自社ECとは|ECモールとのメリット・デメリットや違いについても解説
株式会社これからの取締役。 2004年、IT系上場企業に新卒入社。ECサイトのコンサルティング営業に従事。 その後、株式会社これからに創業メンバーとして参画し、取締役就任。 小規模ショップから東証1部上場企業まで、500社以上のECサイト戦略について支援。 自社ECサイト支援で業界トップクラスの実績を誇る。 年間100回以上のECセミナー登壇や大規模展示会での講演多数。 書籍「図解即戦力 EC担当者の実務と知識がこれ1冊でしっかりわかる教科書」(技術評論社)の執筆も手がける。
「自社ECサイトは売れないのでは」と思ったことはありますか。 自社ECサイトとモール型ECサイトはメリット・デメリット含め大きな違いがあります。 それぞれの特徴を活かして運用すればEC運営に良い成果をもたらすでしょう。 そこで今回は、自社ECサイトとモールECの違いやメリット・デメリットについてご紹介します。
自社ECとは
自社ECとは、企業が独自ドメインで運営するECサイトのことです。 言い換えると、自分たちのお店を構える路面店のようなもので、楽天やAmazonなどに出店するモール型ECではなく、自社のECサイト立ち上げる方法です。
自社ECの代表例は、「ユニクロ」「無印良品」「ビックカメラ」です。 これらのブランドは、自社のECサイトを運営しています。
※当社2022年11月実績
自社ECサイトとモール型ECサイトの違い
自社ECは、独自ドメインで自社で運営するECサイトのことです。わかりやすく言うと、路面店のようなものです。 一方でモール型ECは、楽天やAmazonなどオンライン上のショッピングモールに出店するECサイトです。
大きな違いは、デザインの自由度や集客力です。モール型ECは出店モールの規定に沿ったデザインをしなければなりませんが、自社ECでは自由度が高いため独自性のあるECサイトを構築することができます。一方で、自社ブランドに知名度がない場合、立ち上げ時は集客力が弱く、集客に力をいれる必要があります。
それに対し、モール型ECサイトは、「楽天」や「Amazon」などのモール自体が広く知られているため、自社ECサイトよりも集客しやすい傾向にあります。 ただし、集客力が高い反面、価格競争になりやすい点もおさえておきましょう。
自社ECのメリット
自社ECのメリットは主に以下があげられます。
- ランニングコストはサーバー契約費用などで済むため低コスト
- 商品の魅力で集客を目指すためリピーターを見込める
- テンプレートがないためブランドの個性を表現しやすい
自社ECサイトは立ち上げ時の集客が大変なものの、ECサイト構築に自由度があるためショップのコンセプトや世界観を伝わるサイトを構築できます。そのため、ファンもつきやすくブランド力を高めることができます。 また、ランニングコストはサーバー契約費用などで済むため低コストです。
各メリットの詳細は以下の記事で紹介しています。
自社ECのデメリット
自社ECのデメリットは主に以下があげられます。
- サイト自体を認知してもらえない可能性がある
- プログラミングの知識が必要なため上級者向け
- 認知度の低いブランドだと信頼を得づらい
モール型ECサイトは、「楽天」や「Amazon」に知名度があるため、認知度による集客ができますが、自社ECサイトは、自社で集客対策をすることが前提です。 そこで、認知度の低いブランドだとなかなか認知してもらえないため、集客対策に力をいれる必要があります。
さらに、中大規模サイトに多いのですが、ECサイト内を編集する場合、 プログラミングスキルが必要になる場合もあります。しかし、最近では、プログラミングスキルがなくてもECサイトが制作できるサービスもたくさんあるので、事業規模に応じてカートシステムを決めるとよいでしょう。
各デメリットの詳細は以下の記事で紹介しています。
※当社2023年10月実績
モール型ECのメリット
モール型ECのメリットは主に以下があげられます。
- 一定の集客が見込める
- 商品に対する信頼を得やすい
- ネット初心者でも運営しやすい
- 販売の支援サービスを利用できる
大型ECモールに出店することは、既存の利用顧客を確保し、一定の集客を期待できるメリットがあります。また、大型ECモールは信頼性が高いため、知名度の低いブランド商品でも購入される可能性が高まります。さらに、プログラミングの知識がないネット初心者でも簡単に出店でき、初出店のハードルが低くなります。初出店の出品者にはマーケティングのノウハウを提供する支援サービスも魅力的です。
各メリットの詳細は以下の記事で紹介しています。
モール型ECのデメリット
モール型ECのデメリットは主に以下があげられます。
- ランニングコストが高くなる
- 他社との価格競争になる
- ブランドの独自性を出しにくい
ECモールでの継続的な出店は高いランニングコストがかかり、競合他社との価格競争が激しいため難しいです。また、デザインの自由度が制限され、ブランドの独自性を表現しにくいデメリットがあります。
各デメリットの詳細は以下の記事で紹介しています。
自社ECだけでは売れないのか|自社ECとモール型ECの両方を運営するメリット
画像出典:図解即戦力 EC担当者の実務と知識がこれ1冊でしっかりわかる教科書
自社ECサイトで新規参入する場合、「ECサイトへの集客が難しいから商品が売れないかも、、。」と不安に思う方もいるかもしれません。しかし、自社ECサイトの他にモール型ECサイトを利用するとEC事業の売上を最大化させることができます! 自社ECサイトでは、ショップのコンセプトや世界観に共感して利用してくださるお客様が多くいますが、モールに比べると集客対策は大変で新規顧客の獲得に苦労します。そこで、集客力の高いモール型ECサイトに出店すると、自社ECを認知していないお客様を獲得できます。多店舗展開はEC事業を拡大させるきっかけとなるためおすすめです。
自社ECの構築方法
自社ECサイトの構築方法は、主に4通りあり「ECパッケージ」「オープンソース」「フルスクラッチ」「ASPカート」があります。 それぞれ違いがあり、EC事業の規模やかけられる費用により、選定することになります。
実際に、自社ECサイトの作り方は以下の手順です。
- ECサイトのコンセプトを定義する
- システムの要件定義を行う
- 構築方法の選定
- デザイン・決済方法・機能を決める
- 集客方法を決める
- サイトを構築する
各手順の詳細は以下の記事で紹介しております。
自社ECサイト売上ランキング
自社EC業界で活躍している企業は以下の企業です。
順位 | 会社名 | 売上高(億円) |
1位 | アマゾン(日本企業) | 21,893↑ |
2位 | Zホールディングス | 8,380↑ |
3位 | 楽天グループ | 8,201↑ |
4位 | MonotaRO | 1,573↑ |
5位 | 大塚商会 | 1,541→ |
6位 | ファーストリテイリング | 1,076↑ |
7位 | メルカリ | 1,061↑ |
8位 | オイシックス・ラ・大地 | 1,000↑ |
9位 | アダストリア | 538↑ |
10位 | ファンケル | 500↑ |
まとめ
今回は、自社ECサイトとモール型ECサイトについて解説しました! 双方の違いを知ったことから、自社はどのような構築方法がよいのかイメージついたでしょうか。 本メディアでは、本格的にECサイト構築をしたいと考えている方向けに、 ECサイト運営開始までの開業ステップや、日々のECサイト運営業務について紹介している記事があります。今後のEC事業にお役立ていただけますと幸いです。
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