ネットショップの開業資金の相場は?必要な費用や金額の目安を解説

category :  EC売上UP

update :  2022/02/18(金)

staff :  石澤ちゃん

今後もさらなるEC市場の拡大が期待されているなか、ネットショップの開業を検討している人もいるでしょう。ネットショップは気軽に始めやすいとされていますが、開業には資金が必要です。 そこで、この記事では、ネットショップの立ち上げや仕入れのときに必要な金額や費用の項目について解説します。ネットショップの開業資金の相場や内訳を知りたい人は参考にしてください。

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ネットショップの開業資金は規模・目的によって異なる

必要な開業資金は、ショップの規模や目的で異なる在庫量や導入システムなどにより変わりますが、最低10~20万円ほどあれば開業は可能です。反対に、外注やこだわったデザインの使用をするは、1サイトの制作に50万円前後かかる場合もあります。

自社ネットショップの構築方法は大きく分けて3つあります。下記に費用の目安をまとめました。下記表を参考にしながら、必要な機能とコストと自社の商材からカートを選びましょう。

構築方法 初期費用 月額費用
ASP型 o円〜 1000円~
オープンソース型 o円〜 10万円~
パッケージ型 500万円〜 10万円~

最もポピュラーな「ASP型」

「ASP型」はあらかじめカートシステムがインストールされているサーバーをレンタルできるサービスです。ホームページ作成機能が付随しているものも多く、レンタルカートの提供会社と契約することで簡単にECサイトを立ち上げることができます。 また、保守費用やセキュリティー対策などもカート会社が行ってくれるため、初心者や専門的な知識がない人でも、ネットショップを開店できます。 しかし、使える機能やサイトのカスタマイズは、他のシステムと比べ自由度が低くなります。  カートの月額費用は、無料のものから、数万円程度かかるものまであり、実装したい機能によってカートを選ぶのがおすすめです。汎用性が非常に高く利用しやすいため、近年はASP型カートを選ぶのが主流です。

低コストで自由度の高い「オープンソース型」

次に利用者が多いのが、「オープンソース型」です。カートシステムを構築するのに必要なソースコードが公開されており、誰でも無償で利用できます。契約をしたらすぐに開店準備ができたいるASP型と違い、オープンソース型はECサイトの立ち上げに必要なソースコードを自分でカスタマイズする必要があります。そのため、専門知識と技術が必須ですが、ASP型より自由度の高いシステムとなります。

資本力のある企業向けの「パッケージ型」

「パッケージ型」は、システム提供事業者が顧客の要望に合わせて個別にイチからECサイトを構築するサービスです。ASP型やオープンソース型でプラグインを組み合わせるだけでは実現できない複雑な機能にも対応できます。  しかし、サイトごとに機能を開発する必要があり、導入費用が高額なため、大手企業向けのカートシステムです。また、部分改修する際もシステムの開発者でないと行えないこともあり、提供事業者への依存が大きくなるのがデメリットです。

 

ネットショップの開業資金|立ち上げ時に必要な費用

ここでは、ネットショップを立ち上げるときに必要になるものと、それにかかる費用について解説します。一覧にまとめたので、まずはざっくりと目を通してみてください。

立ち上げ時に必要な物 費用
パソコン 20万円前後(初期費用だけの場合)
スマホ 数万円程度
プリンター 3-5万円
カメラ 10万円以内
撮影用の機材 数千円~
梱包資材 数円~
人件費 30万円前後
申請手続きの手数料 例)1万9,000円(古物商許可申請)
商標登録
出願時:3,400円
商標権を取りたい区分1つにつき:8,600円
審査通過後:登録年数に応じて別途登録費用発生
通信費
購入:数万円
利用費:数千円
ネットショップのサイトの作成費 0円~
ドメインの所得料金 年額1円~
ショップロゴのデザイン費用 数十万円
在庫・受注の管理システム 月1万円程度

パソコン・スマホ

商品の紹介文や画像のアップ、ショップの管理などをする際に、パソコンやスマートフォンは必須です。費用はスペックなどにより異なりますが、初期費用だけだとパソコンは20万円前後、スマートフォンは数万円程度です。シンプルなタイプであればパソコンも数万円で購入できます。

プリンター

ネットショップの運営では商品に添付する説明書や納品書、宛名ラベルなどさまざまな印刷を行うためプリンターがあると便利です。プリンターの費用もスペックなどにより変わりますが、一般的に3~5万円程度であれば使用に十分なスペックの商品が手に入ります。

カメラ

ネットショップでは顧客が商品を直接見られないため、商品の状態などをしっかり確認できる写真の掲載が重要です。デジタル一眼レフカメラは、画質のよい写真が撮れますが高額です。金額を押さえたい場合には、最低限のスペックを持った10万円以内の商品を選ぶのも方法です。

撮影用の機材

商品をより魅力的に撮影するためにはカメラ以外に三脚やレフ板、照明などの機材も必要です。撮影用の機材は性能による金額差が大きく、数千円から数十万円までと幅広いため予算を決めて購入しましょう。

梱包資材

発送の際に商品を傷付けないためにも、梱包資材は商品に適したものを選ぶことが大切です。選ぶ資材で梱包方法も変わり送料にも影響を与えます。かかる費用は資材の種類により異なりますが、1つにつき数円~数百円程度であるため商品数に応じて予算を立てましょう。

人件費

自分一人でサイトを運営すれば人件費は不要ですが、雇用する場合には給料や保険料などで毎月1人30万円前後かかります。立ち上げ時にかかる費用ではないとはいえ、雇用したら開業後に必須となる大きな費用であるため、しっかり用意しておきましょう。

申請手続きの手数料

ネットショップを開業する際には販売するものに応じて、営業許可申請などの手続きをしなければなりません。たとえば、中古品を販売する場合には古物商許可申請が必要で、1万9,000円の申請手数料がかかります。

商標登録

商品名や店名、ロゴなどを独占して使いたいときには商標登録が必要です。商標登録とは自社のオリジナルであることを特許庁に登録することで、出願時に3,400円と商標権を取りたい区分1つにつき8,600円の費用がかかります。また、審査が通ったら登録年数に応じて別途登録費用も必要です。

通信費

ネットショップの運営には、注文や問い合わせの応対などで使用する電話やFAXが必要です。また、インターネット環境の整備にWi-Fiのモデムなどの通信機器も必須となります。通信機器は購入に数万円ほど、利用に月々数千円ほどかかります。

ネットショップのサイトの作成費用

販売窓口となるネットショップのサイトの出来は、その後の売上にも影響を与えるため作成方法を慎重に選ばなければなりません。作成費用は作成方法などによって異なり、ASPやモール型ECサイト、オープンソースなどだと初期費用0円から利用できるものもあります。

外注する場合は別途料金が発生

ネットショップのサイトを作成する方法には外注という手段もあります。外注すると完成まですべて任せられるため、自作に自信がない場合などでも便利です。外注先により差はあるものの、一般的には数十万円から百万円ほどの費用がかかります。

ドメインの取得料金

ショップのインターネット上の住所となるドメインも、開業するにあたり新たに取得しなければなりません。取得費用はドメインの文字などによって変わり、安いものだと年額1円から取得できます。

ショップロゴのデザイン費用

ショップの顔となるロゴは作成しておくとお客様の印象に残りやすく、売上アップにもつながります。クオリティが高いロゴが欲しい場合は、専門のクリエイターに制作を依頼しましょう。費用はクリエイターのスキルなどによって異なりますが、数十万円の費用がかかる場合もあります。

在庫・受注の管理システム

受発注から配送をまでのひととおりの手続きを効率的に進めるためには、各種管理システムの導入が有効です。管理システムの利用にかかる費用は、在庫品や受注品などの取扱数などで変わる料金プラン次第ですが、小規模のショップであれば月に1万円程度が目安となります。

ネットショップの開業資金|商品の仕入れに必要な費用

ここでは、開業の際に用意しておかなければならない、販売商品の仕入れ時にかかる費用について解説します。

製造費用

オリジナルの商品を販売する場合には製造費用もかかります。製造費用とは商品を作るうえで発生する費用です。原材料の価格や加工方法、製造する数などによってかかる費用は変わります。

仕入れ費用

販売する商品を仕入れるときには、商品の購入費や運送料などの支払いも必要です。仕入れ費用は、仕入れる商品の価格や数、手元に商品が届くまでのルートなどによって大きく変わります。

開業に必要な費用をできるだけ抑える方法

ネットショップで商品を販売するまでにはさまざまな費用がかかります。費用を少しでも抑えたい場合には、仕入れ先や在庫状況の見直しが必要です。 たとえば、仕入れ費用を安くするために、原価の安い海外の問屋などを仕入れ先として検討する方法もあります。また、在庫量を減らして保管にかかる費用を抑えるのも手段です。さらに、決済で支払われる代金の回収までの期間を短縮させると、運転資金を抑えられます。

経費を削った場合のデメリット

経費削減は開業費用を抑える有効な方法ですが、むやみに削減すると、集客活動が思うように進まず利益が想定通りに上がらなかったり、顧客トラブルにつながったりする場合もあるため要注意です。たとえば、セキュリティ関連の費用を減らすと個人情報の漏洩リスクが高まります。

開業資金が足りないときの対処法

開業費用を抑えてもまだ資金が足りないときには、次の方法で対処できる場合もあります。

オークションなどをうまく活用する

ヤフオク!などのネットオークションやメルカリなどのフリマアプリで、商品が売れると一時的に資金をつなぎとめられます。商品の撮影方法や商品紹介のコメントの書き方など、買い手がつくための工夫はネットショップの運営でも生かせる経験です。

別の仕事で収支を調整する

ネットショップの運営の合間にアルバイトなどをして別の収入源を作ることも、足りない費用を補える方法です。

補助金・助成金を利用する

インターネットショップの運営資金の補助金や助成金を受け取れる、主な制度を3つ紹介します。 補助金の活用方法については下記記事も参考にしてみてください↓


小規模事業者持続化補助金

業務の効率化や販路の開拓のお金を補助してらえる制度です。利用できるのは小規模事業者で、ネットショップにおいては常勤の従業員数が5人以下であることが条件となります。支給額は補助対象となる費用の3分の2で上限額は50万円です。

IT導入補助金

ECサイトの制作などITツールの導入にかかる費用の補助を受けられる制度です。複数の対象枠があり、たとえば、C類型はテレワーク環境の整備をする日本の小規模事業者などが対象で、補助対象となる費用の3分の2または4分の3を最大450万円まで受けられます。

キャリアアップ助成金

非正規雇用社員のキャリアアップに向けた取り組みに対する助成金制度で、各雇用保険適用事業所にキャリアアップ管理者を置く、中小企業事業主が対象です。支給額はコースなどで異なり、たとえば、正社員化コースで有期雇用労働者1人が正社員になると、通常57万円を受給できます。

融資を検討する

金融機関から融資を受けるのも方法です。たとえば、日本政策金融公庫は金利が安く、新規開業する場合には、最大3,000万円の融資を受けられる新創業融資制度の利用もできます。融資の審査を通るためには、申請前に融資希望額や資金用途を明確化しておくことがポイントです。

まとめ

ネットショップの開業にはさまざまな資金が必要となりますが、資金が不足しても一時的に補う方法はあります。また、運営方法の見直しや事業の効率化などの工夫次第で、かかる費用を抑えることも可能です。

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