WordPressECを活用したECサイトの作り方|おすすめのプラグインも紹介
WordPressとは世界シェアNo,1のCMSです。WordPressは専用のプラグインを追加するだけで無料で簡単にECサイト構築できるため、WordPressでECサイトを構築したいと思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、WordPressはEC専用のシステムではないため、かならずしもECサイト構築に向いているわけではありません。そこで今回は、WordPressでECサイトを作るメリット・デメリットやおすすめの作り方をご紹介していきます!
※当社2022年11月実績
- WordPressを活用したECサイトの作り方
- WordPressでECサイトを作るメリット
- WordPressでECサイトを作るデメリット
- セキュリティリスクを抱えている
- ECサイトの決済方法が限られている
- 公式のカスタマーサポートがない
- WordPressを使ったECサイト事例
- marna
- musubi
- ニューアート
- WordPress ECサイトおすすめテーマ4選
- Wordpres ECサイトテーマ 無料
- Ankle|Wordpres ECサイトテーマ 有料
- EGO.|Wordpres ECサイトテーマ 有料
- GLAMOUR|Wordpres ECサイトテーマ 有料
- ICONIC|Wordpres ECサイトテーマ 有料
- WordPressはEC専用のカートシステムと連携して使用するのがおすすめ
- まとめ
WordPressを活用したECサイトの作り方
WordPressを活用したECサイトの作り方は2つあります。
①WordPressにECカート機能がついているプラグインを追加する
②ECカートシステムにWordPressを連携させる
それぞれ、解説いたします。
WordPressにECカート機能がついているプラグインを追加する
WordPressに、カート機能がついているプラグインを導入することでECサイトを作ることができます。おすすめのプラグインは、「WooCommerce(ウーコマース)」「Welcart e-Commerce(ウェルカート イーコマース)」です。
プラグイン名 | Woocommerce | Welcart e-Commerce |
料金 | 無料 | 無料 |
機能 | 〇 | 〇 |
WordPressバージョン | 6.2またはそれ以降 | 5.5またはそれ以降 |
違い | 海外製のプラグイン | 国内製のプラグイン |
言語 |
全67言語 (日本語対応〇) |
全3言語 (英語・日本語・ベトナム語) |
評価※ |
4.5★ |
4.5★ |
※WordPress プラグイン「Woocommerce」
※WordPress プラグイン「Welcart e-Commerce」
Woocommerceは海外製で、Welcart e-Commerceは日本製のプラグインです。 どちらもECサイト運用に必要な機能が備わっていますが、WooCommerceは、海外製のため日本語対応していない部分があることから、日本製のWelcart e-Commerceがより安心して使えるでしょう。 それぞれの追加方法は後述します。
Welcart e-Commerceの追加方法
- 1.独自ドメインの取得
- 2.サーバーの契約
- 3.SSLをインストール
- 4.WordPressをインストール
- 5.Welcartをインストール・設定
詳しくは、Welcartのページに掲載されています。 是非ご覧ください。 引用:Welcart
WooCommerceの追加方法
1.WordPress ダッシュボードにログイン
2.プラグインメニューに移動して「新規追加」をクリック
3.検索フィールドに「Woocommerce」と入力し、「プラグインの検索」をクリック
4.「今すぐインストール」をクリック
以上でインストール完了です。
詳しくは、WordPressページに掲載されています。是非ご覧ください。
引用:WordPress
ECカートシステムにWordPressを連携させる
ECカートシステムごとに連携方法は異なります。 今回は例としてShopifyにWordPressを連携する方法をご紹介いたします。
- ストアを開設する
- 決済方法を設定する
- 配送方法を設定する
- Shopifyに商品を追加する
- 購入ボタンを作成する
- 購入ボタンをWordpressに追加する
1-5までの工程は、ShopifyでECサイトを制作する方法です。 ShopifyでECサイトを構築する方法は以下の記事で詳しく紹介しておりますので、 参考にしてください。
6の工程が実際にShopifyとWordPressを追加する作業範囲になりますので、 詳細は後述します。
購入ボタンを作成する最後の工程で、「埋め込み用のコード」が出てきますので、 ボタンをクリックして、クリップボードにコピーしましょう。 次にWordPressで作成したページに埋め込み用のコードを貼り付けて保存しましょう。 保存が完了したらページを公開して連携完了です。
WordPressでECサイトを作るメリット
WordPressでECサイトを作るメリットは以下です。
- 無料でECサイトを作ることができるため、立ち上げ時のコストがかからない
- プラグインのインストールをするだけで、簡単にECサイトの機能拡張ができる
- ブログ作成などのコンテンツマーケティングができるため集客がしやすい
まとめると、「簡単」「安い」「コンテンツマーケティングとECサイトが同時にできる」ところがポイントになります。 特に、WordPressはブログ記事などのコンテンツ作成や発信ができるメディアサイトとしての機能が備わっています。コンテンツマーケティングにより、集客対策ができる点はWordPressの強みと言えるでしょう。
WordPressでECサイトを作るデメリット
WordPressでECサイトを作るデメリットは以下です。
- セキュリティリスクを抱えている
- ECサイトの決済方法が限られている
- 公式のカスタマーサポートがない
セキュリティリスクを抱えている
WordPressは世界シェアNo,1のCMSであるため、多くの人が利用しています。そのため、サイバー攻撃のターゲットにされやすいことが知られています。過去に150万件のサイトが改ざんされた被害事例もあります。WordPressが抱えるセキュリティリスクは主に以下です。
- 不正アクセス
- ウェブサイト改ざん
- 意図せぬ犯罪への加担
- 情報漏えい
ECサイトは顧客情報も取り扱うため、サイバー攻撃に合わないようセキュリティ対策を適切に講じておきましょう。WordPressのセキュリティ対策方法は以下を参考にしてください。
ECサイトの決済方法が限られている
WordPressはECサイト専用のパッケージやASPと比較すると新しい決済機能に対応しにくいことがあります。 WordPressはデフォルトでは決済機能はついておらず、プラグインを導入する必要があります。しかし、プラグインが対応していない決済方法は導入することができないため、多様な決済方法に対応することは難しいでしょう。
ECサイトは多様な決済方法に対応していなければユーザーの購入機会を逃してしまうケースがでてくるため、決済方法を充実させることはマストです。ECサイト専用のパッケージやASPは多くの決済機能に対応しているので、決済方法を充実させたい場合は、専用のECシステムを利用することをおすすめいたします。
公式のカスタマーサポートがない
WordPressは無料で使えるCMSのため、企業による公式のカスタマーサポートがありません。 トラブルが起きた際に問い合わせできるコールセンターはありませんが、Yahoo!知恵袋のようにさまざまな質問や回答ができる WordPressサポートフォーラム多くのトラブルはWordPressサポートフォーラムで解決が可能ですが、回答に時間差があることに留意しておきましょう。また、WordPressは世界シェア1位のCMSであることから利用者が多いです。そのため、Googleの検索結果やハウツー本も多くありトラブルの解決方法は多岐にわたりますが、基本的には自分で解決することになります。
WordPressを使ったECサイト事例
WordPressでECサイトを運営しているECサイトの事例をご紹介いたします。
marna
画像出典:marna
marnaは株式会社マーナが運営する生活雑貨を販売しているECサイトです。
画像出典:marna
カテゴリーには一目でどんな商品かが分かるように、アイコンが設置されています。商品一覧ページの内容もきれいに整理されているため非常に見やすいレイアウトになっています。
画像出典:marna
商品詳細ページでは、動画や画像を添付して、商品の使い方や魅力が伝わるように徹底されています。 ユーザーファーストなレイアウトです。
参考:Welcart
musubi
画像出典:musubi
musubiは株式会社デジタルプレイスが運営する宮城県の名物や食材を販売しているECサイトです。
画像出典:musubi
musubiのECサイトで特徴的な点は、販売状況が「見える化」できていることです。 「現在1食」「現在2食」など、販売状況を一目で確認することができます。販売状況の確認は、商品一覧ページ、商品詳細ページどちらでも確認可能です。
画像出典:musubi
その他、商品一覧ページで表示の並び変えや、グリット表示なのかリスト表示なのか自由に切り替えることができます。
参考:Welcart
ニューアート
画像出典:ニューアート
ニューアートは、有限会社ニューアートが運営するビリヤード用品専門店です。
画像出典:ニューアート
商品によってリスト表示なのかグリット表示なのかを設定することができます。商品の形態上見やすい表示形式がことなるので、自由に設定できる点は魅力的です。
画像出典:ニューアート
その他、セット商品を動的に選択ができる機能があるためアップセルも狙えるサイト構成になっています。
画像出典:ニューアート
参考:Welcart
WordPress ECサイトおすすめテーマ4選
WordPressのテーマとは、サイト全体のテンプレートのことです。テーマをインストールすることで、テーマが対応しているデザインやレイアウトをECサイトに反映させることができます。
Wordpres ECサイトテーマ 無料
wordperssには無料テーマがあります。 費用がかからないという点が最大のメリットです。デメリットは、有料テーマに比べて機能数が少ない点があります。 機能数が少ないと、あとから追加でプラグインや設定をする必要がでてくるので、注意です。 しかし、無料であってもデザイン性の高いテンプレートは多数あるので、デザイン性の高いテンプレートを無料で利用できる点は非常に魅力的です。無料テーマで代表されるものは以下です。
Ankle|Wordpres ECサイトテーマ 有料
画像出典:Ankle
Ankle(アンクル)は株式会社デザインプラスが提供するテーマです。 Ankleでは、3タイプのトップページがあり、様々な用途のショップが開設できるようになっています。
トップページや商品ページのカスタマイズ、ブログなど下層ページの調整も自由にできます。 モバイル設計も可能で、パソコンやスマホどちらのユーザーにも対応できるECサイトを作ることが可能です。
料金 | 決済手段 | 対応プラグイン | 向いている商材 | 特徴 |
19,800円 | クレジットカード PayPal 銀行振込 | WooCommerce | アクセサリー コスメ 雑貨 家具 | ・さまざまなレイアウトにできる ・モバイル対応 |
Ankleを使ったECサイトの事例は以下があります。参考にご覧ください。
参考:Ankle
EGO.|Wordpres ECサイトテーマ 有料
画像出典:EGO
EGO.は株式会社デザインプラスが提供するテーマです。 EGO.はWooCommerce・Welcartの2大ショッピングカートに対応しています。
EGO.は購買への導線が確立されています。例えば、
- 商品の閲覧履歴の掲載
- 類似関連商品の掲載
- 写真の複数登録、拡大機能
- 商品一覧ページでのフィルタリング
があります。購買への導線が確立されていることは、売上アップに繋げるために必要なことです。 売上アップに繋げられる環境が整えられている点はEGO.の大きな特徴だと言えます。
その他、商品点数が少なくても、自由にコンテンツを変更できる設計になっています。そのため、商品点数が少なくても十分成立したECサイト が構築できますし、ローンチ後に少しずつ商品を追加していきECサイトを育てることが可能です。
料金 | 決済手段 | 対応プラグイン | 向いている商材 | 特徴 |
39,800円 | クレジットカード PayPal 銀行振込 | WooCommerce Welcart | アパレル コスメ 雑貨 | ・売上アップのための機能が充実 ・商品点数が少なくてもECサイトが成 立する ・2大ショッピングカートに対応 |
EGO.を使ったECサイトの事例は以下があります。参考にご覧ください。
参考:EGO.
GLAMOUR|Wordpres ECサイトテーマ 有料
画像出典:GLAMOUR
GRAMOURは株式会社デザインプラスが提供するテーマです。 GRAMOURは、年商100億円規模のセレクトショップでも活用できる、豊富な機能と消費者の心を掴むデザインを提供しているテーマです。
自由度の高いレイアウト設定が可能です。具体的には、トップページのヘッダーには商品に限らず、ブログや特集記事など商品以外のコンテンツを表示できる、分割スライダーがあります。自由な表現でこだわりのアイテムを紹介できる点は大きな特徴と言えます。その他、ブログや特集記事を通して、商品ストーリーを演出できるのも特徴です。具体的には、
- カテゴリーや価格、在庫の有無の並べ替え
- ”NEW”や”SALE”のラベル付け
- 商品サムネイル画像にマウスオンすることで複数の商品画像を表示する
などが自由に設定可能です。短時間で多くの情報をお客様に伝えることができます。
料金 | 決済手段 | 対応プラグイン | 向いている商材 | 特徴 |
39,800円 | クレジットカード PayPal 銀行振込 | Welcart | アパレル 食品 雑貨 | ・カスタマイズ性が高い ・機能が豊富 ・大規模ショップに対応可能 |
GRAMOURを使ったECサイトの事例は以下があります。参考にご覧ください。
参考:GRAMOUR
ICONIC|Wordpres ECサイトテーマ 有料
画像出典:ICONIC
ICONICは株式会社デザインプラスが提供するテーマです。 ICONICは、集客・収益性が高いECサイトを作ることができる点が最大の特徴です。 wordperssではブログメディアの運営が可能です、ブログを通して集客対策を行い、収益をあげることができます。その他、各種管理機能、プラグインとの連携の強化がされていることや、デザイン性があるため、おしゃれで多機能なECサイトを手軽に構築することができます。
料金 | 決済手段 | 対応プラグイン | 向いている商材 | 特徴 |
39,800円 | クレジットカード PayPal 銀行振込 | Welcart | 家具 食品 雑貨 | ・集客/収益性が高い ・機能が豊富 ・デザイン性がある |
ICONICを使ったECサイトの事例は以下があります。参考にご覧ください。
参考:ICONIC
WordPressはEC専用のカートシステムと連携して使用するのがおすすめ
WordPressは無料でWEBサイトを構築できますが、もともとECサイト専用でつくられたCMSではないので機能面で足りないことが多く、カスタマイズが必要になるケースが多くあります。Wordpressを最大限活用してECサイトを作るおすすめの方法は、EC専用のシステムと連携する方法です。WordpressとECシステムの連携を行うと以下のメリットがあります。
- 顧客情報はECシステム側で管理されるため、Wordpressを狙ったサイバー攻撃を避けることができる
- ECサイトに必要な機能がたくさん備わっているため、自社ニーズを満たしたECサイトを構築できる
- 自社ECサイトの集客対策をWordpressによるコンテンツ作成・発信で対策可能
自社のニーズを満たした高機能なECサイトの作成、コンテンツをつかった集客対策を行いたい場合はWordpressとECシステムとの連携を行ってECサイトを作ることをおすすめします。
※当社2022年11月実績
まとめ
今回は、WordPressでECサイトを作るメリット・デメリットやおすすめの作り方についてご紹介しました! WordPressは、WelcartやWoocommerceなどのプラグインを追加すればECサイトを作ることができますが、サーバー攻撃の事例があったようにセキュリティ面の不安があることや、EC専用のシステムでないことから機能面でも物足りないケースが発生するでしょう。
本格的にECサイトを運営していきたい場合には、EC専用のシステムでECサイトを構築することをおすすめします。そして、ECシステムにコンテンツ作成用としてWordPressを連携させると集客面でも大きな効果を発揮するため、ECシステム×WordPressはおすすめです。 ECシステムの種類にかんしては以下記事が参考になります。是非ご覧ください。
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