ネットで商品を売る方法|必要な工夫やコツと売れない時の対処法

「ネット販売したいけど、上手な売り方がわからない」「ネットで商品を売っているけれど、思うように売上が上がらない」そんなときは、必要な工夫やコツを1つずつ確認していきましょう。
今回は、商品を売るために理解しておきたい顧客心理・商品を売るために必要な7つの方法とコツをご紹介。商品が売れないときに見直したい4つのポイントについても、解説しています。
商品を売るためには顧客心理の理解が必要
ネットで商品を売るためには、 ユーザーの気持ち(顧客心理)を理解することが必要です。例えば、商品が思うように売れない場合は、以下のような顧客心理が働いていることが予想されます。
- そもそも商品を知らない
- 商品を知っているけど興味をそそられない
- 商品を知っているけど必要性を感じていない
- 潜在的に商品を欲しているけど自覚がない
上記の顧客心理にアプローチすることで、ユーザーの購買行動が変化し、売上を高めることが期待できます。
なお、顧客心理の理解を深める際は、カスタマージャーニーマップの作成が有効です。詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
そもそも商品を知らない
そもそも商品自体を知らなければ「欲しい」という欲求も起こりません。
この状態を解決するためには、 ユーザーに対して商品の認知度を高めることが必要です。商品に自信があっても、事前に評判となるのを待つのではなく、積極的にプロモーションすることが求められます。
商品を知っているけど興味をそそられない
商品の認知度がある程度高いにもかかわらず、商品が売れない場合、ユーザーが商品に興味をそそられていないと考えられます。
この状態を解決するためには、 ユーザーに対して商品の魅力をしっかりと伝えることが必要です。他の商品あるいは類似商品と比較して、どのような違いがあるか、どこが魅力なのかをユーザーに理解してもらうことが求められます。
商品を知っているけど必要性を感じていない
ユーザーが魅力や興味を感じているにもかかわらず、 商品が売れないケースがあります。この場合、ユーザーが今すぐ商品を購入する必要性を感じていないと考えられます。
この状態を解決するためには、ユーザーの購買を後押しする工夫や施策の実施が必要です。この状態のユーザーは「潜在顧客」と呼ばれますが、積極的な工夫や施策を実施しない限り、いつまでも購買に至らない可能性があります。
潜在的に商品を欲しているけど自覚がない
潜在的に商品を欲しているけれど自覚がないユーザーも「潜在顧客」ということができます。この場合、自身の悩みや課題の解決に、商品が役立つことを理解できていないと考えられます。
この状態を解決するためには、ケース別や口コミなどで、より細かく具体的に商品の魅力を伝えることが必要です。
商品を売るために必要な7つの方法とコツ
ネットで商品を売るためには、どのような方法・コツがあるのでしょうか。
ここでは、具体的な方法・コツとして、以下の7つをご紹介します。
- ターゲットやコンセプトを明確にする
- 商品知識を入れておく
- 商品の魅力が最大限伝わるための工夫をする
- SNSなどで露出を増やす
- 口コミ・レビューを増やす
- セールやキャンペーンを実施する
- 購入までの導線をシンプルにする
ターゲットやコンセプトを明確にする
ターゲットは「商品を誰に売るのか(誰に向けた商品か)」を意味します。年齢・性別・家族構成ほか、どのような悩みを持っているかなども含めてターゲティングし、 ターゲットのペルソナ(人物像)を絞り込みます。
一方、コンセプトは「ユーザーにどのような価値を届けたいか」を意味します。 これは、ユーザーのどのような悩み・課題を解決したいか、ということもできるでしょう。
ターゲットやコンセプトの明確化は、適切な商品選定にもつながるため、重要なステップです。
商品知識を入れておく
商品知識のインプットは、商品の魅力を訴求するために必須です。商品知識が足りないと「他の商品とどこが違うのか」「どのような悩み・課題が解決できるか」「どのようなシーンで使えるのか」などがユーザーにわからず、商品の魅力が伝わらない可能性があります。
また、色・サイズ・素材・生産地など、細かい基礎情報を知りたいユーザーも多いため、このような情報もユーザーにしっかりと伝えることが求められます。
商品の魅力が最大限伝わるための工夫をする
商品の魅力を伝えるためには、説明文の質が重要です。必要な情報を詳細かつわかりやすく伝え、商品の魅力を感じる説明文を目指します。
商品を知らないユーザーに商品を知ってもらうことはもちろん、商品を知っているけれど興味をそそられないユーザーが「商品購入のベネフィットをきちんと理解できる」内容が望ましいです。
また、商品画像の魅力も売上に直結します。そこで、商品の特徴や魅力がわかる鮮明な画像を、様々なアングルで複数枚使いましょう。
これらは「ささげ業務」(さ=撮影・さ=採寸・げ=原稿)と呼ばれており、商品の魅力を最大限伝えるために丁寧に行うことが求められます。
SNSなどで露出を増やす
SNSなどで露出を増やすことで、商品の認知度を高めることが期待できます。なお、SNSには複数の種類があるため、それぞれの特徴を踏まえた上で選択することが重要です。
例えば、Twitter(現・X)は情報の広がりやすさに優れているほか、TikTokは若年世代、Facebookは中高年をメインとしたアプローチに向いていると考えられます。
さらに、拡散力の高いインフルエンサーを商品宣伝に起用することで、多くのフォロワーに商品やその魅力を認知させることが期待できます。
口コミ・レビューを増やす
口コミ・レビューは、商品購入の決め手の1つです。高評価の口コミ・レビューを増やすことで、商品の信頼度や注目度、魅力を高めることが期待できます。
口コミ・レビューを増やすためには、ユーザーに対して投稿のお願いメールを配信したり、投稿に対するプレゼントやクーポンの配布をしたりなどの施策が考えられます。
ただし、商品に魅力が不足していたり、顧客対応に不備があったりするなどの場合、低評価の口コミ・レビューが増える可能性がある点には留意しておきましょう。
セールやキャンペーンを実施する
セールやキャンペーンの実施は、ユーザーの購入意欲を高める施策です。商品を知っているけれど必要性を感じていないなどの「潜在顧客」に、購入を促す上でも効果的と言えるでしょう。
具体的には、ハロウィン・クリスマス・ニューイヤーなどのイベントに合わせるほか、新商品の発売セール、時間限定の割引セール(タイムセール)、ポイント還元、店舗の○周年記念など、様々なセール・キャンペーンが考えられます。
セール・キャンペーンの実施に際しては、メールやSNSなどを通じた、ユーザーへの周知も忘れないようにしましょう。
購入までの導線をシンプルにする
購入までの導線が複雑な場合、 ユーザーが離脱して購入につながらない恐れがあります。
具体的に「商品・カート・検索・セールや新着商品の情報などが見つけにくい」「購入手順がわかりにくい」「すぐトップページに戻れない」などの場合は、導線を見直した方が良いでしょう。ユーザーの行動をしっかり考えた上で、快適な購入体験を提供できるようにしてください。
関連記事:売れるデザインとは|売れるECサイトのデザインについて徹底解説!
ネットショップで商品を売るなら「売れる設計」が大切
ネットショップで商品を売る場合、表面的なデザインの良し悪しだけでなく、サイトそのものが「売れる設計」になっていることが大切です。売れる設計とは「ユーザーの満足度を優先した設計(ユーザーファーストの設計)」を意味します。
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商品が売れないとき に見直したいこと4つ
商品が思うように売れない場合は、以下4点を見直してみましょう。
- 商品力
- プロモーションの仕方
- プラットフォームが最適かどうか
- 競合の有無
商品力
商品が売れない場合、商品力の低い商品を扱っている可能性があります。 商品力とは、商品の魅力や価値のことで、商品力の低い商品は「売れにくい商品=ニーズがあまりない商品」と言えるでしょう。
商品力の低い商品は、宣伝に力を入れるなど様々に工夫しても、売上が上がらないケースも少なくありません。 商品を売るためには「売れやすい商品=ニーズのある商品」を扱うことが前提となります。
関連記事:ネットショップ開業で何を売るべきか|ネットショップ商品で売れるものを紹介
プロモーションの仕方
プロモーションの仕方が間違っていると、購入意欲のあるユーザーが集まらなかったり、集客の絶対数が足りなかったりする状態となります。Web広告・SNS広告などを出している場合は、CPAなどの数値から、広告の効果を検証することが必要です。
広告の効果が低い場合は「ターゲットが広すぎる」「高齢者をターゲットにしているのにInstagramに広告出稿している(媒体のミスマッチ)」などがないか、見直してみましょう。
また、自社ブログなどを運営している場合は、SEO対策によって検索結果の表示順位を上げることで、流入を増やせる可能性があります。
関連記事:ネットショップが売れない理由|原因別の対策方法を徹底解説!
プラットフォームが最適かどうか
中小企業や個人がネットショップで商品販売する場合、ASPカートもしくはECモールを利用するケースが多いです。
ASPカートとECモールには、以下のように、それぞれ異なる特徴があります。
ECモール | ASPカート | |
特徴 | Web上の既存のショッピングモール(楽天市場やAmazon など)へ出品・出店する | 簡単に、独自ドメインのECサイトが構築できる |
メリット | スピーディーな出店・集客が期待できる | 機能・デザイン面の自由度が高い |
デメリット | 他社との価格競争になりやすい | 知名度が高まるまで集客力が低い |
おすすめの人 |
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|
例えば、商品をできるだけ早く売りたい場合、集客力の観点からASPカートよりもEC モールへの出品・出店が適している可能性があります。
一方、イニシャルコスト(初期コスト)やランニングコスト(運営コスト)をおさえたい場合や、将来的な事業拡大に際して機能を追加したい場合などは、ASPカートが向いています。
このように、自社に合ったプラットフォームを選択することで、より高い売上につながる可能性があります。
関連記事:ネットショップ開業はどこがいいのかご紹介|個人・中小企業におすすめサービス8選
関連記事:ECサイト構築はASPカートがおすすめ|ASPの選び方や人気のASPを解説
競合の有無
独占販売商品やオリジナル商品、非常にニッチな商品などでない限り、競合が存在すると考えられます。
特に、楽天市場やAmazonなどのECモール出品・出店では、競合との価格競争が発生しやすく、売上が立ちにくいケースもあります。
対策としては、できるだけ「競合が多いジャンル・商品を避けること」「他の出品者との差別化を図ること」などが挙げられます。
まとめ
ネットで商品を売るためには、 顧客の心理を理解しつつ、必要な施策を実施することが必要です。 そして商品が売れないときは、商品力・プロモーション・プラットフォーム・競合などを見直してみましょう。
なお、自社で試行錯誤するよりも、プロのアドバイスに基づく施策を実施することで、速やかに売上を上げることが期待できます。
株式会社これからは、2012年の設立以来、7,000以上の企業様の自社ネットショップをサポートして参りました。
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