ネットショップを一人で運営・開業する流れ|個人の仕事内容も紹介

category :  EC売上UP

update :  2023/10/16(月)

staff :  石澤ちゃん

監修者

株式会社これからの取締役。 2004年、IT系上場企業に新卒入社。ECサイトのコンサルティング営業に従事。 その後、株式会社これからに創業メンバーとして参画し、取締役就任。 小規模ショップから東証1部上場企業まで、500社以上のECサイト戦略について支援。 自社ECサイト支援で業界トップクラスの実績を誇る。 年間100回以上のECセミナー登壇や大規模展示会での講演多数。 書籍「図解即戦力 EC担当者の実務と知識がこれ1冊でしっかりわかる教科書」(技術評論社)の執筆も手がける。

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ネット通販の市場規模は年を追うごとに拡大しています。 令和4年の経済産業省の報告書によれば、日本国内のBtoCのEC市場規模は約22.7兆円に拡大。 EC市場がますます拡大していく波に乗って、これから自社でネットショップを始めようと考えている事業者様も多くいらっしゃるのではないでしょうか。 本記事では、一人でネットショップの開業を考えている方向けに、

  • 個人でネットショップを運営開始する7つの流れ
  • 個人のネットショップ運営の業務内容

についてご紹介いたします。

 

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ネットショップは一人で運営できる

ネットショップは一人で運営できます。 一人で運営する場合、次のようなメリットデメリットがあります。

メリット

デメリット

  • マイペースに作業できる
  • コミュニケーションの面でストレスが減る
  • すき間時間を有効に活用できる
  • 定年退職がないので長く続けられる
  • 人件費削減につながる
  • 作業を任せられる相手がいないので忙しい
  • 仕事とプライベートのオン・オフをつけるのが難しい
  • 集客のために打てる施策が限られる

一人で運営する場合、マイペースに作業ができることや人件費の削減ができます。一方で、一人しかいないため業務に忙殺されてしまう可能性が高いです。しかし、やり方次第ではデメリットを解消しつつ、ネットショップを開業・運営していくことができますし、実際にネットショップを一人で運営している人は少なくありません。

関連記事:個人のネットショップ開業方法・おすすめの無料サービス5選

個人でネットショップを運営開始する7つの流れ

個人でネットショップの運営を開始する流れは以下の通りです。

  1. 売りたい商品を明確にする
  2. ネットショップのコンセプトを決める
  3. カートシステムを選択する
  4. ネットショップ設計・デザイン制作を行う
  5. 商品登録・各種手続きを行う
  6. サイトの不備から配送トラブルまでテスト注文で検証する
  7. ネットショップへの集客を行う

詳しくみていきましょう。

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1.売りたい商品を明確にする

ネットショップを始めようと思ったときにまず考えるべきことは「どんな商品を売るのか」です。 市場やターゲットのニーズを調査して商品を決めることが大切です。

2.ネットショップのコンセプトを決める

ネットショップを制作するうえでサイトのコンセプトを決めます。

  • 価格の安さや品揃えの豊富さを売りにする
  • こだわりのアイテムだけを厳選したサイトにする…等

自社ネットショップのセールスポイントに基いてコンセプトを決定しましょう。

一言コメント

ネットショップ構築の流れは、企画設計、制作、開店準備の3つに大きく分けられます。中でもいちばん重要なのが企画設計です。企画設計を間違えると後工程での軌道修正が大変になるのでしっかり取り組みましょう!

3.カートシステムを選択する

コンセプトが決まったら、ショッピングカートシステムを選定しましょう。 各システムによって対応できる機能が異なるため、自社のサイトに必要な機能の選定など、コンセプトの決定後にカートシステムを選ぶことが重要です。

自社ネットショップのカートシステムは大きく3種類

自社ネットショップのカートシステムは大きく3種類

自社EC サイトに実装する「カートシステム」には、「ASP 型」「オープンソース型」「パッケージ型」の3 つがあります。

*最もポピュラーな「ASP型」 「ASP 型」は、あらかじめカートシステムがインストールされているサーバーをレンタルできるサービスです。 ホームページ作成機能が付随しているものも多く、レンタルカートの提供会社と契約することで簡単にEC サイトを立ち上げることができます。 また、保守費用やセキュリティー対策などもカート会社が行ってくれるため、初心者や専門的な知識がない人でも、ネットショップを開店できます。

*低コストで自由度の高い「オープンソース型」 次に利用者の多いのが「オープンソース型」です。カートシステムを構築するのに必要なソースコードが公開されており、誰でも無償で利用できます。契約をしたらすぐに開店準備ができてい るASP 型と違い、オープンソース型はEC サイトの立ち上げに必要なソースコードを自分でカスタマイズする必要があります。そのため、専門知識と技術が必須ですが、ASP 型より自由度の 高いシステムとなります。

*資本力のある企業向けの「パッケージ型」 「パッケージ型」は、システム提供事業者が顧客の要望に合わせて個別にイチからEC サイトを構築するサービスです。ASP型やオープンソース型でプラグインを組み合わせるだけでは実現 できない複雑な機能にも対応できます。しかし、サイトごとに機能を開発する必要があり、導入費用が高額なため、大手企業向けのカートシステムです。また、部分改修する際もシステムの開発者でないと行えないこともあり、提供事業者への依存が大きくなるのがデメリットです。

システムごとにメリットやデメリットは異なります。自社ネットショップのコンセプトに基づいて必要な機能を洗い出し、費用や商材との相性も考慮しながらカートシステムを決めましょう。

一言コメント

株式会社これからでは、「どんなネットショップを作れば売れるのか」「どのカートシステムが自社に合うか」など無料でご相談を承っています。もし、ネットショップについて何かお困り事のある方はお気軽にお問い合わせください!

4.ネットショップ設計・デザイン制作を行う

カートシステムが決まったら、必要なページを整理してサイトの構造を決めるサイトマップの作成、 トップページのレイアウト作成やデザインへと進みます。見やすさや興味を引くレイアウトなど、買いやすくなるサイト制作が重要です。 売れるネットショップのデザインについては下記の記事詳しく記載していますので参考にしてみてください。

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売れるECサイトのデザインとは|デザインの参考事例もご紹介

5.商品登録・各種手続きを行う

サイトが完成したら、販売する商品の情報を登録し、お客様が利用できる決済方法や配送手段、配送料を設定しましょう。完了したら開店準備の完了です!

6.サイトの不備から配送トラブルまでテスト注文で検証する

サイトが完成したらオープン日を決め、サイト公開にむけて準備をしていきましょう。 具体的には以下の流れで準備していきます。

Eサイトの不備から配送トラブルまでテスト注文で検証する

オープン後に不測の事態を避けるためにも事前の最終チェックは徹底して行いましょう。

7.ネットショップへの集客を行う

自社ネットショップを開業したばかりは、まだ市場ユーザーに認知されている状態ではありません。 多くのユーザーに知ってもらってサイトにアクセスしてもらうには、「集客対策」が必要です。 代表的な集客方法は以下です。

  • SEO対策
  • Web広告
  • SNS運用

ショップの売上を上げるには新規顧客の獲得が欠かせません。 オープンの前に事前に集客対策を仕込んでおくことで良いスタートを切ることができるでしょう。集客対策については以下の記事で詳しく解説しています。是非参考にしてみてください。

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ネットショップの集客方法のコツ11選!無料・有料別に効果的な宣伝手法をご紹介

個人のネットショップ運営の業務内容

ネットショップ運営の通常業務は具体的に以下の業務があります。

個人のネットショップ運営の業務内容

通常業務をミスなく行うことが、顧客満足度を高めECサイトへの成長につながります。 それぞれの業務の詳細については以下の記事で詳しく説明しているので是非チェックしてみてください。

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【ECサイト運営の担当者になりたい方必見!】業務内容や必要なスキルについて解説

ネットショップ運営担当者の1日の流れ

EC運営の担当者になると1日の業務の流れはどのようになるのでしょうか。 事業規模により多少異なると思いますが、以下が代表的なスケジュールです。

ネットショップ運営担当者の1日の流れ

個人のネットショップ運営を成功させるコツは「カートシステム選定」

ネットショップ運営の業務は多岐に渡るので業務量が多く大変ですが、カートシステムには日々の業務効率化や売上拡大につなげる機能が多数搭載されています。 カートシステム会社によって機能の内容が変わってくるので、自社ネットショップのコンセプトにはどんな機能が必要なのかよく考えた上でカートシステムを選ぶと良いでしょう。

個人の方にも使いやすいECカートシステムは「ASP型」です。 導入コストが安価で、素早くネットショップがはじめられます。以下に、個人の方におすすめのカートシステムをご紹介いたします。 

  無料 有料
サービス名

BASE
(スタンダードプラン)

BASE
(グロースプラン)

カラーミーショップ
(レギュラープラン)

 

Shopify
(レギュラープラン)
対象者

費用や作業時間をミニマムで始めたい

制作・運営のしやすさを重視したい

 

できるだけ質の高いサポートを活用して効率的に運営したい。

・カスタマイズしやすい本格的なサイトを運営したい

・海外展開も視野に入れている

初期費用 無料 無料 3,300円 無料
月額料金 無料 5,980円 4,950円 33ドル
(4,653円程度*)
決済手数料

決済手数料3.6%+40円

サービス手数料3%

2.9%~3.9% 4%~
AmazonPayやPayPayは別途月額2,200円
3.4%
売上30万円の毎月の概算費用 21,900円 14,730円 16,948円 14,484円
サポート対応 メール メール 電話・メール メール
特徴 国内で最も利用者数が多いASP。無料と有料で機能やサポートの違いはなし。 年間契約でまとめて支払いする場合は4,980円/月。月間の売上が17万円以上なら有料プランがお得。 国内で実績豊富なASP。サポートが充実。決済には決済代行会社との契約が必要。 機能やデザインの柔軟性が高い。越境ECにも強い。最初の3か月は月額1ドル。契約期間は最短3か月。

各カートシステムの詳しい特徴については、「ECサイトの作り方|個人の構築方法や作成手順など簡単な始め方を解説」という記事でご紹介しております。

一言コメント

自社にマッチするカートシステムを選ぶ事ができると、日々の大変な業務も一気に効率化し結果として売上拡大につながります。そのため、カートシステムの選定はよく吟味しましょう。

まとめ

今回はネットショップの開業から運営内容までご紹介しました。 ネットショップの仕事内容は開業から通常の運営業務まで多くの作業があります。一人ではリソースや知識が足りず大変だ、、。というお悩みがあれば、ネットショップの構築・運営代行をしている会社に相談することをオススメします。

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