に行かないと手に入らない商品や季節限定の商品もネットショップで売れる見込みが高い商品です。特にブランド価値が高い地域限定の特産品などをWeb限定で販売すれば、付加価値により売上が伸びやすくなります。
- ○○地方限定のお菓子や特産品
- 海外限定の商品
- 季節限定のコラボ商品
プレゼントや贈答用の商品
誰かに贈り物をしたい場合、届け先にその人の氏名・住所・電話番号を入力すれば、購入手続きだけで相手の自宅に届けてくれるのもネットショップの利点です。そのため、出産祝いや内祝い、母の日・父の日、お中元・お歳暮といったイベント向けのプレゼントや贈答品もネットショップでは購入されやすい傾向にあります。
- お菓子の詰め合わせ
- 名入れギフト
- お取り寄せグルメ
- フラワーギフト
- ギフトカタログ
ネットショップオリジナル商品
ネットショップで販売する商品を自作する場合、ネットショップ限定商品として対面では販売しない商品を展開するのもおすすめです。オフラインで購入している人にとっても希少価値が高くなるため、ネットショップでの購入を検討してくれるでしょう。
- ハンドメイド作品
- ネットショップ限定イラストTシャツ
- 駆け出しクリエイターのサイン入りアイテム
コレクターズアイテム商品
専門性の高い商品やニッチな商品は、相対的な需要が少ないため、専門店でしか手に入らないことも多くあります。実店舗が遠方にあるコレクターの人も多いため、その需要を満たす内容の商品をラインナップすれば、売れやすいうえにリピーターもつきやすくなります。特にレア商品は高値がつきやすいので高利益も狙えます。
- ミリタリーグッズ
- アニメグッズ
- アイドルグッズ
- ゲームグッズ
- ビンテージ商品
※当社2023年10月実績
ネットショップで売れない商品3つ
逆に次のような商品はネットショップでは売れない可能性が高い商品です。
- オフラインで手軽に手に入る商品
- 検索でヒットしづらい商品
- 自己満足な商品
買い物のついでに手に入るものや検索で見つけづらいもの、商品自体のニーズがないものは、ネットショップでは需要がありません。売れない可能性が高いので、商品選定を見直しましょう。
オフラインで手軽に手に入る商品
スーパーやコンビニで手軽に手に入る商品は、ネットショップでは売れない可能性が高いでしょう。理由は明白で、わざわざネットショップを利用して届くまで待たずとも手に入るからです。ただし、例外として先にも挙げている「重い商品」や「定期的に購入する商品」、「対面では買いづらい商品」などは、手軽に手に入る以上の利便性があるため、ネットショップで売れる可能性が高いと言えます。
検索でヒットしづらい商品
インターネット上では無数の商品が売られており、何かしらのキーワードがないと検索結果でヒットしません。たとえば「財布」を商品として取り扱っている場合、ブランド名や革製品といった特徴的なキーワードがないと、競合が無数に発生。ユーザーに見つけてもらえません。
手っ取り早いのはブランド名を認知させて指名検索(ブランド名で検索)してもらうことですが、そこまでブランディングするには時間がかかります。ただし、認知されれば売れる可能性が高いので、SNSなどで露出を増やして認知拡大を図ることが大切です。認知されていない間もユーザーが見つけやすいように、商品説明に入れるキーワードを精査するなど、工夫が必要です。
自己満足な商品
ハンドメイド商品など、自作した商品をネットショップで販売する場合、自己満足になっていないか注意が必要です。自分が好きな商品を作って売るのも間違いではありませんが、ニーズがなければ売れません。そのため、お客様の反応を見てニーズを汲み取りながら、自分が作りたいものを作って売るスタンスの方が、商品は売れやすくなるでしょう。
また、仕入れ販売においてもニッチすぎる商品は売れない可能性が高くなります。自分は「売れると思う」商品でも需要がなければ売れないので、商品選定の段階で自己満足になっていないか確認するようにしておきましょう。
「売れる商品」なのに売れない理由
先に紹介している「売れる商品」を選んだはずなのに、売れない状況に陥った場合は、次のことが原因になっていると考えられます。
- 集客が甘い
- ターゲットがズレている
- サイトの利便性・視認性が悪い
- 商品のベネフィットを訴求できていない
ネットショップで商品を売る場合、「商品力」と「集客力」のどちらが欠けても売れない状況に陥ります。さらにいうと、商品力と集客力に問題がなくてもネットショップが売れる設計になっていなければ、売上には繋がりません。そのため、商品力と集客力に加えてサイト内のデザインから機能性、導線設計に至るまで「ユーザーファースト(顧客満足度を優先すること)」を徹底する必要があります。
集客方法や売れるデザイン、商品説明の書き方については、下記の記事で詳しく解説しているので興味がある順にそれぞれ確認してみてください。
関連記事:
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売れるデザインとは|売れるECサイトのデザインについて徹底解説!
まとめ
ネットショップで売る商品は、ネットショップという特性を踏まえたうえで、選ばなければいけません。どんな商品でも集客力があれば売れる可能性はありますが、商品自体に魅力があればさらに売れる可能性を底上げできます。また、商品力や集客力とあわせて整えておきたいのが、ネットショップ内の環境です。
売れるネットショップの構築も売上に多いに関係してくるので、ネットショップ構築の際にはデザインや機能、導線などを綿密に設計しておきましょう。ただし、「売れる」ネットショップの構築にはサイト制作やマーケティングなど、幅広い知識が求められます。手っ取り早く「売れる」ネットショップを作りたい場合は、ネットショップ制作のプロに相談するのがおすすめです。
株式会社これからは、創業以来11年間で3,000社以上のネットショップ制作を支援。過去に制作した統計データを基に商品の特徴にあわせた「売れる」サイト設計を提案します。マーケティングにも精通しているので、商品選定においてもアドバイスできるでしょう。ネットショップ事業の好スタートをサポートいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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